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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

技術力があっても・・・

超薄型スマートヒーター

12月に入ってから日に日に寒くなっていく。

ついこの間までエアコンは冷房運転だったのに今は暖房運転に変わってしまった。

会社でも今後、足元が寒くなってくるので足の冷え対策で何かないものかと探していた。

 ふと、「銀ナノインクで温める2mm 超薄型 スマートヒーター」というものが目に留まった。

商品名は、「INKO Heating Mat SLEEP+ Pro」

電気毛布のようなものだろうか?

しかし厚さは2㎜

どうやら電熱線の代わりに、銀ナノインクをフィルムに薄くシート全体に広く印刷してインクを発熱させる独自技術を使った製品のようだ。

電源は?

構成品を確認すると、電源プラグと電源アダプターが見える。

更にコントローラーつきケーブルもあるようだ・・・

商品の重さが300グラムなのに、電源・コントローラー・ケーブルが必要になれば、薄型軽量というメリットが台無しで電気毛布と変わりがない。

これがモバイルバッテリーやUSB-Cで電源が供給できるようになっていれば・・・

動画での説明などもないので、販売戦略が上手な会社とは言えない。

アイディアや技術はあっても企画力・販売力は弱い会社という印象を受けた。

実にもったいない・・・と思いつつ、公式サイトを見てみた。

あった・・・

会社名は、株式会社ロア・インターナショナル

でホームページを見ていると、なんとUSBタイプのものも発売されていた。

しかし、なんと広告下手なのだろうか・・・・

USBとしか書かれていない。

リモコンがあるのはわかったが、電源はどんな風に供給するのだろうか?

Youtubeで公式動画が公開されていたが、こちらも電源供給については全く触れられておらず、映像に映ってさえもいない。

購入者のレビュー動画を見てようやくUSB‐TYPE A(1.5A-5V:7.5W)だということがわかった。

TYPE-A?レビュー動画の公開は4年前と記載されている、つまり4年前に発売されたものなのだろう。

改良品がMakuake STOREで先行販売されていた。

こちらは電源供給についてもしっかりと明記されていた。

端子はUSB-TypeC になっているので電力も18Wになっている。

ヒーターの形状も丸から四角に変わった。

買うなら最新機種だ。

【出典】【特許技術】18Wのパワーで速暖、インクで温める1.5mmの薄型スマートヒーター|マクアケ - アタラシイものや体験の応援購入サービス

しかし、まだ、販売して間もないのと、Amazonでまだ販売されていないことも考えると、手を出すのは早いと思った。

熱を出すものなので、万が一の事故などが発生すると大変だ。

結局、品質に問題がないことを確認してからにした。

買い手の心理

結局、今シーズンは、ひざ掛けで我慢することにした。

せっかく、魅力的な製品を開発して販売しても、買い手の心理が把握できていなければ売れるものも売れなくなる。

ビデオデッキで技術的には上だったソニーのベータマックスが、ビクターのVHSに負けてしまったのも、テレビドラマにターゲットを絞ったベータマックスに対して、映画までターゲットを広げたVHSの方が買い手の心理を把握できていたということ。

いくら技術があっても買い手のメリットに結びつかなければ意味がない。

INKOのヒーティングマットやヒーティングパッドはベータマックスと同じ間違いをしているとしか思えない。

買い手の心理をしっかり把握した上で商品化しなければ売れるものも売れなくなってしまう。

INKO製品は、買い手の心理を掴むということが弱かったのであまり話題になっていないが、商品的に実に面白い発想によるものだと感じられるので、実に惜しいと思っている。

あと、一歩、努力を惜しまなければ大ヒット商品になるのではないだろうか?