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身勝手なライセンス体系に疑問を感じるCisco Meraki

Cisco Merakiのライセンス更新

Cisco Merakiというと、無料でアクセスポイントを配って3年間は無料というネットワーク機器のクラウドサービス。

Radius認証が可能で、複数のアクセスポイントを設置しても既存の設定を簡単に流用できて、マルチSSIDで接続できるような、Wi-Fi環境が簡単に導入できるというので画期的なサービスだと思っていた。

しかし、無料の有効期限が切れて、3年が過ぎるとライセンス更新が必要になるとの「英文」のメールが届く。

日本人は、英文のメールなんて普通は読まないので放置しておけば、有効期限切れでクラウドサービスは使えなくなる。

ライセンス更新は、直接はできないので販売代理店に見積もりを依頼しなければいけない。

見積もりが届かない!

しかし見積もりを依頼しても、なかなか届かなかった。

2週間待っても見積もりが出てこないので催促をすると、確認しますと言われ、また1週間音信不通となる。

もう一度、催促してようやく「定価」の見積もりを提出するとの回答があった。

なぜ定価なのか?と問うと現在、特価申請を行っているところだと言われて更に1週間たってようやく最終の見積もりが届いた。

これで4週間だ。

なぜ、こんなに遅いのか?と販売店に確認するとライセンス更新に関しては、ライセンスの期限を過ぎても30日間は使い続けられるので優先順位が低くなり、Ciscoからは、なかなか回答がもらえないということだった。

5週間要してライセンスが届いた

見積もりが届いた、その日に注文すると、また1週間以上かかり、ライセンス番号が記載されたメールが送られてきた。

合計約5週間で、何と見積もりを依頼してライセンスが届くまでに1ヶ月も要した。

既にライセンスの有効期限は切れてしまい、猶予期間の30日に入ってしまっていた。

ライセンスは届いたものの、メールには使い方などは一切、記載されていない。

これだけで、どうしろというのだろうか?

ライセンスの有効日数がおかしい

あまりの酷さに、半ば呆れながら、ダッシュボードにアクセスすると、オーガナイゼーションなるメニューがあって、そこに「ライセンス」という項目があった。

次の画面で、「ライセンス追加」のボタンがあってクリックするとライセンス番号の入力を求められる。

入力して「送信」をクリックすると、ライセンス追加とライセンス更新、どちらで行うのか?という選択を求められる。

普通に考えると誰でも既に契約しているライセンスなので更新を選びたくなるはず。

今回、5年のライセンスを購入していた。

更新を行うと契約満了日が現在の年月日の5年後になるものと思っていたが、2週間も短くなっていて更にライセンス数も一つ減っている。

ライセンスは二つ所有していた。

もう一つのライセンスはまだ、有効期限が3ヶ月程度、残っていたので1つだけを更新するつもりだったので、ライセンスも1つだけ依頼していた。

売店に、どういうことなのかを問い合わせるとまた、2週間程度待たされた。

ようやく、回答が届いた。

これで見積もり依頼から7週間・・・

回答の内容は、こちらからサポートに直接問い合わせて欲しいということ。

またしてもライセンスに関する内容だと優先順位が低いのでユーザーが直接、問い合わせた方が早いからという内容だった。

仕方なく、ダッシュボードから「ケース」を作成して問い合わせを行った。

「ケース」というのは、Cisco Merakiでは問い合わせというのは存在しない。

まず、「ケース」という問い合わせの入れ物を作成して、その中に問い合わせ内容を入れて送るというイメージになる。

ライセンスがもう直ぐ切れるためカテゴリを「緊急」にして送信すると1時間程度で返信が届いた。

Ciscoからライセンスが送られると消費開始だって?

有効期限が早まっているのは、なんと、Ciscoからライセンス番号が記載されたメールを送信すると同時にライセンスの消費が始まるからだという。

なぜ、ライセンス数が1つ減ったのかについては回答がなかったので再度、確認すると「同時終了ライセンス」だからという。

ライセンス概要については、こちらだと以下のURLが貼り付けられているだけ。

どうやら、同時終了ライセンスというのは、契約時期の異なる複数のライセンスを所有していてもライセンスを更新するタイミングで全てが同一の有効期限に統一されるというもの。

しかし、この時に所有しているライセンス分の購入をしないで更新を行うと購入した分のライセンス数で更新されてしまう。

そんな仕組みはおかしいのでは?と再度、問い合わせると、ライセンスの更新ではなく、追加で行なっていただくと、残日数と購入したライセンスの日数分が加算されて、所有ライセンス数で平均化されるという。

今回の場合、3か月残っているライセンスがあったが、残日数は更新時に加算されて、所有しているライセンス数で平均化されて有効期限が設定される仕組みのようだ。

仕方なく、そちらで試してみると、今度は、更に有効期間が短くなった。

5年間なので1ライセンス当たり最低でも2.5年にならないとおかしいが、1年7か月位しか加算されていなかった。

よく見ると、ライセンスが1つ追加されて合計で3つになっていた・・・

つまり、ライセンス追加というのは、購入したライセンスを追加して、合計のライセンスで平均化することになるようだ。

2ライセンスしかいらないのに、なぜ3ライセンスにされてしまうのか?だったら有効期限が切れてしまったライセンスがあるのでそれを無効にして新たに追加することはできないのか?と問い合わせると、既存のライセンスを無効にもできないという。

つまり、所有しているライセンス数分を購入しなければ、ライセンス数を維持したまま有効期限を購入したライセンス日数後に更新することはできないという回答だった。

契約開始日が異なるライセンスを複数所有している場合に、所有しているライセンス数で購入したライセンスの有効日数を平均化するというのは、バックアップソフトのAcronisでも採用されていたが、Ciscoと比べると良心的に感じられる。

結局、自分たちがライセンスの管理を簡素化したいために「同時終了」などというライセンスを思いついたのだろう。

Cisco Merakiのライセンス体系は詐欺のようなものだ。

毎年、一斉にライセンス更新をすると費用的につらいので、1年間隔で更新しようと1年開けて購入したのに、最初の1台目の有効期限が切れたタイミングで一斉に更新しろなんて言われても、そんなの聞いてないよってことだ。

身勝手なライセンス体系だった

Cisco Merakiは、自社の都合しか考えていない身勝手なライセンス体系なので、結果的には、高額な費用を支払っていくことになる。

だったら、買取で多少高価な機器を購入した方が後々、嫌な思いをしなくて済むので、Cisco Merakiのようなライセンス体系のものは使用しないことをお勧めする。

また、Ciscoのネットワーク機器も高価なだけで決して、優れているとは言えない。

はっきり言って、多くの場合、Ciscoの機器を使わなくても、安価なもので十分な場合が多い。

これで、Ciscoとは二度と関わり合いを持つことはない。