アイデアというのは、作ろうと思って作れるものではないと考えている方が多いのではないかと思います。
なぜなら、自分がそうだからです。
何か、いいアイデアがないかと一生懸命考えていても何も思い浮かばず、気分転換だとか言って全く関係のないことをしている時に、突然、思い浮かんでくるというのが僕のアイデアに対する考え方でした。
アイデアを出すのが仕事のような方達に、バイブルのように扱われている書籍が、
ジェームス・W・ヤング氏が書いた、「アイデアのつくり方」です。
- 作者: ジェームス W.ヤング,竹内均,今井茂雄
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 1988/04/08
- メディア: 単行本
- 購入: 91人 クリック: 1,126回
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キャッチコピーは
60分で読めるけれど一生あなたを離さない本
本当に60分で読める程度のページ数の小冊子のような本です。
原書は1940年に発売され、日本では1988年に出版され今なお、売れ続けているベストセラー本です。
日本語訳が適切でないようで正直、意味がわからない部分が多数あります。
アイデアをつくりだす、特別な才能というものはあるのでしょうか?
この問いに、イタリアの社会学者、経済学者であるパレートは以下のように述べています。(パレートの法則(2割の要素が8割を生み出しているという経験則)が有名)
この世界の全ての人間は以下の2種類に分かれる。
- 投機的タイプの人間(世界を組み立て治す側の人)
- 株主タイプの人間(想像力に乏しい保守的な人)
アイデアをつくり出す先天的な才能を持っているのは、前者の投機的タイプの人間である。
【参照元】
- 作者:パレート
- タイトル:心理と社会
ではアイデアをつくりだす先天的な才能を伸ばすにはどうすればよいのでしょうか?
答えは、技術を取得する場合に学ぶべき大切なことと同じで以下の内容です。
- 原理
- 方法
ジェームス・W・ヤングは、アイデアを作り出す技術も、これと同じだと言います。
アイデアは、どこから探し出してくるかではなく、アイデアが作り出される方法に心を訓練すると共に、アイデアの源泉にある原理を把握する方法ことだと言います。
アイデア作成の原理
- アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ
- 新しい組み合わせをつくりだす才能は事物の関連性をみつけ出す才能によって高められる。
【参照元】
- ジェームス・W・ヤング
- アイデアのつくり方
2番目の原理は才能に依存するような感じで書かれていますが、川喜田二郎氏の考案したKJ法を利用することで才能に依存しないで同等の効果が期待できるような気がしました。
活字は苦手な方は、まんが版も出版されているようなので参考までに。
アイデア作成の技術は5つの段階を経過して働くので、5つの段階の関連性を認め、この5つの段階を私たちは一定の順序で通り抜けるという事実、この5つのどの段階にもそれに先行する段階が完了するまでははいっていけないという事実を把握する。
5つの段階
【参照元】
- ジェームス・W・ヤング
- アイデアのつくり方
正直、本文より解説部分の方がわかりやすかったです。
その解説の中で、以下の書籍を絶賛されていましたので参考までにリンクを貼り付けておきます。
簡単にまとめると、アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせなので、資料を十分に収集し、資料の内容を理解したらアイデアがでるまで他のことに集中するということかと思います。この部分が簡単なようで実際にやろうとすると難しい点なので、何度も本を読み返すことになるのだと思います。
特に、他のことに集中してアイデアがでるまで待つというのは時間がない時などは神のお告げを待つようで怖いと思うんですね。ここをKJ法に置き換えてあげることで神の要素がなくなるはずなので、実際に試してみる価値がありそうです。
KJ法が自分自身、しっかり学んだわけではなく別のセミナーで知り少しだけ使ってみたというだけなので、復習を兼ねて、川喜田二郎氏の「発想法」を読んだ上で、改めて、紹介したいと思います。