Uber Eatsで商品を注文して、予定時刻から約30分遅れたことや商品もスープがこぼれていたりしていたので受け取りを拒否。その後、受け取りを拒否した商品がマンションの共有部分に投げ捨てられていたのでUber Eatsのサポートセンターに連絡すると、配達員は個人事業主だから関与できないので警察に連絡しろと言われたといったツイートが話題になっています。
Uber Eatsというのは、「お気に入りのレストランの料理をご指定の場所にお届け」というのが売りのデリバリー代行業者です。最近、人手不足から出前に対応できる店が減ってきています。しかし、Uber Eatsに店を登録すると、Uber Eatsに登録している輸送業者と呼ばれる人が配達をしてくれるのです。
日本では現在、以下の都市で利用可能です。
- 横浜
- 京都
- 神戸
- 大阪
- 東京
- 福岡
- 名古屋
ここで注意しないといけないのは、UBER EATSと輸送業者に雇用関係はないのです。
実際に、UBER EATSの利用規約を見ると以下のように記載されています。
Uber自身は輸送サービスを提供しません。Uberは輸送業者ではありません。本アプリケーションおよび/または本サービスの利用を通じてリクエストが行われる輸送サービスを提供するか否かは、輸送業者の裁量に委ねられます。Uberの活動は、本アプリケーションの提供業者として、または手配旅行もしくは企画旅行を実施する旅行業者としての活動に過ぎません。Uberと輸送業者との間には、雇用関係は存在しません。
【引用元】
今回、配達トラブルがあった利用者が、Uber Eatsのサポートセンターに連絡すると、配達員は個人事業主だから関与できないので警察に連絡しろと言われたというのは、UBER EATSと配達員には雇用関係がないからですね。
雇用関係がないので、配達員がUBER EATSから配達を依頼されても以下のどの場合でもキャンセルするのは配達員が決められるというのです。
- UBER EATSより配達の依頼があった場合
- 依頼を受けて、店に注文されたものを取りに行った場合
- 店から注文されたものを受け取った場合
勿論、店から商品を受け取るところまでいって、キャンセルされたのでは困りますので、数回、このようなキャンセルが続けば、配送業者登録アカウントが削除されてしまうそうです。
上記は、悪質な場合ですが、実際には、店に取りに行ってもまだ商品ができていないことや、作り始めてもいない場合が意外と多いそうです。
そこで10分以上も待たされると、雇用関係のない依頼なので配達員がキャンセルする場合もあるそうです。
更には、1つの店に別の顧客2名からオーダーが入ると、一人の配達員に2つのオーダーの配達の依頼が来る場合があります。
オーダーした人が全て同一方向であればよいのですが、それぞれの配達先が正反対の方向だったりすると2件目の方は配達時間が2倍になります。(下図参照)
UBER EATSの仕組みの怖い点は、輸送業者と言いながらも実際は、一般の人に配達を依頼しているのです。宅配便の業者のような法人ではないので、責任感や保障体制という意味では比べるまでもありません。更に配達中の事故については25万円まで補償するようになったばかりです。UBER EATSはアルバイトでも社員でもなく何の雇用関係もない人が配達しているのです。
今回のように注文したものに不備があったので受け取りを拒否しただけなのに、自分が住んでいるマンションの共用部分に捨てて行くという責任感の欠片も感じさせないような行動に走るわけです。
そして、そんな人に住所が知られてしまうのです。
UBER EATSは確かに便利なサービスだと思います。
しかし、UBER EATSと配達員とは雇用関係がない。だから何かあった場合でもUBER EATSは知らないということが利用規約に書いてあることを知っても、利用したい人だけが利用するべきだと思います。
UBERという会社は、自動車の配車アプリがどちらかといとメインのようです。
配車アプリではタクシーの配車だけでなく、一般の人が自分の車で他人を運ぶ仕組みを構築しています。
便利なサービスでも利用規約を確認しないで、普通のデリバリーと同じだろいう感覚だと思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
これでも、まだUBER EATS利用したいと思いますか?

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