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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

内閣官房補償費って

馳知事が問題発言

石川県 馳 浩 知事 2023年11月17日 15時20分、帝国ホテルにて、日体大自治体フォーラムが開催され馳知事が基調講演を行った。

テーマは「体育、スポーツ、健康づくりの交流で地域活性化

その中で、東京オリンピックの招致活動についての話を行った。

※当時、自民党 東京オリンピック招致推進本部の部長だった

  • その当時、総理だった安倍晋三さんからですね、国会を代表してオリンピック招致には必ず勝ち取れと、ここから・・今からしゃべること・・・メモを取らないようにしてくださいね。馳、金はいくらでも出す。官房機密費もあるから。それでね、IOC委員のアルバム作ったんですよ。IOC委員が選手の時に各競技団体の役員の時に各大会での活躍の場面を撮った写真が、105名のIOC委員の全員のアルバムを作ってお土産はそれだけ。だけどもそのお土産の額、今から言いますよ。外で言っちゃダメですよ。官房機密費使ってるから。1冊20万円するんですよ

オリンピック開催都市決定の投票権を持つIOCの委員は105人。

20万円のアルバムを105人に配れば2100万円。

これを官房機密費で作って渡したと発言した。

委員に何らかの贈答品を渡すことはIOCの倫理規定に触れる可能性もある。

これで問題にならないはずはない。

このことは、当然のようにマスコミに流れて、こぞってマスコミが取り上げた。

その後馳知事は以下のように釈明をしている。

  • 事実誤認の部分を私自身も確認をしておりますので、発言は全面撤回を致しました。

事実誤認はどの部分なのか?とい点に関しては、五輪招致にかかわることでありますし、これ以上、私からはコメントは控えたいと思いますと、これ以上は何も話さないという姿勢を見せている。

ちなみに、IOCの幹部はJNNの取材に対し「もらったかもしれないが、思い出せない」と答えたという。

良くも悪くも機密費なので、機密費で、1冊20万円アルバムを作ったなんてことを言うことは、機密費なのに何に使ったのかと話していることになる。

事実なのか?

事実関係を松野官房長官に問うと・・・

  • 内閣官房補償費は国の機密保持上、その使途等を明らかにすることが適当でない性格の経費として使用されてきており、その個別具体的な使途に関するお尋ねについては、お答えは差し控えています。

官房機密費とは?

馳知事が話していた、官房機密費というのは、正式には内閣官房補償費のことのようだ。

内閣官房補償費の使途は一切公表されず、会計検査院でさえも使途の詳細を検査できない公金になる。

原則として支出は1か月平均1億円で、毎年15億円が予算計上されている。

そして概ね9割前後は領収書が要らない「政策維持費」として使用されているもの。

このため、自民党のために支出されているのでは?という疑惑がずっと持たれているが、公表する必要もなく、会計検査院でも検査ができないため、ずっと疑惑のままとなっている。

つまり、何に使っても公表する必要もなく検査されることもないので、政権維持のためだとか、情報収集という名目にしておいて、実際には選挙の際の賄賂に使用することも可能だということになる。

広島県での河井克行元法相夫妻による、参議院議員選挙での買収事件では河合夫婦や事務所の銀行口座に、それと思しい現金の出入りがなかった。

しかし、自民党本部から事務所には数か月に分けて1億5000万円という常識を外れた巨額の資金が、入金されていた。そのうち、1億2千万円は税金から出ている政党交付金だという。

これは、同じ選挙区で落選した自民党の別候補の10倍だということから、これが買収に使われたのではないか?という疑惑がもたれている。

見つかってしまえば、官房機密費だと説明することができないので仕方なく政党交付金としているだけで、見つからないように官房機密費から入金していたはず。

どう考えても、悪いことにしか使われないような予算が法的に認められていて、そんなことに税金が使われるというのは、権力と金に関わる悪しき慣習の名残でしかないので一刻も早く廃止して欲しいものだ。