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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

ゼロリスク思考かぁ~

内閣府が発表した調査結果が話題になっている。

独身20代のうち、女性で25%、男性だと40%がデート経験がないという。

更には以下のような調査結果も出ている。

  • 20代男女の半数が恋人がいない
  • 30代の4人に1人が結婚願望がない

これは、収入が低いため、余裕のある生活をするには独身の方が有利、国をあげて多様性(恋愛・結婚の自由)を強調したといったことも要因の一つにあるのかもしれないが、その中に、「ゼロリスク思考(志向)」を重視する人が増えているということある。

これは、あらゆるリスクを排除し、リスクが全くない状態を追求し続ける考え方のこと。

ゼロリスク思考の人の特徴として以下のようなことがある。

  • 失敗や自分が傷つくことを恐れる
  • リスクを過剰に評価する
  • 変化を嫌う
  • チャレンジ精神がない
  • 責任を負いたくないので偉くなりたくない
  • 仕事でも失敗を怖れて指示待ち
  • 面白くないものを見て時間を無駄にしたくない

ゼロリスク志向は、一見すると安全な考え方のように見えるが、以下のようなデメリットもある。

  • 何も行動できなくなる
  • 成長の機会を失う
  • 可能性を狭める
  • ストレスを溜める

リスクを回避するという考え方自体は人として当たり前のことなので、何もいうことはないが、これが過度になってしまうと、どうなの?っていう感じがする。

例えば、男性が女性と話をしていたとする。

男性は、その女性のことが好きだった。

女性が美味しいパスタって、なかなかないんだよねぇ~という話になった。

男性は自分が行っている店で美味しいと思っている店があった。

しかし、ここで、その店のことを言えばどうなるか?

「その店、知ってるけど、美味しくなかった」と言われるのではないか?

いや、知らなかったら一緒に行くことにならないか?

そして、一緒に行って実際に食べて「美味しくなかった」と思われたらどうしよう?

こんなパスタを美味しいと思っているような人とは合わないと思われたらどうしよう?

好きな人に拒否されたり、悪く思われて「大きなショック」を受けるなんてことは絶対に避けたかった。

その結果、「俺ってパスタなら何でも、美味しいと思えてしまうからなぁ」と自分が推している店のことは言わなかった。

この男性は、ここまでリスクしか考えていないので、結果的に好きな人と食事に行くチャンスを逃すことになっている。

ゼロリスク志向は、リスクを回避する代わりにチャンスを失うことになる。

今回の例だと、好きな人と一緒に食事するチャンス、仮にうまくいかなかった場合に、失敗を経験として自分自身を成長させるというチャンス。

つまり、ゼロリスク志向などと横文字で恰好をつけているが昭和の言葉なら「意気地なし」「根性なし」ってことになる。

これは、個人に限ったことではなく、そういう志向の人が増えてきたことで日本の企業も同様にゼロリスク志向に変わったように思う。

1番じゃなく2番が良い等と言われるようになった時代から始まっているように思う。

石橋を叩いて渡れば良いが、叩くだけ叩いて結局、渡たるとリスクがあることがわかると渡らないというのが今の日本企業のスタイル。

リスクを回避するのが悪いと言ってるわけではなく、目の前にチャンスがあるのに、あれこれ、もっととらしいリスクを上げてチャンスを手に入れようとしない消極的な姿勢個人だけではなく企業にも現れているのは残念なことだと思う。

別の視点だとコロナ禍は過ぎて今ではマスクの着用は不要になっている。

それでも、マスクをつけている人がいる。

もちろん医療従事者などマスクを着用しなければならない場合は除外するが、自主的に今でもマスクを着用している人というのは、マスクを外すことで何らかのリスクが生じると考えて続けているのだと思う。

ゼロリスク肯定派の意見

成田悠輔氏は自分もゼロリスク思考で人と会うのも面倒だという。

自分が寝ていて遅刻するかもしれない・・・会ってしまうとグダグダ長引いて帰りたくなっても帰れなくなったりとか、そういうの凄く嫌で人とも会わないし、デートなんてまさかみたいだと話している。

仕事とかもあまり出世とかはしたくないんですよ。めんどうなので、普通に偉くなったりすることに全く興味がない。

選択肢が少ない時代はリスクを負わざる得なかった。

このため、古代人はマンモスと戦ったり、突然船に乗って、海の向こうに行ったりして死んだりしていた。

それと比べると、ゼロリスク思考の若者に驚いたり、批判している人達もリスクを背負っていないので、段々と世の中が便利になるにつれてリスクを背負わなくても幸せに生きていける

これに対して、以下のような問いを投げた人がいた。

  • 恋愛を怖れる→出会いがなくなる→少子化に繋がっていくことになると思いませんか?

これに対する成田氏の答えは・・・

それは自然なことだと思いますね。

恋愛なんて100年とか200年変わっていないんですよ。

進化してくれなくて性能も悪い人間の相手して恋愛するんだったらゲームしたり、ガンガン進化してくれる3D AVとか見ている方が楽しいですよね?

成田氏の意見は、なるほどと思う部分もあるが、結局は自分さえ楽しければ、それでよくて、今の子供たちの将来のことは考えていないように感じた。