seegeのまとめサイト

もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

漫画村について考える。

2019年7月に漫画村の運営者が拘束されたとの報道がありました。

今回、漫画村と同じようなサイトを紹介するつもりは、ありませんので、そういう内容を期待されている方は、ここで離脱して頂いた方が良いかと思います。

著作権を無視した漫画の海賊版サイト「漫画村」の運営者だったとみられる男を、フィリピンの入国管理局が拘束した。フィリピン入管当局が7月9日、発表した。

フィリピン入管当局の発表によると、フィリピン入管は7月7日、マニラのニノイ・アキノ国際空港で、星野ロミ容疑者(28)の身柄を拘束した。

同局は星野容疑者を日本大使館からの要請で拘束したといい、「著作権法違反の疑いで日本の当局に追われていた」と説明している。近く、強制送還の手続きに入るという。

星野容疑者は2018年4月まで、海賊版漫画サイト「漫画村」を運営していたという

【引用元】

 そして2019年9月24日、日本に強制送還され逮捕されました。

www.asahi.com

漫画村運営者は、著作権違反だけではなく、漫画村のサイトに仮想通貨採掘のスクリプトを埋め込んで、利用者が知らないところでスマホをコントロールされていたのです。

www.tokyo-sports.co.jp

仮想通貨の採掘(マイニング)とは、仮想通貨の運用を手伝うということです。
取引の確認を率先して行うことで仮想通貨をもらうことが可能になります。
この作業、CPUの使用率が異常に高くなるためスマホだと電池の消耗が早くなります。
このため、漫画村を利用するとスマホが重くなる、電池の消耗が早いという現象が起きていました。
仮想通貨について書き出すと、それだけで一つのネタになりそうな感じなので、
また別の機会に書きたいと思います。

 

では漫画村というのは、どういうサイトだったのでしょうか?

2016年に「登録不要で完全無料な」漫画サイトとして開設された。違法コピーされた書籍をインターネットブラウザ上で誰でも無料で読むことができた。漫画の他に、雑誌、小説、写真集の海賊版を掲載していた。

【引用元】

f:id:seege:20190925195301j:plain

漫画村というのはインターネット上で漫画や雑誌が無料で見れる違法サイトでした。このため漫画村による被害総額だけでも、3000億円以上になると試算されているようです。

このようなサイトが増えて利用者が増えれば出版社の売上に影響し、結果的には漫画家の方にも影響が出てしまいます。すると好きな漫画が見れなくなってしまうということにもなります。
出版広報センター が海賊版による被害について説明しています。

深刻な海賊版の被害|出版広報センター

shuppankoho.jp

参照元

大好きな漫画を守るためにも、違法なサービス等は利用しないということが大切です。
正式な出版物については「ABJ」マークが表示されていますので、必ず確認するようにしましょう。

shuppankoho.jp

 

子供の頃、毎週、週刊漫画誌を買っていた時期がありました。
週刊なので、1か月で5冊のペースで購入しないといけません。
子供にとっては金銭的に厳しいということ、そして週刊漫画誌って結構、厚いので保管場所にも困りました。このため買っても1ヵ月程度で廃棄していました。せっかく買ったのに1ヵ月で捨てないといけないというのは損をした気分になりました。

その頃は、本屋のマンガはビニール等が貼られておらず自由に読むことができました。
立ち読みで読もうと思えば読めたのですが、僕は、本も漫画も座って読みたいタイプなので立ち読みは、ほとんどしていませんでした。

それでも無料で週刊漫画誌を読むことができる方法があったんです。
それは、床屋さんです。
床屋さんには、週刊漫画誌が1か月分位、置いてありました。
友達と一緒に行けば、お互いの待ち時間の間に、1か月分をまとめて読むことができました。
これが違法となるのか?というと、床屋さん以外でも、飲食店等で漫画を無料で読めるところは沢山あります。
現状は、店内での貸し出しは時間が短いということから著作権侵害には当たらないと解釈されているようですね。

ちなみに、図書館での貸し出しは、許可されているそうです。

 

保管スペースという意味では、電子化して欲しい気持ちはあります。
しかし、電子化すると店や図書館での貸し出しとは比較にならない人数に公開できてしまうので違法サービスもやりやすくなります。

どうするのが、よいのかと考えてみたところ、動画の事例が当てはまるような気がします。

一時期、凄い数の違法コピー動画がインターネット上で公開されていました。しかし今はかなり減っているのではないかと思います。これは、Tverや定額制のストリーム動画サービスが増えてきたことで、わざわざ怪しい違法動画を見なくても正々堂々と見たい番組や映画が見れるようになったからだと思います。

漫画や雑誌も電子化をやめるのではなく、逆に増やすことで定額制にしたり利用料を安くしていけば違法サイトの需要が無くなるのではないかと思います。

出版社側もいつまでも、昔ながらの方法に拘るのではなく、読者側の気持ちを考えたサービス提供に変えていくべきだと思うんですよね。

漫画村は、結果的に変化を嫌う出版社への警告になったのかもしれません。

 

アイデアのつくり方

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