衣装を着て帰る?
朝の情報番組を担当しているアナウンサーが、「前日に次の日の衣装を着て帰る」ことで私服を会社に着てこないという方法を先輩から学んだという話をしていた。
これを聞いて、なるほどと思った。
朝の情報番組なので深夜に起きて出かけないといけない。
服を選んでいる時間が惜しいし何より面倒な気持ちは、よくわかる。
深夜に起きて、時間のない中で今日は何を着ていこうか?、これを着たのはいつだっけ?等と毎日考えるのは面倒だと思う。
衣装を汚す心配は?
しかし、冬だとコートなどを羽織るだろうから衣装を汚すといったことはないと思うが夏場などは衣装の上に羽織るなんてことは暑くてしないだろうから汚してしまうのではないか?と心配になってしまう。
衣装だと私物ではないので何かあった時に問題になるといったことも考えてしまうが、今の20代の人は、現実問題として発生する可能性の低いリスクよりも、現実的なメリットの方が勝ってしまうのだろう。
会社員でも制服の場合だと会社で着替えるのが面倒だからと制服のまま帰って、翌日、また着てくるということは当たり前になっているが、制服と衣装は少し違うような気がする。
衣装でなくても
普通の人は衣装なんてこのようなことは、アナウンサーに限ったことではないようだ。
子供を寝かせる際にパジャマに着替えさせようと嫌がる場合がある。
少しでも嫌がる子供の着替えの回数を減らそうと、パジャマの代わりに、翌日に着る服を着せて寝かせるという親もいるようだ。
子供が着ている服は「柔らかい素材」なので「しわ」にならないので見た目的にもOKだ。
パジャマだと何日かに1回の洗濯になるが、服だと毎日、洗濯することになるので衛生的なので一石二鳥だ。
自分も同じ
考えてみれば、自分も前日に着る服や下着類は全て準備してしまっている。
正確には、朝、洗濯したものを帰って来たときにタンスやクローゼットに片づけても、翌日には直ぐに使うので、片づける意味がないからと、翌日に着ていくものと一緒にハンガーに吊るしている。
そうすると、朝、慌てることがなくなる。
「余裕がある時に事前に準備しておく」ことで事前に確認ができるので、うっかりと靴下をビジネス用ではなくプライベート用を履いてしまうといった失敗もなくなる。
どうせ、やらないといけないことなら、慌ただしく行うより、余裕をもって行う方が精神的にも楽だ。
また余裕がなくなると、余計なことを考えたりして判断を誤ってしまうので、余裕がある時に考える・行動するというのが基本だと思う。
自分にはない発想
それでも衣装を着て帰るという発想は自分にはなかったので、今時な発想だよな。
最近、政治家だったか官僚が、ゼロ金利を解除したにも関わらず、円高にはならず、逆に円安が進んでしまったことから「あらゆる選択肢を排除せずに適切な対応をとる」といったことを発言していたが、まさにその通りだと思った。
自分は衣装は汚してはいけないので、実際に使用する時以外は着てはいけないということから着て帰るという選択肢は最初から排除されていた。
しかし女子アナは合理的という観点から前日に着て帰るという発想ができた。
衣装を着て帰るのは良くないという自分の考えは変わらないが、その発想が最初からなかったことに関しては凄く悔しかった。
経験を積めば積むほどリスクが頭に浮かんできて、その時点で諦めてしまうことが増えてきた。
その結果、以前よりも柔軟な発想ができなくなったように思う。
またリスク優先で考えてしまうことから自分もゼロリスク志向の仲間入りを果たしたのか?と不安になっていた。
そんな時に今回の件を知って、更にゼロリスクへの疑いは強まった。