馳知事は万博開催に賛成
2024年2月2日にBSフジで放送された「プライムニュース」に石川県の馳知事がリモート生出演し、最後に大阪府の方からの質問があった。
質問の内容は「大阪万博の影響がありますか?」という内容だった。
これに対して馳知事は、以下のように答えた。
大阪万博ぜひやって頂きたいと思っています。
それも身の丈に合った形でやって頂きたいと思いますし、
これは、万博というのは世界に我が国の技術力をオープンにする大事な場でもありますし今後の我が国の経済成長にも必要です。
したがって身の丈に合った形でやる中で、その時に石川県や能登のことも発表できる場を是非、提供して頂きたいと思います。
ネットでは批判が殺到
馳知事は自民党に所属しているが維新の会の顧問も務めていることからSNSでは馳知事に対して以下のような批判的な意見が殺到した。
- 大阪維新の会に所属している大阪府の吉村知事に対して忖度して大阪万博に賛成する発言をしたのではないか?
- 石川県、特に能登は壊滅的な状況で大阪万博に投じられる1100億円を越える予算を使うなら被災地支援や復興のために用いるべきではないか?
悪意が感じられた
個人的に馳知事については、石川県知事として人間的にも能力的にも相応しくないと考えていた。
しかし、今回の馳知事に対する質問に対しては悪意を感じた。
なぜ馳知事にそんな質問をしたのだろうか?
「大阪万博の影響があるか?」
随分とざっくりした質問だと思った。
まず、馳知事は、このざっくりした質問の内容から大阪万博を開催すると被災地に復興や支援に対して影響がでるか?と解釈したのだろう。
自分も、馳知事の解釈と同じだったので、これって被災地の県知事に今、行うべき質問なのか疑問を感じた。
今回は開催に肯定的な意見を述べたが、批判を受けた。
では、もし逆に開催に対して否定的な意見を述べていたらどうなっていたのだろうか?
きっと自分の県のことしか考えてないのか?といった批判をする人達が出てきたはずだ。
それだけではない。
大阪万博の開催については国と開催地の自治体が決めることであり石川県の県知事が、どうこう言えることはない。
馳知事の立場を考えれば、万博開催について批判的な発言をして国や大阪と対立するようなことはできるはずがない。
批判的な意見を述べることは、国や大阪府を批判することになるので、逆に復興や支援に影響が出てしまう可能性がある。
何より、石川県民に対して、県知事に不信感を持たせて、これ以上、不安が生じるようなことをすることはやめて欲しい。
今は気持ちを一つにして頑張らないといけない時だ。
感謝の気持ちしかない
実際に被災地には大阪府警の警察官も大勢、救助活動等を行ってくれている。
そして大阪府知事は以前に以下のように話されていた。
- 被災地の復興支援は国をあげて自治体も協力して全力で行うのが当然だと思う。それに基づいて、法制度、さまざまな制度が整備されている。自治体も全力を挙げて協力している
- 万博と復興支援が二者択一の関係ではない。なんで万博と復興支援が二者択一なのか、よくわからない
大阪府は万博も復興支援の両方に尽力しているのだから石川県民から見ても感謝の気持ちしかない。
国とも大阪府とも現在、良好な関係にあるのに、なぜその関係を壊すような答えを求めるのか?
自分は番組側の悪意を感じた。
今回の件で責められるべきなのは、馳知事ではなく、復興や支援を阻害する可能性があるような質問を意図的に選んで馳知事にぶつけた番組側だ。
おそらく質問の内容は馳知事には事前には通達していなかったと思うので生放送で咄嗟の判断ができたと思う。
人間的にも能力的にも相応しくないと思っていたが、今回の馳知事の対応を見て少し改めないといけないと感じた。