ポータブル電源の選び方
電気も備蓄が必要な時代
これからは色々な自然災害により、停電という状況は避けられないように思う。
停電時に一番困るのは、冷蔵庫が使えない、照明器具が使えない、お湯を沸かせない、スマホが充電できないといったこと。
冬場や夏場だと空調器具が使えないというのも含まれてくる。
冷蔵庫に関しては諦めるしかないと思うが、照明、お湯、空調、スマホ充電といったことくらいはできるようになっていた方が良いと思う。

そんな時に供えて、やはり、ポータブル電源というのは必要だと思うようになってきた。
特にスマホが充電できなくなると外部の情報が入って来なくなるので必要不可欠、最重要課題とも言える。
少し前まではラジオだったが、ラジオだと聞き逃しがあっても直ぐには情報が流れてこない場合もあるので、やはり知りたい時に知ることができるインターネットに接続できるスマホが使えないというのは、個人的には一番困る内容だと思う。
そんなことから、停電時でのスマホは繰り返し充電できるようにしておくべきだと考えた。
そう「電気」も備蓄が必要な時代だということだ。

ポータブル電源の選び方は?
Amazonでポータブル電源と検索すると、以下の3つが売れていることがわかった。
- Jackery
- EcoFlow
- Anker
最優先条件は常時充電が可能なもの
ポータブル電源を選ぶに当たって自分が最優先しなければいけない条件として、常時充電可能なものでなければならない。
リチウムイオン電池は常時、充電していると電池が劣化するものが少なくない。
このため、保管する際は、充電状態を60~80%にした上で保管して欲しいと記載されているものが多い。
しかし、停電はいつ起きるのかわからない。
停電になってから充電していたのでは遅いし、そもそも停電なのだから充電はできないと考えなければいけない。
どんなに充電時間が短くても充電する電気がなければ意味がない。
中には、常時、充電していても自動でバッテリーの状態を60%~80%で維持するように充電を行うタイプの機器もあるが、それでも満充電の状態で保存できていなければ十分だとは言えない。
このため、常に充電状態にしてバッテリーが常に満充電の状態で維持できるものでなければポータブル電源としては意味がないと思う。
このため、常時充電が可能なように設計されているものを選ばなければいけない。
はっきりと記載されているのは、Anker製のみ。
以下は、Anker 757 Portable Power Station (PowerHouse 1229Wh) Solix F1200になるが、100%満充電で保管可能と明記されている。

電源容量を決める
停電時にどんな電気製品を使いたいのか?を考える必要がある。
緊急時なので、必要最小限にするべきだし、電気以外の代替方法があれば、停電時でも使えるものを準備しておくべきだと思う。
自分の家は、テーブルコンロはガスで、電池で点火するタイプのシンプルなものを用意している。
以前に、3日間の停電生活を送ることになった際に、ガスのテーブルコンロでお湯を沸かしたり、ご飯を炊いたりと大活躍だったことから今でもテーブルコンロは電気不要のものしか使わない。
電灯もキャンプで使ったランタンがあったので、これも夜になると大活躍だった。
真っ暗な状態だと家の中を移動するのも大変で、モノを探す時にも光量のある照明は重要なアイテムだ。
こちらも充電式のものではなく、電池式のものを所有している。
そして冬には暖房が必要になるが石油ファンヒーターもガスファンヒーターも燃料があっても電気がなければ動作しない。
そんなことから、石油ストーブ、こちらも電池での着火になるので電気は不要。

こんな感じで、AC100Vでなければ動作しないものだけをポータブル電源に接続して使用するように考える必要がある。
その上で、容量(Wh)をどれくらいのものに設定するか?を決めないといけない。
自分は、ポータブル電源を使うのはスマホだけに決めた。
スマホだと、自分が今、持っているAnkerの10000mAhのモバイルバッテリーで2回程度充電できる。
つまり、ざっくりと5,000mAhの消費電流になる。
バッテリーの電圧が3.7Vだとすると、3.7V×5,000 mAh(5Ah) = 18.5Wh
仮に300Whのポータブル電源の電力変換効率が70%程度だとすると・・・
実際には、300Wh×0.7=210Whの容量と言える。
すると、210Wh÷18.5Wh = 約11回充電できることになる。
300Whタイプを1人1台持っていれば、1日1回、充電したとして10回は充電できるということなので、10日間程度はなんとか、スマホが使えることになる。
10日持てば十分なので、スマホだけなら300Whのポータブル電源で十分だと考えた。
そうすると、以下のもので十分になる。
Anker Solix C300 Portable Power Station
29,660円税込(2024年10月20日時点)
これなら1台3万円なので、1人で1台持つこともできるしすべての部屋に設置しておいてもよい。
バッテリーの安全性
ポータブル電源もリチウムイオン電池を使用する。
しかし、リチウムイオン電池と言えば、発火の事故が良く出ている。

リチウム電池が発火するのでは以下のような要因によるもの。
単に製造不良だけの問題ではない。
- ショート(短絡)
正極と負極の間でショートが発生すると、大量の電流が流れ、局所的に発熱する。これにより、内部の電解液が反応し発火する可能性がある。 - 過充電
過充電状態になると、バッテリー内の化学反応が制御不能となり、発熱・発火するリスクが高まる。 - 過放電
過放電状態になると、負極の集電体である銅が溶け出し、デンドライト(針状結晶)が形成される。このデンドライトがショートを引き起こし、火災の原因となる。 - 外部からの衝撃や損傷
バッテリーに強い衝撃が加わったり、物理的に損傷を受けたりすると、内部の構造が崩れ、ショートや発火の原因となる。 - 製造不良
製造過程での不良や材料の欠陥があると、内部でのショートが発生しやすくなり、火災リスクが高まる。
Anker製のものはバッテリーに釘を刺す試験にも耐えらえるということなので何らかの原因で内部でショートが発生しても火災に繋がらない可能性が高い。

瞬間最大出力も確認
自分の場合、スマホの充電に限定したので、瞬間最大出力はあまり考慮する必要がないが、それでも、瞬間的にどのくらいの電力が発生するのか?ということは考えておく必要がある。
例えば、液晶テレビの仕様で、以下のように記載されている場合。
- 消費電力 314W(電源「待機」時0.4W、機能動作時23W)
消費電力が314Wなので、300Wのポータブル電源では使えないのか?というと、そうではない。
まず、ポータブル電源の瞬間最大出力の個所を確認する必要がある。
Anker Solix C300 だと瞬間最大出力は600Wと記載されている。
つまり一瞬であれば、600W消費する機器であっても接続可能ということになる。
このため、例にあげた液晶テレビだと接続できる可能性が高い。
しかし、これが消費電力が314Wとしか記載されていない場合は、瞬間ではなく常時、314W消費するということになるので、その場合には接続できない。
廃棄時の処理
ポータブル電源も永久に使えるわけではないので、繰り返し使い続けていればバッテリーも劣化してくるので5年程度で買い替えが必要になる。
モバイルバッテリーのような小さなものであれば、自治体で回収してくれるが、大きなポータブル電源のバッテリーになると回収してくれない場合もある。
家電量販店で購入したのであれば、家電量販店で対応してくれるのでは?と思うかもしれないが、多くの家電量販店はポータブル電源の回収は行ってくれない。
これはポータブル電源にはリサイクルマークが記載されていないため。
金沢市に問い合わせると1番長い辺が2m以下で重さが55Kg未満なら金属ゴミとして捨てて良いといことだったが、車のバッテリーは市では回収できないと記載されているので、おそらく、ポータブル電源ということでモバイルバッテリーのようなものをイメージして勘違いしているのだと思う。
自動車のバッテリーの場合は、購入先に持ち込んで欲しいということなので、家電量販店で買って、家電量販店が対応してくれなければ、メーカーに送るしかなくなる。
このため、メーカーで回収してくれることを確認した上で、購入しないと廃棄する時に廃棄することができなく、家にずっと置いておくしかなくなってしまう。
このため、メーカーが回収してくれるかどうかは絶対に確認しておく必要がある。
Anker は回収してリサイクルするという。(送料は自己負担)
これらのことをしっかり把握したうえで、ポータブル電源は購入しないとあとから後悔することになるので十分に注意して頂きたい。

