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予習させずに公開するスタイル

今後、あらすじといった事前の情報をほとんど出さない方式の映画やドラマの公開が増えていくのだろうか?

大ヒットした映画「THE FIRST SLAM DUNK」は情報を小出しにして全体像を伝えようとはしなかった。

元々、原作が漫画で、アニメ化もされていたものなので、あらすじ等は説明がなくても、既存作があるので、非公開については影響はない。

しかし、声優陣が以前のアニメから大きく変わったというマイナス要素があった。

スラムダンクを見に行こうというのは、アニメを見ていた世代の人達。

この人達にとってアニメの時の声優さんこそがキャラクターの声でイメージが出来上がっている。

それが大きく変わったと知ればそれだけで見たいと思わなくなる人もいるだろう。

公開直前まで発表しなかったことで、逆にどんな映画になるんだ?ということで期待が膨らみ、ネットで話題になり、Youtubeなどでも紹介動画をあげるYoubuerもいた。

現代の口コミはインターネットを使うので、爆発的な破壊力を持っているので一気に拡散していく。

しかも期待を超えるほど、出来が良かったため、口コミで拡散されて大ヒットに繋がったのだと思う。

映画、THE FIRST SLAM DUNK」の成功により、今後、このような広報の仕方が増えていくのは間違いない。

君はどう生きるか

そして、つい先日、引退したはずの宮崎駿監督が10年ぶりに長編アニメ映画を発表した。

情報は、タイトルの「君たちはどう生きるか」と、1枚のポスターだけ。

「THE FIRST SLAM DUNK」に影響されて、「スラムダンク方式」で行くということで、あらすじや予告映像、キャスト、主題歌発表など事前情報が一切ない状態での公開となった。

スラムダンクとは異なり、引退した宮崎駿監督が復帰作品ということだけ。

タイトルはベストセラー作品から借りたもので内容は完全オリジナル。

結果は、公開4日で、観客動員135万人、興行収入は21億円越えというロケットスタートとなった。

しかし、問題はこのあとだと思う。

何もわからない状態でも、引退した宮崎駿監督が新たに作った作品だというだけで見たいと思う人は多いと思う。

つまり、本当に宮崎作品が好きな人が見に行ったと思う。

そうでない人達は、様子を見ようと考えたはず。

公開されたばかりなので、何とも言えないが、こちらも「口コミ」によって結果が左右されるのだろう。

そして評価が高ければ、記録的な大ヒットとなり、また、話題になっても情報が少ないことから、実際に見に行ってみようと思う人が多くなるので、ロングヒットとなる。

良い作品であれば、広告費がかからず、大ヒットして、更にそれが長く続く。

よい事ばかりではないか?

TBSのドラマ「VIVANT」

TBSのドラマ日曜劇場「VIVANT」もキャストの発表はあったもののストーリーについては一切、公表しないで、1回目の放送を迎えた。

完全にテレビドラマの枠からはみ出していた。

映画だと言っても通用するような映像に豪華なキャストだった。

テレビドラマでここまでやるのか?という凄さしか感じなかった。

それだけではなく、ストーリーも面白いので、あっという間に時間が過ぎていた。

正直、この映画のようなドラマは、成功する結末しか想像できなかった。

頭をまっさらにして見る

しかし、映画にしてもドラマにしても、手を抜いた作品なんてものはないはず。

実際は、これらの3作品だけではなく、世の中に出できた作品、結果とは関係なく全てが作り手にすれば渾身の一作なのだろう。

ところが、今の時代は事前に必要な情報を与えてしまうと、そこから勝手にイメージを膨らませてストーリーを作ってしまう。

その結果、自分が面白いと思えるストーリーになった人が見てみたいと感じる。

見た結果、実際には凄く良い作品であっても、自分が思っていたストーリーと違ってしまうことで何か違うなんてことになってしまう。

だったら、先入観なしで見てもらった方がまっさらな気持ちで見ることができる。

先日、オープンしたスタジオツアー東京のメイキングオブハリーポッターの初日のチケットを手に入れた女性二人組が事前にネットで情報を調べずにやってきたとインタビューに答えていたのを思い出した。

それは、頭をまっさらにして、先入観に惑わされずに感動したいという気持ちから。

街中で空き時間ができた時に、偶々、上映時間と空き時間がピッタリ重なった時に映画を見ることがある。

そんな時は下調べはしていないのて、ストーリーなども理解できていないまま、見る事になる。

これが、自分が考えてもなかった展開だったりして妙に感動することがある。

予備知識を持たずに映画やドラマを楽しむスタイルに変わっていくのかもしれない。