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【ちょっと気になった本】町田くんの世界

町田家の日常

ちょっと気になる漫画を見つけた。

マーガレットコミックスと書かれているので、少女漫画になる。

タイトルは「町田くんの世界

絵は正直、自分の好みには合わないが内容は凄くいい感じだった、

町田一(はじめ)君(16歳)がキッチンに立って朝食を作っている。

卵を割っていたので目玉焼きだろうか?

母親が新聞のチラシを見て、「お兄ちゃん 今日、ひき肉が安いみたい!」と嬉しそうに話しかけてくる。

近くでは弟と妹が何やらケンカをしている最中だ。

料理をしながら、「学校の帰りに買ってくるよ」と答えている。

すると、今度は「おかーさん今夜はお兄ちゃんが作るハンバーグが食べたいな」と言ってきた。

「わかった」と答えたので、町田君は料理万能なのかと思った。

すかさず、ナレーションのようなセリフが入って来た。

  • 町田一君は基本的に卵を焼くか茹でるしかできません
  • 身重の母をおもんばかって朝食を作るようになったところでした

ハンバーグなんて作ったことがないようだ。

目玉焼きを焼き終わった、町田君は、コンロの火を消して、弟と妹の兄弟げんかの仲裁をする。

まず、妹に対して、優しく「おもちゃ取ったろ? そうゆうの兄ちゃんはいけないと思うな」と話しかける。

妹は「ごめんなさい」と謝った。

すかさず、「素直に謝れる子は、いい子だよ」とさりげなく褒めてあげる。

次は妹をぶっていた弟に対して、ぶったことは悪い事だと、優しく話しかけている。

弟も「ごめんなさい」と謝った。

もう一人の中学生くらいの妹がいて、棚の高いところにあるココアの袋を取ろうとしていると黙って取ってあげ、ご飯粒が顔についていると、ご飯粒を取ってくれる。

こういうちょっとした気配りを当たり前のように淡々とこなしている。

それを見ている、母親は満足そうだ。

これが、町田家の家族紹介にもなっている。

この漫画を象徴するような素晴らしいシーンだと思う。

そんな町田くんの日常の生活が読んでいて心地よい。

町田くんは「良いこと」をしないといけないという義務感で行動しているわけではなく、困っている人がいたら、条件反射、いや自然に行動している感じが、よく描かれている。

自分も、町田くんのように行動できるようになれるといいなぁと思った。

750ライダー以来の、気軽に読める漫画だ。

是非、夏休みにゆっくりと読んでみたい。

映画化されていた!

もしかして、映画になっているのではないか?と思って探してみた。

ビンゴで、2019年6月7日に公開されていた。

なぜ知らなかったのだろうか?

コロナ前は、映画館に最低月一で通っていた時期なので映画館の予告編などで見ていないはずがない。

とりあえず、映画の公式サイトを見てみた。

トップ画像に「この世界は悪意に満ちている、でも、町田くんがいる」と書かれている。

この時点で、町田くんの世界とは、何か違うという違和感を感じた。

予告編を見てみた。

漫画の町田くんとは違う世界の人のように見えた。

そして、コミカルに仕上げようとしているので全く違う世界の人になっていた。

町田くんの話し方、走り方、全てが過剰であり、変な人だということを強調しようとしている。

そして、恋愛映画感も強調されていた・・・

これでは、記憶に残ってなくても不思議ではないが、テロップに表示された「手塚治虫文化賞」という文字を見て、この予告編を見たことを思い出した。

この予告編だと自分には印象に残らないし、当然、本編を見たいとも思わない。

予告編を見る限り、町田くんの世界が映画監督が感じた町田くんの世界に変えられている。

町田くんの世界を好きな人にとって、この映画は、見る価値がない映画だろう。

そして、まだ、町田くんの世界を読んでいない人にとっては、この映画を見たら漫画まで、面白くないと思われてしまうだろう。

映画のキャッチコピーにピッタリなのは・・・

「この映画は悪意に満ちている、でも、町田くんがいない」

そんな印象を受けた予告編だった。

監督は誰?

監督は、満島ひかりさんの旦那さんか・・・

色んな賞を取っているのは知っているが、どの映画も正直、興味が持てない。

できれば、この漫画が大好きな監督に撮って欲しかったと思った。

まぁ、これは予告編を見ただけの感想なので、本編を見るとまた違うのかもしれないが、今は、まだ見たいとは思えなかった。