今週のお題「大人になったなと感じるとき」
謝れない人
大人なのに、子供みたいな人って凄く多いです。
一番、多いのは、「謝れない人」ですね。
「ありがとう」は、ちゃんと言えるのに、「ごめんなさい」が言えない人って凄く多いです。
石川県のトップもその一人です。
石川県からも「今年の年末年始は静かに過ごしましょう」というメッセージが出されているのに、石川県の谷本知事は、2020年12月16日に市内のホテルで講演会の90人と会食を行いました。
自分でも悪いことをしたというのは、わかっているはずです。
それが発覚しても謝罪するどころか、新生活様式を実践し、事業者がガイドラインに基づき感染対策を行っていれば問題ないということを年頭の記者会見で発言しています。
それが、お昼のバイキングで報道されて、全国的に叩かれています。
2020年12月16日と言えば、菅総理が、GoToトラベルの一時停止の発表を行ったあと、8人での忘年会を行ったことを報道され謝罪のようなことをしていた日のことです。
つまり、事前に日本のトップが批判されていることを石川県のトップが更に大人数で行っているんです。
菅総理も「謝れない人」ですが、谷本知事は更に症状が酷いです。
子供の頃って、叱られて泣いているのに、謝らない子が必ずいました。
政治家が「謝れない人」になっている姿って、叱られて泣いているのに、「謝れない」子供とダブってしまうんですよね。
組織が大きくなればなるほど、トップの人というのは、敬われることに慣れきってしまっているんですよね。それでも、敵対勢力というのはいるもので、何とかしてミスや隠しておきたいことを見つけ出そうとします。
それが、わかっているので、謝るのが嫌だというより、見つけ出されたことを認めたくないっていう気持ちが強くなるんだと思います。
安倍前総理を例に
安倍前総理は、野党に指摘されたことに対して、認めないという姿勢を辛い抜いてきました。高い支持率が安倍前総理の唯一の武器です。
実力ではなく他力や権力だけで昇りつめた人というのは、権力を失うことを最も恐れます。自分から権力がなくなれば、只の人になってしまうことを自分自身が一番、よくわかっているからです。
それは、野党も自分自身もよく理解していたので、野党は「森友学園」「加計学園」「桜の会」と次から次へと安倍前総理を追い込む事案を見つけてきました。
安倍前総理にすれば、そういう野党からは悪意しか感じられなかったはずです。
森友・加計学園ともに、安倍前総理は関与していなかったと僕は思っているのですが、そうだとすると、野党の嫌がらせとしか思えないはずです。
そんなことが続けば、そんな奴らには屈したくないって気持ちが芽生えますよね?
そういう心理が、安倍前総理が国会で野党議員に、よく言われていた「印象操作」っていう言葉に現れていたように思います。
もしかすると、それが、証拠文書を破棄させたり、黒塗りで読めなくするということに繋がったのかもしれませんし、安倍前総理の指示でなかったとしても、安倍前総理の苛立ちは周囲に伝わり、関係者がバレたら大変なことになるということで行ってしまったのかもしれません。
更に、不運なことに2020年早々に新型コロナ感染で安倍総理に更に大きな問題が起きます。
人類史上初めてのことばかりで、誰が総理大臣だったとしても、対応は大変だったと思います。
緊張の毎日で、心身共に疲れ果てていたはずです。
更に、GoToトラベルやGoToイートは、絶対に実施しないといけないという事情があったので、感染者数が増えていくのは目に見えています。
今のままでは誰が総理になっても感染者が拡大するという結果を変えることなんてできません。
ましてや、GoToトラベル、GoToイートを止めることもできません。
誰がなっても、責任を問われるのは明白です。
GoToイートが始まる前に辞任しないと自分の責任になってしまう。
GoToトラベルは、始まってまだ1か月。
タイミング的には辞めるのは今しかない。
そこで、安倍前総理は考えました。
連日、ほぼ休みなしで職務についていたのは周知の事実。
新型コロナ対策などで心身共にボロボロになり、ドクターストップということになれば、安倍は、休みもなしで、よくがんばったという評価になります。
そして、志半ばで悔しいが、総理を辞任するという選択をしたとなれば安倍前総理に同情票も集まるはずです。
これで、自分のイメージを悪くせずに一旦、退くことが可能になります。
2020年8月28日に辞任することを発表します。
後任を誰が務めても、結果は、明白で、責任を問われるのは間違いありません。
後任が辞めれば、やはり安倍じゃないとダメだってことになり、総理に戻れる。
そして、悪い状態で引き継いだとしても、最悪の状態で引き継いだからと、自分が責められることはない。
安倍前総理にとっては、完璧な計画でした。
しかし、総理を辞任したことで検察の手が伸びてきました。
「桜の会」問題でまた騒がしくなりました。
なんと、第一秘書が略式起訴されてしまいました。
これで、安倍前総理の復活は消えました。
安倍前総理が「絶対に謝罪しない」というのは、野党の嫌がらせに屈服しない。それが絶対に総理の座から降りたくないという気持ちに繋がったことによるものだと思います。
随分と例が長くなってしまいましたが、こんな時に「大人になったな」って感じがします。(笑)
更に凄い謝れない人
余談ですが、世界には更に凄い「謝れない人」もいます。
そうです、米国のトランプ大統領です。
2021年1月6日に大統領選において、バイデン氏の勝利を確定する、上下両院の合同会議が開かれましたが、トランプ氏はワシントンに集結した支持者に対し、Twitterを通して連邦議事堂で抗議するよう呼びかけ、その後に一部が議事堂に乱入し一時占拠したというのです。
このことを受けて、ツイッター社はトランプ大統領のアカウントを永久停止。トランプ大統領は別アカウントを取得して更に反論しましたが、そのアカウントも削除。
トランプ大統領は大統領選でも、なかなか敗北を認めず2021年1月7日に「20日には新政権ができる。円滑な政権移行に傾注する」と述べただけで、明確な敗北宣言は行っていません。
子供そのもので、分別のつかない子供が米国の大統領を務めていたのかと思うと恐ろしくさえ感じます。更に怖いのは、米国には、こんな人を支持する人が沢山いるということです。僕は、今回の大統領選で世界で一番危険な国が米国のように感じました。
余裕のある大人がいなくなった
日本の総理大臣(安倍さん)でしたが、そんなことから僕には大人には見えませんでした。
子供の頃の大人って、もっと余裕が感じられたんですよね。
しかし、安倍前総理も含めて、最近の大人って薄ぺっらいというか、精神的に幼い、余裕がない人が増えているように思います。
政治家といえば、国・都道府県・区市町村といった単位の代表なんですよ。
代表なのに、「謝れない」そもそも、謝らないといけないようなことをするというのが問題なんです。
政治家になる時って、選挙だけで、試験・適正検査・面接といったものが、ないので、立候補する前に、国家試験で政治家試験というものを追加し、合格しないと被選挙権が得られないようにするべきではないかと思っています。
そして試験の中には、「謝らないといけない時に謝れる」ということが必須条件になります。