週刊文春2024年1月4・11日号で、ダウンタウンの松本さんに関する記事を掲載した。
この件を松本さんが所属する吉本興業は、以下のように真っ向から否定している。
- 当該事実は一切なく、本件記事は本件タレントの社会的評価を著しく低下させ、その名誉を毀損するものです。当社としては、本件記事について、新幹線内で執拗に質問・撮影を継続するといった取材態様を含め厳重に抗議し、今後、法的措置を検討していく予定です。
これに対して、週刊文春側は以下のようにコメントしている。
- 記事は複数の詳細な証言に基づき、さらに裏付け取材も尽くしたもので、十分に自信を持っています
どちらも譲らないという決意が感じられる。
旧ジャニーズ事務所は、テレビ番組の制作で欠かせない存在となっている「男性アイドル」の宝庫だった。
そして吉本興業もテレビ番組の制作では欠かせない存在となっている「お笑い芸人」の宝庫になる。
テレビ局にとっては、どちらも重要な事務所だったと言える。
しかし、旧ジャーニーズ事務所は長年、黙認していた一連の問題で社名を変えての再出発に追い込まれて、テレビ局の態度は変わり連日報道するようになった。
自分達の認識不足だった、申し訳ない、心が感じられない反省や謝罪の言葉だけ述べられても何を今更言ってるんだ?という気にしかならない。
そんなことから、テレビ局が、これまでジャニーズ事務所の一連の問題を見て見ぬふりをしてきたことも「忖度」だと言われ報道機関としての客観性・中立な立場が欠如していたことを問われている。
そして、今回、もう一方のタレントの宝庫である吉本興業のトップ芸人の望ましくない記事が週刊文春に掲載された。
これまでなら、テレビ局は間違いなく吉本興業に「忖度」して報道しなかったことだろう。
しかし、ジャニーズ事務所の件で、テレビ局は、「認識が不足」だった等と反省・謝罪を表明したのだから、今回は当然、異なる対応になるものだと期待している。
テレビ局が、述べた言葉が本当なのか?どうか?が証明される機会だと思っている。
週刊文春が掲載した記事の内容が本当であれば、犯罪とも言えるレベルの内容であり、旧ジャニーズ事務所の問題とも重なってくる。
ワイドショーだけではなく、報道番組で報道するべき内容になる。
テレビ局は、旧ジャニーズ事務所問題での反省を証明する意味でも、忖度することなく事実なのかどうかを徹底的に調べて報道するべきだと思っている。
しかし、おそらく報道はしても、特集を組むといったこともなく、サラッと流す程度の報道で終わるのだろうと思っている。
それは、確証がないため。
週刊文春にすれば年末のこの時期を狙って記事にしたのだと思う。
休み中に買う人も増えるだろうから、これで吉本興業が訴えてくれれば、更に世間はこの話題で盛り上がる。
名誉毀損で訴えられて仮に文春側が負けたとしても、そんなに大きな額にはならないだろうから大きな痛手にはならない。
むしろ、吉本興業側の方が色んなことを調べられたり報道されたりすることになるので嫌な話題が長引くことになるので損はあっても得はないはず。
ずっと、ジャニーズ問題以降、ずっと大きな芸能ネタがなかっただけに、今回の件は週刊文春とすれば、渾身の一手だった。
しかし、12月30日現在、ワイドショーも既に終わっているので年が明けてからになりそうだ。
文春渾身の一発が、吉と出るか、凶と出るか?そしてテレビ局が忖度の壁を乗り越えることができるのか?この二つに注目したい。