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二兎を追って一兎を得ても二兎は得ず

朝倉未来 vs ヴガール・ケラモフ

2023年7月31日 RIZINで、ヴガール・ケラモフと朝倉未来フェザー級タイトルマッチが行われるということで記者会見が行われていた。

試合前、朝倉さんは間違いなく面白い試合になるので楽しみにしてくださいと言いながらも減量は、かなりキツイといっていた。

現在、どれくらいオーバーしているのか?と質問されると4.5Kgだと普通に答えた。

前日で、1Kgならわかるが、4.5Kgなんて減量は大丈夫なのたろうか?

それに、減量を始めたばかりなら一気に落とせると思うが、これまで十分に減量を重ねて来てのあと4.5Kgなんて無理があり過ぎるのではないか?

前回の大会でクレベル小池が減量に失敗してベルトを剥奪されているので、今回は朝倉さん?という考えが、頭をよぎった。

しかし、それはいつも通りのことで問題はないとのこと。

朝倉さんは、どうやらいつも水抜きで減量に成功しているようだ。

水抜きで、4.5Kg程度なら落とせると自信があるようだ、

水抜きによる減量

水抜きとは、身体から塩分を抜いたり、水分を大量に摂取して、体内の塩分濃度を薄くすることで、身体は塩分濃度を一定にしようと水分を体内から放出しようとする特性を利用した減量方法のこと。

体重の半分以上は水分なので1週間で水抜きで10Kgの減量も可能だとか。

しかし、この方法は体内を脱水状態にすることになるので命に危険が及ぶことになるので行ってよい方法とは言えない。

また、一時的に脱水状態にするだけなので、継続的に体重を減らすものではない。

朝倉選手は、計量前日の記者会見の時は、かなり辛そうだったので、既に水抜きを始める前段階で塩分の摂取を控えるために、ほとんど食べていなかったのではないかと思う。

そして、計量前日にサウナ・半身浴を繰り返すことで、水分を一気に放出させて、4.5Kg減程度は十分可能だと考えていたのだろう。

会見の時は、フラフラの状態だったと思うが、それでも、ケラモフのテイクダウン対策について質問された時に、俺を簡単に着けることはできないと思うし、簡単にテイクダウンを取れないと思うので、何度もテイクダウンを切られたり、絶たれたりする展開の中でケラモフが体力的な問題の中、何度も入ってこれるか?と自信ありげに答えていた。

そして、翌日、朝倉さんは計量を見事にクリアした。

朝倉さんの敗因

減量には成功したが、試合は、1ラウンド1本負け。

初めてのタップをしての負け。

完敗だった。

1日で4.5Kgの減量なので、壮絶な水抜きが行われたことは間違いないと思う。

試合当日、朝倉さんの身体は、相変わらず鍛え抜かれた格闘家のものとは思えるものではなかった。

それは、水抜きで水を抜いた状態から計量後、水分を摂取したことで一気に、水分が体内に吸収されて浮腫んでいたように見えた。

こんなコンデションで、最高のパフォーマンスが出せるとは思えない。

朝倉さんはYouTubeや事業で十分すぎる富を得ているので、数年前の野生動物のような怖さがなくなって、まるで動物園の人に育てられているライオンのような感じになっていた。

試合に負けても生活には困らない。

だから、試合が決まるまでは好きなものを食べて飲んでの生活だったと思う。

格闘技の練習も毎日、行なっていたのかもしれないが、格闘技に人生の全てを賭けているような人と比べると、どうしても練習量も質も違ってくると思う。

何より、独学のような練習方法では限界があると思う。

今の朝倉さんは独学で格闘技を行なっているようなものなので、練習の中で足りないこと、無駄なことがたくさんあると思う。

寝技の得意な人を雇って教えてもらったりしてるようだが、雇われている立場では思ったことをなかなか口に出せないので十分な指導を受けているとは言い難い。

それでは師匠と弟子という関係には勝てない。

ましてや、前日は、過酷な水抜きで脱水状態に追い込んで、フラフラになっているのだから病み上がりで試合に臨んでいるようなものだ。

おそらく、自分には水抜きがあるので減量は試合直前になってからで良いと考えるようになっているのだと思う。

試合が始まるまでどころではなく、試合直前まで好きなものを食べては飲んでいたのだろう。

そうすれば普段の生活は節制されたものではなくなる。

これで、格闘技に全てを掛けている同じレベルの人に勝てるはずがない。

二兎を追って一兎を得ても二兎は得ず

朝倉さんは、Youtubeで名前が売れて、起業家としては成功したのかもしれない。

事業の方が軌道に乗ってきたので、また格闘技に戻って格闘技でも名を残そうと思ったのかもしれない。

しかし、事業で成功したことで、自分が偉くなったと思うようになり、先輩達からの助言を受けても、自分より成功していない人からの助言のように感じてしまい説得力を感じなくなった。

格闘技に関しては、成功したことが全て裏目に出てしまい、今回のような結果になってしまったのだと思う。

二兎を追うもの、一兎も得ずという諺があるが、以下のようなケースもあると思う。

  • 二兎を追うもの、一兎を得ても二兎は得ず

朝倉さん格闘技でも成功したいのであれば、今の成功がある限り、それが壁になるはず。

これまでに得たものを全て投げ捨てて一から始めないと無理だと思う。

しかし、得たものが大きいほど、捨てることなんてできないので、朝倉さんの格闘家としての今後は、正直、期待できないと思う。