seegeのまとめサイト

もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

ドラマ「パリピ孔明」の新しい試みは失敗かな?

2023年秋ベスト1ドラマ

フジテレビの「パリピ孔明」は、2023年秋ドラマで一番、面白かったドラマだと思う。

三国志でも代表的な人物、天才軍司 諸葛孔明が現代の日本に蘇って歌手を目指す一人の女性と出会って歌の才能に魅了された。

孔明は歌で「天下泰平」の世の中を実現したいと目覚めたことから、歌手になる夢を一緒に実現させるというストーリー。

自分は原作漫画を読んでなかったし、諸葛孔明がどんな人で、何をした人かもよくわかっていなかったので、向井さんの諸葛孔明が最初だったこともあると思うが違和感はなかった。

その後、アニメも見て漫画も読んだが、それでも違和感を感じなかったことからも向井さんの孔明というのは「はまり役」だったと言えるのではないだろうか?

歌手として登場する、月見英子、マリアディーゼル、ミア西表、AZAREA、JET JACKET、前園ケイジの楽曲も全て、うまく作られていたし、上手く歌われ、演奏もされていたので、歌の部分だけでもかなり苦労したのではないかと思った。

もちろん、人選も素晴らしかったと思う。

ストーリーも面白かったので映画化されたら是非、見に行きたいと思える出来だった。

しかし・・・

視聴率的には低かったようで第一話の6.1%が最高で、最終話は4.4%、最低視聴率は3.6%だった。

動画配信(FOD+TVer)だと1話が200万回再生。

再生回数を視聴率に換算してみると、日本で、動画配信を視聴している人が4000万人超だということなので、200万÷4000万×100=5%ということになる。

もう少し、精度を上げるなら、TVerの利用者数が2700万、FOD利用者が無料会員を含めると300万人だということなので合計で約3000万人。

200万÷3000万×100=約6.7%ということになる。

テレビの視聴率とほぼ同じ程度の数字だと言える。

テレビの視聴率1%を人数に換算すると約120万人だというので、視聴者数に換算すると・・・

  • 120万人×6.1=732万人

ざっくりと、第一話は、日本人のうち、700万∔200万=900万人が見ていたことになる。

900万人といえば、神奈川県の人口とほぼ同じで、ざっくり日本人の約1割。

日本人の10人に1人が見たというのは、十分すごい数字だと思う。

これが視聴率が30%だったら・・・

120万×30=3600万人なので、3人に1人が見ていることになるので、視聴率30%という数字が、どれだけすごい数字なのかということを改めて感じた。

次週話を1週間早く公開

ドラマ パリピ孔明は今回、FODで見ていた。

FODは先行配信ということでテレビ放映よりも1週間早く公開されていた。

最初、何かの手違いなのかと思っていた。

テレビより動画配信が早く公開されるなんてこれまでなら考えられないことだ。

これは、手違いでは無く、フジテレビ初の試みで放送を視聴したあとに、次のエピソードをすぐに見たいという視聴者の要望に応えたもの。

連続ドラマの新しい視聴スタイルの提案だそうだ。

なるほど、テレビで見て直ぐに次の回が見れるようにするというものだったのかと、ようやく納得できた。

しかし、これ、考えるとすぐにわかるがテレビの視聴率を上げるのではなく、動画配信での再生回数を上げる試みになる。

自分のように1話からFODで見ていたら同じだし、2話以降はFODで見てしまうと次回のテレビ放送を見ることはない。

しかも、有料配信でしか、その恩恵は受けられなかったので、既にFODの有料契約をしている人だけが恩恵を受けられる。

無料契約だけの人が、どれだけ有料に変えるのかはわからないが、大ヒットしなければ有料に変える人はいない。

逆に言えば、それだけ今回のドラマに自信があったとも言える。

いずれにしても、次週回が直ぐに見れるということで動画配信の視聴者が増えるかもしれないがテレビの視聴率は、その分、下がる可能性の方が高い。

また、テレビの視聴率が下がればマスコミは、そこだけを取り上げて打ち切りだと騒いでしまうので、それを見た人が面白くないドラマなんだと思ってしまうので逆効果だと思う。

初の試みが失敗の原因?

秋ドラマとしては早いスタートであったにも関わらず10話で終わってしまったのは、ある意味打ち切りと言われても仕方ないのかもしれない。

ただ、最近は、北川景子さんと山田裕貴さんが出演した、女神の教室も面白かったにも関わらず低視聴率だった。

これに対して川口春奈さんと目黒蓮さんが出演した「silent」は、自分は1話でさえ全て見るのが嫌になってしまったのに大ヒットしている。

こちらも第一話の視聴率は6.4%と震わなかったが、TVerでの再生回数は何と平均600万回近い再生回数だった。

フジテレビは「silent」が動画配信から大ヒットしたことでパリピ孔明でも動画配信に力を入れて2匹目のどじょうを狙ったのだろう。

パリピ孔明というタイトルからも、ターゲットは明らかに若者。

今の若者はテレビは見ない。

だからテレビではなく動画配信の方に力を入れて、再生回数が増えると話題になる。

劇中歌も多く流れているので、これがヒットすれば更に話題になる。

話題になればテレビでも見てくれる人が増えるはず。

ここまでは同意する。

しかし動画配信での先行放送のアイディアにより、テレビの視聴率が撃沈されてしまった。

パリピ孔明は素晴らしい出来栄えのドラマだったし、企画も面白かった。

ネットでの評判も基本的には面白いという人が多いように感じた。

しかし、ドラマの視聴率も再生数も期待したほどではなかった・・・

先行配信さえしなければ、全く違った結果になっていたかもしれない。

実に、残念だ。