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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

ドラマ「転職の魔王様」

不作の夏ドラマ

2023年の夏ドラマはネット上では「不作」だと言う記事が目立つ。

映画に負けないようなスケールで作られた、TBS「VIVANT」でさえ平均視聴率は11.7%で、他は、どれも5%台。

平均視聴率だけを見れば、「不作」だと言われても仕方ない数字だ。

それでも、「VIVANT」の第一話は、無料の動画配信で400万再生を超えて、TBSドラマ歴代最高だった。

ハヤブサ消防団が9%台と視聴率が高いし、こちらも第一話が無料の動画配信で100万再生を超えていて、ネットでの評価も高いようだ。

このため、テレビ番組に時間を合わせて視聴するスタイルではなく、自分の時間に合わせて視聴できる動画配信を利用している人が増えているということは間違いない。

ハヤブサ消防団は、原作は「半沢直樹」が大ヒットした池井戸潤さんのミステリー小説。

しかも、自分が好きな俳優の「中村倫也」さんが主演のドラマなので、外せなかった。

このため、1話は見たが、個人的な好みには合わなかったので2話以降は見ていない。

結局、現在、見ているのは、日本テレビの「CODE」、TBSの「VIVANT]、テレビ朝日の「トリリオンゲーム」そして、フジテレビの「転職の魔王様」

フジテレビは干ばつ状態

「不作」と言われている2023年夏ドラマの中でも、フジテレビは「干ばつ状態」

恋愛ドラマには興味のない自分にとって、今期のフジテレビの「真夏のシンデレラ」を始めとするドラマには縁がない。

そんな中で一つだけ、見ているのが「転職の魔王様」

原作は、額賀澪(ぬかがみお)さんの小説。

転職エージェントの会社を舞台に、転職者の希望を叶えていくと共に、主人公も成長していくというストーリー。

「魔王様」という言葉から「悪い奴」をイメージしていたが、毒舌なだけで実は人一倍、転職者の気持ちを考えてくれる「良い奴」だった。

魔王様というと、どうしても年配の人をイメージしてしまうので、タイトルと内容が一致しないと、それだけで興ざめして、つまらなくなる。

もう一つ、最近の主人公というのは「個性」が弱い。

小芝風花さんが演じるヒロインも周囲の人に流されるだけのキャラ設定。

まるで「川を流れているお人形さん」のようなので、どんな人なのか?が伝わりにくい。

このため、見ていても感情移入がしにくい。

主人公の「魔王様」は「魔王」ではなく、ヒロインは、個性が弱くて感情移入ができない。

ストーリーは面白いが・・・

それでも、なぜ第二話も見ているのか?

キャラクターには感情移入ができないが、ストーリーは面白いと思った。

一般的には登場人物の誰かに興味を持つことでドラマや映画の世界に入り込んでいくもの。

登場する人物の誰にも興味が持てなければ、ストーリーが面白いかどうかなんて関係ない。

その時点で終了となる。

つまり、今年の夏ドラマは、ストーリーや設定は面白いものが多いのに、ドラマ化に失敗したものが多いということになる。

そして、それは、感情移入ができるキャラクターを作ることに失敗しているということ。

転職の魔王様は、役者に迫力がないので魔王様という感じがしないので、完全にキャスティングミス。

作者が、この作品を書いている時に行き詰まり、偶々見た映画でストーリが―閃いて、その時の役者が、今回、魔王様を演じている人だということからスタッフが選んだのだと思う。

安易なキャスティングで世間の評価は全く変わってくる。

今回の「転職の魔王様」は典型例と言える。

ストーリーや設定が面白いだけに、とても残念だ。