秋なのに、「桜を見る会」のことで何故、野党が騒いでいるのか、テレビを見ていても理解できなかったので自分で調べてみました。
内閣府は令和二年度予算の概算要求に、毎年4月に開催している「桜を見る会」の関連経費として本年度予算の３倍以上の5,729万円を盛り込んだことが実態を予算に合わせようともせず、逆に実態に予算を合わせようとしていることから、
衆議院議員である、立憲民主党所属の初鹿 明博氏が、内閣総理大臣主催の「桜を見る会」に関する質問主意書を提出したことが発端です。
以下は、その内容と答弁の内容になります。
- 来年度の概算要求において「桜を見る会」の予算額を前年度の三倍の額で要求したのはいかなる理由からでしょうか。
回答：内閣府としては、「桜を見る会」の令和二年度概算要求において、テロ対策の強化や混雑緩和のための措置などの近年に講じた改善点を反映させるなど、実態に合わせた経費を計上したところである。- 過去五年、参加者数が増加している一方で、会場等設営業務、飲食物提供業務のどちらについても、参加者一人当たりの単価が増加していますが、この金額が妥当であったか検証すべきだと考えますが見解を伺います。
回答：１の回答に同じ- そもそも、国の予算を使い内閣総理大臣が主催する「桜を見る会」を開催する必要があるのでしょうか。開催の取りやめも含めて検討すべきだと考えますが見解を伺います。
回答：「桜を見る会」は、内閣総理大臣が各界において功績、功労のあった方々を招き、日頃の御苦労を慰労するとともに、親しく懇談する内閣の公的行事として開催しているものであり、意義あるものと考えている。- 今後も開催する場合、「桜を見る会」を税金を費やして開催する意義や必要性について政府の見解を伺います。
回答：３の回答に同じ【参照元】
上記の内容に加えて、以下のような内容も報道されています。
- 桜を見る会はの予算は毎年1766万円で計上されていますが、実際には、5300万円（2018年度実績）と予算の3倍に膨らんでいます。これは費用を少なく見せるための作戦ではないのか？
- 芸能人やスポーツ選手ら約１万８２００人が出席した。
【参照元】
1万８千人も出席者の名前が知りたいですよね。
しかし、名簿は破棄しているということです。
今年の春に行ったばかりなのに、名簿は破棄というのは不自然ですね。
そして安倍総理は、いつもであれば野党に指摘された程度では方針を変えないのですが今回は、来年度の予算額を3倍にして計上していたにも関わらず簡単に来年の桜を見る会を来年度は中止すると発表しました。(2019年11月13日)
「桜を見る会」は、内閣総理大臣が各界において功績、功労のあった方々を招くというものだと答弁していますが、実際には、桜を見る会を日程に組み込んだ観光ツアーの案内状が安倍総理の地元である山口県の有権者らに案内を出されていたわけです。
首相主催の「桜を見る会」を巡り、安倍晋三首相の事務所名で、桜を見る会を日程に組み込んだ観光ツアーの案内状が地元有権者らに配布されていた。
【参照元】
これでは、「招待」ではなく、「募集」になりますね。
以下で、2019年度の桜を見る会の写真が掲載されています。
この写真に写っている方達はどのような功績や功労があったのでしょうか？
写真は著名人の方が多いのですが、マスコミはどうしても著名人の写真やインタービューを行いますよね。実際には、一般の方（山口県からのツアー参加者）が多数参加していたのでしょう。山口県からの参加者は総勢で850名だと言われています。
850名も山口県の人がいると流石に疑われるので人数を増やしたり、著名人を招待して注目を集めることで隠れ蓑にしていたのでしょう。
自民党の石破茂氏が、「党の役職をしているときに自身が招待できる枠があった」ということを話していることからも、自民党に対して功績・功労があった人を後援会に募集かけていたというのが実態のような感じですね。更に、それを隠すために、著名人を招待すれば、桜を見る会で著名人に会えるという売りもなります。
つまり、著名人は招待したが、後援会に募集をかけた人達は有料なので実質は政治資金パーティだったということですね。
2019年の「桜を見る会」に招待されていた林家ぺーさんも「一般人がここぞとばかりに、芸能人が何人もいるのでそばにいってということがあった」とコメントされていますので、間違いないかと思います。
公職選挙法違反にしないために、一般参加者は有料にしているという逃げ道も作っているのでしょう。桜を見る会というのは自民党による巧妙な政治資金集めの場、地元後援会・有権者の支持を固めるという場にもなっていたわけです。
更に気になる点もあります。
参加者の方達のブログが次々と削除されているのです。
マスコミもこの件に関しては報道が中途半端な気がしています。
スポンサー等に圧力をかけてもらって報道を制限しようとしている可能性もあります。
実際、11月12日(火)のバイキングの番組終わりで坂上忍氏が「桜を見る会」に2回招待されており1回目は参加しましたが、2回目はお断りしました。お断りした理由は「明日のバイキングで！」と言っていましたが翌日、理由を話されていたのでしょうか？僕は見ることができなかったのですが、知人が見ていた限りでは、そのような話はでなかったということでした。11月14日に延期したようですが最近のテレビ報道は政治圧力で報道の自由が奪われているように感じます。
各界において功績、功労のあった方々を招くという「桜を見る会に」安倍総理の地元から後援会、有権者の方を招待していたのですから仮に有料だったとしても私的使用であることは間違いありません。そもそも、桜を見る会は無料招待の行事です。
単に「桜を見る会」は中止するということだけでは済まない問題になっていますので今回に関しては野党の追及を期待しています。
