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フランスの暴動

フランスで何が起きている?

2023年6月28日の夜からフランスで抗議デモが起きていて、車や建物を放火する暴動にまで発展している。

何があったのだろうか?と調べてみると・・・

キッカケは以下の動画だった。

【出典】https://twitter.com/InfosFrancaises/status/1673618598567223296

2023年6月27日午後6時5分と表示されている。

場所はフランスパリのナンテール。

ツイートには、以下のように書かれている。

  • 17 歳の少年が警察の検問で、従うことを拒否した後、警察官の射殺された

動画では、警官2名が黄色の車の運転手に何かを話しかけているが、何を話しているかはわからない。

もう1人の警官は、拳銃を黄色い車の運転手に向けている。

暫くすると車は動き出した。

バンッという鈍い音がした、拳銃を構えていた警官が運転手に向けて発砲したのだ。

車は一瞬、止まりかけたが、そのまま走り続けた・・・

車の進行方向からは複数の車のクラクションが聞こえてきた。

警官2名は、運転手の死を確信したのか、追いかけることなく、車の進行方向とは逆の方に歩き始めている。

次の映像では、黄色の車は何かにぶつかり歩道のような場所にぶつかっていた。

暴動はこの警官の行為に対する抗議デモによるものだとわかった。

2023年6月27日の朝に、警官が17歳の少年に交通検問を行っていた。

自分は聞き取れなかったが、銃を構えていた警官は「頭を撃つぞ」と警告していたようだ。

少年はそれでも拒否して走り出したので、発砲した。

これまでの日本では考えられないような状況だが、今後は日本でも同じようなことが起きないとは言い切れない。

移民が多い街

仏紙パリジャンなどによると、射殺された少年は北アフリカ系で、ナンテールの移民らが集まる地区で暮らしていたという。警察当局は少年が停車命令に従わなかったとする一方、発砲した警官を殺人容疑で取り調べている。検察官は29日朝の会見で、「現段階の捜査では、警察官による武器使用の条件は満たされていない」と話した。

【出典】警官が交通検問拒否の少年を射殺 フランスで警察への抗議が暴徒化:朝日新聞デジタル

交通検問の拒否を理由にした警察官の発砲による死亡事案は昨年13件起きている。ロイター通信によると、17年以降の同様の事案の犠牲者の大半はアフリカ系かアラブ系だという。

ナンテールは北アフリカ系移民が多く、警察に射殺された少年はアルジェリア系の移民2世だった。

2021年の統計ではフランスの総人口の10.3%が移民で、その数は約700万人。

フランスは19世紀半ばから兵士や労働者が足りないということで、移民の受け入れを始めた。

更に第一次世界大戦による戦死者の増加、出生率の低下により、移民の受け入れを更に積極的に行うようになった。

不満は人種差別だけではない

移民というだけでも、差別が起きやすいように思うが、更に肌の色が違うということも加わると差別は起きやすくなるのだろうか?

どうやら、それだけではないようだ。

フランスというのは、自治体ごとに住民の平均収入の差が大きいらしい。

交通検問を受けた少年が住んでいるナンテールは移民労働者を受け入れるためのバラックがあった街になる。

警察官といっても人なので、差別感情が全くないとは言えないが、ナンテールの住民自身が強い収入格差といった差別意識を普段から感じていた。

それが、今回の交通検問の事件がキッカケとなり、フランス全土への暴動に繋がった。

そして、根強いのが警察官への怒り。

フランスの警察官は日本の警察官とは異なり、非常に暴力的だという。

交通検問で車に乗っている人を無理やり降ろしたりデモを行っている人に対して、ゴム弾を使って失明させたりする。

それでも警察官が罰せられることがないことが、フランス全土で警察官への怒りを持つものが多くなった。

色んな怒りの感情が今回の事件をキッカケに爆発したというのが暴動の要因だと見られている。

不満を軽減する動きが必要

日本では、まだ「暴動」こそ起きていないが、単独での「暴動」とも取れるような行動が見受けられる。

これまでになかったような、安倍元総理への銃撃、岸田総理への爆弾を使った襲撃といった事件が起きている。

安倍元総理を銃撃した犯人は、宗教団体への恨み、岸田総理を襲撃した犯人は未だに黙秘を続けているそうだが、政治家に立候補するのに年齢制限があるのは憲法違反だといった不満からだと見られている。

世界的に新型コロナウイルスの感染対策で3年近く、厳しい制限をしたことで、精神的なダメージだけではなく、経済的にも大きなダメージを受けて、制限が解放されたことで怒りが爆発しやすくなっているのではないだろうか?

沸点近くまで熱が上がっている人も少なくないので、ちょっとしたことが、キッカケで爆発してしまう。

日本だけではなく、世界的に「不満」を軽減していく動きが必要なのではないかと思っている。

ロシアのプーチンも、不満を爆発させた一人だと思っている。