ディズニーの善意に訴えたい。
ジャングル大帝 レオ
手塚治虫氏の「ジャングル大帝」は、1950年11月号の「漫画少年」から連載された漫画で、アフリカのジャングルを舞台にした物語。
主人公は、ジャングルの王「パンジャ」の子でレオ。
「パンジャ」はレオが生まれる前に密猟者によって命を奪われてしまう。
母親が密猟者に捕らえられてしまい、レオは移送中の船内で生まれ、人間の家族に引き取られ育てられる。
レオは人間に育てられた後、ジャングルに戻り、父である王パンジャの後を継いでジャングルの王となるというストーリー。
漫画が人気作となり、1965年10月6日にはアニメーションにもなった。
ライオンキング
そして、ディズニーの長編アニメーション映画「ライオンキング」が1994年6月24日に全米で公開された。
ライオンキングはアフリカのサバンナを舞台にした物語。
威厳に満ち、動物たちの尊敬を集める偉大なライオンの王「ムファサ」に息子の「シンバ」が誕生する。
シンバは、いつか父のような勇敢な王になりたいと夢見ながら元気に成長していく。
しかしある日、王の座を狙う叔父の謀略によって父を失い、自らも王国から追放されてしまうというストーリー。

ライオンキングはジャングル大帝に類似している
多少、設定が異なるものの実に類似している点が多い。
どちらも、主人公はライオンで、王の子供。
そして、父親の命が奪われて主人公が王になるというストーリー。
また、ジャングル大帝は、米国では「Kimba the White Lion」というタイトルで放送され
そして「ライオンキング」は「Kimba the White Lion」の影響を受けていると言われている。
なぜ訴えなかったのか?
しかしディズニーはジャングル大帝の影響は受けていないと否定している。
そして、手塚プロもディズニーを訴えようとはしなかった。
これは、手塚治虫氏がディズニーファンであったことが影響しているのではないか?と言われている。
手塚治虫は、「文化は模倣によって成り立つと」考えていたこともあり、手塚治虫自身がディズニーの作品に多大な影響を受けている。
特に「バンビ」は何度も観たと公言している。
※最低でも80回以上は見ていると言われている。
このため、手塚治虫はライオンキングに影響を与えることができたことを光栄に感じていたかもしれない。

また、ディズニーは手塚プロとは比較にならいくらいの大企業。
訴訟を行えば莫大な時間とお金が費やされる。
資金が尽きれば途中で止めることになるので、だったら訴訟するだけ無駄と考えたからといったことも言われているが、やはり、一番の理由は手塚氏がディズニーファンだったというのが一番大きいのではないだろうか?

ディズニーには正直に認めて欲しかった
このように、両作品の類似性は多くの議論を呼んでおり、特に「ライオン・キング」の成功に伴い、手塚治虫の作品への再評価が進んだ。
ディズニーが公式に影響を認めていない一方で、ファンや批評家の間ではその関係性についての考察が続いている。
「ジャングル大帝」と「ライオン・キング」の類似点については、具体的なシーンやキャラクターの設定に関する指摘も多く、特にストーリー展開においても共通点が見られ、更に英語版のジャングル大帝である、「Kmba the White Lion」が米国で公開されていることから影響を受けていないとは言えないはずだ。
手塚治虫が憧れていたディズニーだからこそ、影響を受けたのであれば正直に認めて欲しかった。