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【書籍紹介】「こども六法」

今、「こども六法」という本が売れています。
2019年10月6日現在のAmazon、本の総合ランキングで、5位です。
2019年8月30に初版発行なのですが、1ヵ月で既に4刷発行です。

こども六法

こども六法

 

 法律は自分を守る武器になる。いじめ・虐待をなくすために。ということで書かれた本です。
東京新聞のサイトでも紹介されています。

www.tokyo-np.co.jp


先日も、神戸市の小学校の男性教諭(20代)が先輩の同僚教諭4人よりいじめを受けていたといった報道がありました。警察官が女子トイレに侵入したとか本来、抑制するべき立場の人が逆に行ってしまっているという信じられないことが増えています。

先生や警察官が信じられない世の中で、いじめなどの困ったことに巻き込まれた場合には何を信じればよいのでしょうか?

こども六法には、「法律」を知ることで強い味方になってくれるということが書かれています。

以下、著者についてです。

著者:

  • 山崎聡一郎さん

プロフィール:

生年月日:

1993年10月26日
性別:

  • 男性

居住地:

  • 埼玉県

ステータス:

  • 未婚

【引用】

 

田中角栄という総理大臣がいました。見事な官僚操作術、魅力ある話術といった人間味あふれるキャラクターというだけでなく、道路法の全面改正、道路・港湾・空港などの整備を行う各々の特別会計法、日本列島改造論によるグリーンピアと、衆議院議員として100本を超える議員立法を成立させた実績もあります。そんな田中角栄氏ですが六法全書を全て暗記して法律を味方にしていたそうです。

そして、そんな六法をこどもでも読めるように作ったのが「こども六法」だということです。
もちろん、大人も読めます。

こども六法には、以下のようなことが書いてあります。

  • その一言が罪になる。
    刑法 第231条 侮辱
    多くの人たちの前で人を馬鹿にしたり悪口を言ったりした人は拘留か科料とします。

  • 人に迷惑をかける権利は認められないよ。
    民法 第1条 基本原則
    1項 個人の権利を主張するときは、他の人たちに迷惑をかけたり他の人たちの権利を侵害したりしてはいけません。
    2項 権利を主張したり、義務を果たしたりするときは、お互いの信頼を裏切ることがないようにしなければいけません。
    3項 むやみに権利を使うことは許されません。

  • 民事訴訟法はもめごとを解決する裁判のルール
    民事訴訟法 第1条
    民事裁判に関係する手続きは、この法律で決めた内容に従います。

いかがですか?、
子供にもわかるように難しい法律が書かれてありますよね。

法律書って、わざと難しく書いているように思えるくらい難解な文書が多いです。本来、法律って全員に関わる決まりなので、誰でもわかるように書いておく必要があると思いますが、現在は、なぜか弁護士という難しい資格を取った人でないと正しく理解できないようになっています。

こども六法は、そんな法律の本質がわかるように簡単に書かれてあります。

では、六法とはどんな法律なのでしょうか?
六法とは一つの法律ではなく、日本の主な法律(6つ)の総称です。

六法の中で憲法だけが、主旨が異なる法律です。 
法律というのは国民が守らないといけないルールが書かれているのですが、憲法だけは、国が守られなけばいけないルールが書かれているのです。このため憲法最高法規とされています。

国会は立法(法律を作る)の場ですが、憲法に基づいて行わないといけません。
立法だけでなく、行政、司法も同じです。

憲法が国家権力を支配している制度のことを立憲主義といいます。
日本は立憲主義なのです。

通常、法律を改正しようとすると、衆参両院で3分の2以上の賛成が得られれば可決されます。これは、国会議員が国民の代表なので国会議員だけで決めるのは当たり前のことだと思います。
しかし、憲法の場合は、違ってきます。憲法を改正しようとした場合、 衆参両院で3分の2以上の賛成を得ると改憲案が「発議」されます。そして国民投票過半数の賛成を得てはじめて改憲となります。これは、憲法は国民が作っているのですから、国会議員だけでは決められないということです。

「こども六法」は、どこから読んでも良いように書かれてあるようですが、僕は、やはり法律の最高法規である、日本国憲法から読んだ方が法律の本質が理解しやすくなるのではないかと思います。 

以下は、公式サイトではないのですが、eGov法令検索という電子政府の総合窓口のサービスを利用しやすくしてくれているサイトになります。

法律別に表示することもできますので、とても使いやすいので、とりあえず、どんな法律があるのか知りたいという方は、以下のサイトから法律に触れてみてください。

egovroppo.com