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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

中国の失業率はなぜ高いのか?

中国は若い人の失業率が高い

中国国家統計局が、2023年6月の16歳から24歳の失業率が過去最高の21.3%に達したと発表した。

しかし、その数字の大きさが国民の不安感をあおり、翌月分からは統計方法を見直すとして公表を取りやめている。

それほど、中国の失業率が高いということになる。

実際、北京大学の副教授が2023年3月の若者の失業率は46.5%という試算をしてネット記事にしていたが削除されている。

中国国内では超エリートと言われる大学生であっても、働き口がないという状況なので、実際のところは50%弱ではないか?という見方もある。

キャリアアップ重視の中国

中国は終身雇用という考え方ではないので、経験の少ない若者と経験豊富な中高年を比較した場合、経験豊富な方を採用する傾向にあるので新卒採用より中途採用が増えてしまう。

人員削減する場合も同様で若い人から先に削減されていく。

若者の仕事がないというのは、ゼロコロナ政策で製造業やサービス業などの雇用が絞られ、今も回復に至っていないため、雇用が少なくなっていることで更に経験のない若者は採用されにくいのだろう。

新卒重視の日本

日本は逆の傾向が強く、新卒を入れて高い給与の40代後半から50代に対して早期退職を求める傾向にある。

日本は教育システムが整っていて、業務などもしっかりとマニュアル化されているので人を育てることについては不安が少ない。

おそらく、今の中国はまだ、肝心なことについては教えてしまうと、自分の職を失うことになるので極秘事項にして自分にしかできない部分を残しているのではないかと思う。

日本は終身雇用を希望する人が、まだ多い。

定年を迎えても再雇用で残りたいという人も多い。

教えようとしない人

そんなことから特に中小企業では、今でも人に、なかなか教えないという人が多い。

教えることで、自分が配置換えになれば、1から新しいことを覚えないといけない。

しかし、年齢的に新しいことに積極的にチャレンジしようという人は少ないので、自分がここに必要だということを示すために、色々と口実を考えて教えようとしなかったり、教えようとしている人は、この業務には向いていないといった理由を作って他部署に異動させようとする場合もあったりする。

世界の工場から世界の研究所へ

中国は世界の工場と言われていたが、今後はイノベーションによって経済成長させようとしている。これからは「世界の研究所」としてイノベーションの源となるのだということで、高学歴な人を増やし、人口大国から人材大国にするために大学を増やしていった。

20年前が約1100校だったのが、2023年時点では2800校以上になっている。

その結果、年間1000万人の雇用が必要となるが、今の中国に全ての大学生が希望する就職枠を確保することは難しくなっている。

更に不景気により就職枠が減ってしまったこと、少子高齢化により政府は高齢者の再雇用を推奨していることで、本来、引退するはずだった者が残ることになり新卒枠は減ってしまう。

結果、優秀な人が希望する企業のランクを下げざる得なくなり、ところてん式に各ランクの学生が希望ランクを下げていくことになり、最後に残った1番下のランクの学生が就職できる枠がなくなってしまうという図式ができた。

就職できないから就職の先送りのために大学院に進む学生が激増している。

次年度は新たに卒業する学生に加えて、就職先送りのために大学院に進んだ学生が加わるので更に多くの就職枠が必要になっていく。

完全に負のスパイラル状態だ。

そう考えると、ゼロコロナ政策、少子高齢化で就職枠が減ってしまい、増やし過ぎてしまった大学生の学歴に見合う就職枠が足りなくなってしまった。

それが、若者の就職難に繋がったようだ。