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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

アベノミクスの実績とは?(その2)

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三本の矢が放たれて、それなりの実績は得られたようです。
しかし、消費税を8%に増税したことで景気は横ばいとなります。

そして世界経済が上向きになったことを利用して、新三本の矢を放ちます。

新第一の矢

希望を生み出す強い経済

・ 名目GDP500兆円を戦後最大の600兆円に

・成長戦略を含む従来の三本の矢(※)を強化


従来の三本の矢の強化ということでSociety5.0(ソサエティ5.0)の実現があります。
Society 5.0とは、「狩猟社会」「農耕社会」「工業社会」「情報社会」に続く、人類史上5番目の新しい社会のことです。
IoT、ロボット、人工知能(AI)、ビッグデータといった先端技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れ、経済発展と社会的課題の解決を両立していく新たな社会であるSociety 5.0の実現を目指します。

具体的に、どのような社会を目指しているのかは以下の動画を見てください。

 

新第二の矢

 夢をつむぐ子育て支援

・結婚や出産等の希望が満たされることにより希望出生率1.8がかなう社会の実現へ
・待機児童解消、幼児教育の無償化の拡大(多子世帯への重点的な支援)等

 新第三の矢

安心につながる社会保障

・介護離職者数をゼロに
・多様な介護基盤の整備、介護休業等を取得しやすい職場環境整備
「生涯現役社会」の構築 等

 

 まずは、新第一の矢です。

旧三本の矢が全て順調という訳ではなくなってきたので、強化するというのは無理があるのではないかと思います。

 次に新第二の矢です。

そして子育て支援ということで、今年の10月から幼児教育・保育の無償化が始まります。
更には、高校・大学や専門学校などの高等教育の無償化といったことも計画されています。
しかし、まだ始まっていないことなので現段階ではどのような実績になるのかは不明です。

 最後に新第三の矢です。

介護職員の処遇改善 、高齢者雇用の拡大といったことを掲げていますが、具体的な内容が見えてきません。

 新三本の矢については、具体的な内容が見えてこないものが多く、本当にやる気があるのか?という疑問さえ出てきます。

アベノミクス6年の実績ということで書かれていた以下の内容ですが、本当にアベノミクスの実績か?と質問されて、Yesと答えられるのでしょうか?

若者の就職内定率:過去最高水準

大卒:97.6%

高卒:98.2%

 中小企業の倒産:28年ぶりの低水準

2012年:12,077件(民主党政権時)

2018年:8,235件 

 正社員有効求人倍率:1倍超え(史上初)

2012年12月:0.5倍(民主党政権時)

2019年4月:1.16倍 

 有効求人倍率:すべての都道府県で1倍超え(史上初)

2012年12月:0.68倍

2019年4月:1.63倍 

 家庭の可処分所得:4年連続増加

2012年:292.7兆円

2017年:302.1兆円

 生産農業所得:19年ぶりの高さ

2012年:3兆円

2017年:3.8兆円 

 訪日外国人旅行消費金額:過去最高

2012年:1.1兆円

2017年:4.5兆円 

 国民総所得:過去最高

2012年10月ー12月期:506.8兆円

2019年1-3月期:573.4兆円

アベノミクスとしての実績は上記の内容に影響は与えたのかもしれませんが、社会情勢や他の要因によるものではないかと思います。

しかし、アベノミクスは何の実績もないということではなく、デフレからの脱却、円安による株価の上昇といったことは実績と言えるのではないかと思います。選挙公約に記載するものなので、具体的な数値、金額が必要だったことから、間接的に結びつくようなことを実績にしてしまい、逆にアベノミクスは何も効果がなかったと思われてしまっている感があります。

更に、まだ三本の矢の内容が十分に浸透していない状態で、具体案に欠ける、新三本の矢を打ち出して、更に三本の矢の実績を薄めてしまったのではないかと思います。