次の首相にふさわしいのは?
世論調査では、次の首相にふさわしい政治家のトップは河野太郎だと発表された。
確かに、自分の周りでも河野太郎という名前があがっている。
ただ、次の首相誰が良いという質問を投げると、即答で返ってくるわけではない。
暫く沈黙が続く。
暫く沈黙したあと、野党は「文句だけ言ってる」からない。
そうすると、残るのは自民党。
自民党で誰が良いか?といった感じで話が展開する。
石破も結局、口だけで実行力がない。岸田は精神的に弱そう。最後に残るのが河野太郎という感じだ。
国民が望んでいる次の首相像というのは、菅でも安倍でもない。
「ハッキリと意見を言える人」なのだと思う。
河野は何をするかわからないのでは?という人もいるが、「それがいい」という人もいる。
「遺憾に思うしか言えない日本」
中国は尖閣諸島、韓国には竹島、ロシアには北方領土と日本の領土をこれらの国に奪われたり、奪われつつあったりする。
竹島に至っては実効支配を韓国に許してしまい、北朝鮮には、ミサイルで煽られているが、日本からは「遺憾に思う」というセリフしか出てこない。
国でもない、IOCのバッハにさえ、「国民の命を守るために、オリンピック・パラリンピックを行わない」という一言を突き付けることもできない首相。
ワクチンの確保はG7の中では最も遅れ、アフガニスタンには500人近い、日本の関係者を残したまま自衛隊を返してしまう。
アメリカが右に進めば日本も右、アメリカが左に進めば日本も左。
こんな姿を見ていれば、国民のストレスは溜まる一方だ。
国民のストレスを解消してくれるのは誰だ?
こんなモヤモヤした気持ちを一掃してくれるのは誰だ?
河野太郎しかいない。
現在のリソースから消去法で消していくと残ったのが一人だけで、それが河野太郎だったということなのだろう。
河野太郎を選んだのではなく、残ったのが河野太郎しかいなかったということだと思う。
河野太郎は、ツイッターで自分の気に入らない意見を書き込んでくる人がいれば、容赦なくブロックするし、ツイッターので発言も政治家としてはふさわしくないような過激な内容が目立つ。
イージス・アショアでの河野太郎
防衛大臣時代には、技術的な問題があるという理由で、地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」を秋田、山口両県に配備する計画を停止すると表明した。
既に調査費などで120億円以上を支出していた。
知事からは最初から時間をかけて精査して間違いないことを確認してから行って欲しかったと意見され、謝罪していたので、自分勝手な判断で停止を表明したと誤解を受けているかもしれないが、当時の安倍首相が認めた上での発表になる。
山口県、秋田県にすれば、配備に反対だったにも関わらず、無理やり配備させられることになったものが、いざ停止となれば事前の説明もなかったとなれば、かなりの不満を感じているはずだが、内心は配備が延期されてホッとしているのではないかと思う。
停止を決めた理由は迎撃ミサイルの発射後に切り離されるブースターが確実に演習場内、または海上に落下しないということになれば、地元住民に危険が及ぶことになる。
ソフトウェアの改修ではこの危険を回避することができないのでハードウェアの改修が必要になるが、そうなると12年かかるということになれば停止以外の判断はなくなる。
このため、判断としては間違っていないと思う。
120億円を支出していても「間違っているものはやめる」という強い意志を評価している人も少なくないと思う。
菅政権に変わり、防衛大臣は離任しているが、この件が関与している可能性は高い気がする。
異端児こそ国民が望む人
河野は自民党内では、異端児だと言われているが、今、国民が求めているのは、これまでと同じことを繰り返す首相ではなく、これまでのストレスをパーっと発散させてくれる首相だと思う。
「遺憾に思う」しか言えないような首相でも、民間の団体にさえ「オリンピックは開催しない」と言えない首相でもなく、ミサイルを打ってくれば、黙って迎撃、更に発射した国へ撃ち返す、コロナ禍でオリンピックやパラリンピックを開催しろと言ってくる団体はテロ組織と見做して逮捕するといった毅然とした態度が取れる首相だと思う。
自民党内で異端児と呼ばれている河野太郎こそ、これまでとは違った何かを行ってくれる可能性が高いのではないだろうか?
ヒーローになった田中角栄
年配の方は田中角栄が今、いたらなぁ〜とか言っている。
今でこそ、決断力に加えて実行力があり、更には未来を見通す力のあって人間力にも優れた、素晴らしい首相のように語られているが、世界的汚職事件となったロッキード事件では逮捕、起訴され有罪判決となり、ヒーローから悪人にされて転落した人間だ。
それが、今は悪人だった部分は切り捨て、ヒーローの部分だけを取り上げるので、当時は悪人だと騒いでいた人が今はヒーローのように語っている人は少なくないように思う。
これは、今の日本でヒーローが求められているからだと思う。
ヒーローが求められる日本
日本の政治では、ずっとヒーローがいない。
それも圧倒的な強さのヒーローがいない。
一時期、小泉純一郎が首相の時には、近いものがあったのが見た目だけで真のヒーローとは言えなかった。
「Noと言える日本」
今、国民が求めている言葉だと思う。
田中角栄を引き継いでいたのが小沢一郎で、Noと言ってくれると思っていた政治家だった。
このため一時期、小沢はヒーロー候補として騒がれていたが結局は口だけで、民主党時代に発覚した、西松建設をめぐる汚職事件で、田中角栄とは異なり、ヒーローになることもなく悪人にされただけの政治家になってしまった。
更に昨年の安倍総理退任後の総裁選までは石破茂も期待されていた。
しかし、行動力がないことが露呈し求心力を失った。
しかし、河野太郎は異なる。
米国との関係を気にしていた、安倍首相に対してでも、ダメなものはダメだと直訴してイージス・アショアの導入を停止させてしまう、意志と実行力がある。
何かやってくれそうな期待感が、河野太郎にはあると思う。
だから、自分は決して河野太郎は残りものなんかではなく、日本のヒーローになってくれるのではないかと思っている。
今回の総裁選候補の3名(岸田、高市、河野)が一丸となって日本のために働いてくれれば新しい自民党になると思う。