アナウンサー転職の連鎖
日本テレビのアナウンサー桝太一さんが、2022年3月末で退職という報道があった時には驚いた。
桝太一さんといえば、「好きな男性アナウンサーランキング」で5年連続1位ということで殿堂入りしたほどの人気アナウンサー。
退職したあと、アナウンサーの仕事は続けつつも、同志社大学ハリス理化学研究所の助教に就任した。
同じく日本テレビのアナウンサーの篠原光さんも2023年3月末で退職し、今後は「eスポーツ関連の仕事」に挑戦するという報道があった。
日本テレビだけではないテレビ朝日では富川悠太さんが2022年3月に退職してトヨタ自動車へ転職。
TBSでは、2022年12月末に退職した国山ハセンアナは、映像プロデューサーとして株式会社PIVOTと契約。
フジテレビでは、鈴木芳彦さんが2022年9月で退職しフリーアナウンサーに転身している。
キッカケは?
キッカケはフジテレビが2021年の年末に行った「ネクストキャリア支援希望退職制度」という名の早期退職者の募集だったと思う。
テレビ離れが進む中、今後、テレビはどうなっていくのだろうとテレビ関係者は不安だったと思う。
そんな中、天下のフジテレビが、早期退職を募集したのだから、今、テレビ業界は相当、危ない状態なのだと確信したのかもしれない。
アナウンサーの仕事が激減?
今は、アナウンサーでなければ行えないという仕事は、激減していると思う。
男性アナだとニュース番組のMCやスポーツ実況というイメージがあったが、ニュース番組はフリーのアナウンサータレント等が行い、プロ野球中継が無くなって、スポーツ実況が必要となる場面も激減していることだろう。
つまり、男性アナウンサーが必要とされる場面が減ってきているので、男性アナウンサーとしては不安極まりない状態だと思う。
女性アナウンサーは安泰かと言えば、女子アナは毎年、若い人が入社してくるので、先輩アナは危機感を感じているはず。
更に女性アナウンサーが行ってきたような、仕事も今や、タレント等が行えてしまうので、こちらも今後、どうなるのだろうか?と不安を感じているはずだ。
キー局のアナウンサーといえば、選ばれし者という印象がある。
フジテレビの2022年新人アナは3名で男性は1名
日テレ、テレ東は女性が2名、TBSとテレ朝は男性1名、女性1名の計2名。
噂では3000人の応募の中か選ばれているとのことなので、1000倍以上の倍率ということになる。
そんな1000人に1人という狭き門の中で選ばれたのだから、アナウンサーというのは凄い人達なのだと思う。
アナウンサーの仕事をするということは、国内外の著名人といった凄い人達とも話したり会ったりすることになる。
凄い人達に対しても、常識的に礼儀正しく、かつ物怖じせずに話すことができなければ、いけない。
多くの人の中から選ばれる人なので、人としての魅力に長けているのは間違いない。
つまり、天職と言える。
アナウンサーを辞めて転職するというのは、天職を捨てて転職することになる。
1人の人間にどれだけの天職があるのかは、わからないが、そう多くはないはずだ。
その中の1つを捨てることになるのだから、勿体ないことだと思う。
そんなことは、当の本人が一番、わかっているはずなので、それほど、テレビ業界は危機的状況なのだろう。
テレビ離れが加速する
テレビ局に、優秀な人や、魅力ある人が集まることがなくなれば、今以上に良い番組が作れなくなる。
良い番組が減っていけば、テレビを見る人が更に減って、テレビ離れは更に加速していく。
テレビ局の看板とも言えるアナウンサーが転職をするということは、テレビ業界の衰退の最終段階に進んでしまったと言える。
地上波を捨てる
テレビ全盛期の頃の常識は現在では非常識だと考えるべき。
テレビ局は、地上波を捨てる時期にあるように思う。
では地上波を捨てて、どうやって放送するのか?
Wi-Fiの5G回線のような専用の無線波を使用する。
今は、Softbank Air のようにコンセントに差すだけでネットにつなげる機器が作れるのだから、テレビアンテナの代わりにホームルーターのようなものを設置する。
テレビはホームルーターに自動で接続できるようにもできるし、現在のテレビと接続できるようにBNC端子をつけて、BNCケーブルで接続できるようにする。
そうすると、今まで通りテレビは無線で視聴できる。
NHKも契約しなければ、受信できないようにできる。
地上波を捨てることで、全ての問題がクリアになるはず。
地上波が新しい無線波に変わるだけなので、これまで通りで問題はないはず。
地上波を捨てることで新しいテレビが誕生するのではないだろうか?