ガンダムのハロのような掃除機
もう、10年以上前になると思いますが、ホームセンターでソフトボールを二回りほど大きくした球状の掃除機を見つけました。(直径14㎝なのでDVD程度です)
メーカーは、「ブラックアンドデッカー」 で、クリーナーの名前は、「オーブ」です。
ブラックアンドデッカーという会社ですが、米国の電動工具メーカーとして有名だそうです。
クリーナーなので、どれくらいゴミを吸い取ることができるのか?とか吸い取ったゴミの処理方法、メンテナンスといったことを考えないといけなかったのですが、とにかく球状の凄く小さなクリーナーというデザインが気に入ってしまい買ってしまいました。
充電タイプのクリーナーで、フル充電(約4時間)で5分位使えます。(仕様では9分)
球状のクリーナーをどうやって使うのか?と疑問に思うでしょうが、ガンダムのハロの耳のように持ち手と吸引口が飛び出てきます。
デザインだけで買ってしまい、何に使おうか?ということを考えていなかったので、買ってから何に使おうか?と考えていました(笑)
色々と考えている、丁度、車用のクリーナーがなかったので車の清掃用に丁度よいと思いました。
車の清掃は基本的に家でするので、充電は家で行なっておいて、車の清掃に行くときに充電器から取り外して持っていけば何も問題はありません。
実際に使ってみると音は意外と大きく、そこそこ吸い込んでくれます。
これは床とかをガッツリと清掃するためのもではなく、テーブルの上やパソコンキーボードといった小さな範囲で使うものだということに、ようやく気が付きました。
そして、10年程度使い続けましたが、先日、ついにフル充電しても10秒も動かなくなりました。おそらくバッテリーの劣化で蓄電ができなくなってしまったのでしょう。
5,000円位だったと思うので、もう充分に働いてもらいました。
新しいハンディクリーナー
ということで、新しいものを購入しようと考えました。
同じものを購入しようかと思ったのですが、10年も前のクリーナーなので、流石にもう販売していないだろうと新しいものを探すことにしました。
ハンディクリーナというと下図のような形が僕の中では主流です。
幅が広いとクリーナーを前後左右に動かしながらゴミを取っていると色んな箇所にぶつかったり、奥まで入らないとか不便なことが多いので薄くて細長いものがないのかな?と思ってAmazonで探してみました。
すると、以下のものが最初に表示されました。
価格は約4,600円とお手頃です。
500gと軽くて、動作時間も、標準モードで35分間、パワフルモードで23分間と書かれています。そしてなんと、飲み物などの液体も吸引可能なんです。
真空度だけ?
しかし、真空度が9500pa-11000paとだけ書かれています。
現在は、掃除機の吸引力を表す目安として吸込仕事率やダストピックアップ率で表示されているメーカーが多いです。
吸込仕事率
吸込仕事率というのは以下の計算式の結果です。
- 吸込仕事率=0.01666×風量(立方m/min)×真空度(Pa)
- 風量=浮き上がらせたゴミを運ぶ力
- 真空度=ゴミを浮き上がらせる力
真空度ゴミを浮き上がらせる力のことで、ゴミや空気を吸い込む圧力の単位は「Pa」です。掃除機の吸い込み口を床から離せば風量は増えますが真空度は下がります。逆に吸い込み口を床に密着させれば風量は減りますが、真空度は上がります。つまり、ゴミを吸い上げる力は真空度だけでは判断できません。
吸込仕事率は、真空度に風量がパラメーターとして加わっています。これで、ゴミを吸い上げる力については数値化することができます。
ダストピックアップ率
外国メーカー(ダイソン等)では、実際に床にゴミ「けい砂」を撒いて掃除機に吸わせ、どれだけのゴミが残るかを計測するダストピックアップ率で表すようになってきています。
これは実際にゴミを吸わせてどれだけ残るのか?ということで実用的な評価値が得られます。
そんな中で、真空度だけを持ち出しているメーカーのクリーナーでは判断できません。
あと、上記のクリーナーはバッテリーが交換できません。
使い捨てと考えればそれまでですが、やはり購入したからには長く使いたいので、バッテリーが交換できるものであれば、バッテリーが劣化しても交換すれば元通りになりますし、何より複数のバッテリーを所有していれば予備バッテリーとして使えるので使っていてバッテリーが切れても、予備バッテリーを使用することができます。
「真空度」だけ記載されているクリーナーは選ばない
吸引力を気にされる方は、「真空度」だけ記載されているクリーナーでは判断ができないので必ず、「吸込仕事率」または、「ダストピックアップ率」が表示されているものを選びましょう。
それと、Angmaというメーカーですがホームページがなさそうですし、商品が届かないという書き込みも目立ちます・・・
次は?
さて、ここで振り出しに戻りました。
次に出てきたスティック型は、Shark EVOPOWER W20 でした。
何となく先ほどのものと似ています。
しかし価格は12,000円を超えていますが、使用時間は12分と短めです。
それに液体の吸引もできず、重量も660gでAngmaのものよりも重いです。
充電ドック、各種ノズルが付属しているので高くなっているのでしょうか?
あと、2年保証になっています。
しかし、今やSharkと言えば、米国ではダイソンを抜いて売上1位の掃除機メーカーです。
価格が高いのには理由があるはずです。
Sharkのホームページで確認してみました。
EVOPOWERですが、現在、大きく2種類のものあります。
W35/25 とW30/20です。
そしてそれぞれに、以下のバリエーションがあります。
- W35P:W35+床掃除用延長ノズル付属(約2.5万円)
- W35 :ダブルバッテリー(約2万円)
- W25 :シングルバッテリー(約1.7万円)
- W30P:W35+床掃除用延長ノズル付属(約2.2万円)・・・既に販売されてない?
- W30 :ダブルバッテリー(約1.8万円)
- W20 :シングルバッテリー(約1.2万円)
※全て税込価格
W35/25 とW30/20の違いは価格差だけで、仕様的にはほぼ同じに見えます。(W35/25はバッテリーの残量が細かくわかる)
W3xはバッテリーが2本に対応していて、W2xは1本ということです。
そしてW3xPは、床掃除用の延長ノズルが付属している
バッテリー残量がわかるかどうかだけの違いであれば安い方が良いのと、バッテリーは2本は欲しいので、W30PかW30に絞られました。
床掃除用の掃除機はあるので、床掃除用のノズルは不要なので、W30に絞られました。
W30で再度、仕様を確認してみます。
- ダストボックスとフィルターが水洗い可能
- ハンディだけど床掃除もできる(W30Pのみ)
- バッテリーと予備バッテリーが充電ドックで同時充電可能(W30P/30のみ)
これをベースに安いものがないかを探してみました。
似たような形状のもので、MooSoo K12ハンディクリーナーというものを見つけました。
価格は6,800円(税込み)でShark M20の約半額です。
- MooSooというのはブランド名で、日中合弁会社の株式会社JIMOという会社に属します。
- JIMOは埼玉県にあります。
吸引力については、やはり真空度しか記載されていません。
しかし、以下の仕様は凄いです。
- 重量:500g
- 使用時間:パワーモードで15分、標準モードで22分
- ワンタッチゴミ捨て
- ダストカップとフィルターは水洗いが可能
- 置くだけで充電が可能な充電スタンドが付属
- バッテリー残量もしっかり表示
- 1年間のメーカー保証
- 車で使用できるカーチャージャーが付属
MooSoo K12は、カーチャージャーが付属していることから車で使用することを想定したクリーナーのようです。そして、SharkのW30はノズルが室内用が多いことから室内を想定したものなのでしょう。
今回、僕の用途であれば、MooSooになるのですが、MooSooのK12はバッテリー交換ができません。しかし、使用時間はパワーモードでも15分なので車の掃除だけであれば十分と言えます。使い捨てで、いいなら、MooSoo K12です。
家電量販店へ
車の掃除をしようと思ったら壊れていてできなかったので、できれば今日、買えるものが良かったので、とりあえず家電量販店に出かけてみました。W30のネット価格だけは頭に入れました。MooSooというブランドの商品があるとは思っていなかったので、とりあえず、Shark W30の実物があればという感じでした。
意外とハンディクリーナーは沢山置いてありました。
その中に何と、球体型クリーナー「オーブ」が並んでいました。
まだ、売られていたんですね。
見た目は球体型で同じですが、見た目が違っていたので10年の間に進化しているんでしょうね。
しかし、MooSooは置いてありません。
そう考えると、ブラックアンドデッカーというのは今では有名ブランドになっているのかな?って感じです。
でいくつか見ていると、ついにSharkのハンディクリーナーを見つけました。
思っていた以上にスリムです。
例えると太さ的にはバットで、長さ的にはフライパンって感じです。
- Shark W30 サイズ:高さ419.1mm×幅53.5mm×奥行60.96mm
充電ドックに置いた状態がとてもシンプルです。
価格を見ると・・・
在庫限り(おひとり様1点まで):15,960円(5%値引き)
税込みで17,556円。
ネットでの最安価格が18,480円
ネットより安い・・・
比較動画を見た限り、吸引力はW30の方が強いのは、はっきりしている。
そしてW30はバッテリーが交換できる。
大きな差はこの2点で、価格差は約1.1万円。
MooSooならもう1台買ってもお釣りがきます。
車用なので、頻繁に使うものでもありません。
迷うことなんてない。
一旦、帰って、Amazonで注文するだけ。
いや、帰らずに、その場で注文しろよ(笑)
買ってしまった・・・
5000円位の10年間使っていたハンディクリーナーが壊れただけなのに、何がそうさせたのでしょうか?
今、考えても、MooSooを買うのが正解だと思えます。
誰かに相談されても同じ用途なら、MooSooを勧めます。
何を迷っていたのでしょうか?
理屈じゃないんですよね・・・