今週のお題「かける」
街から文字が消された世界
一人じゃない、一人じゃない
一人じゃないから未来へかける。
ゆずの、「かける」のMVをYoutubeで見たときのことを思い出す。
舞台は渋谷の街。
しかし、渋谷にあるはずの看板や標識の文字が「0と1」だけになっている。
会社員風の男性が文庫本を所有しているのが見つかって警察官に捕まっているので、文字が禁止された世界なのだろうか?
当時は、調べることはしないで意味のわからない部分は多々あったが印象に残るMVだった。
改めて調べてみると、以下のような内容だった。
時は2025年の東京・渋谷。
2020年のオリンピックを機に、街の看板や標識から“文字”が消え、すべてが数字と記号だけで表される管理社会で、文字が書かれた本やDVDを密かに隠し持ち、仲間と共有する“runner(逃亡者)”と呼ばれる人々がいた--という設定のもと物語が進行する。
MVに話を戻すと、警官に捕まる光景を見ていた少女(杉咲花)が「駆け出した」
少女は「runner]が集まっている場所に入り込むと何かを伝えている。
おそらく、もうすぐ、警察が、ここに来るといったことを伝えたのだろう。
彼女を追いかけてきたと思われる、警察官が入って来た。
すると少女は仲間から何やら一冊のファイルのようなものを渡された。
渡されたファイルを持って秘密基地から逃げ出した。
街には人も、車も一台もいない・・・
少女は、どこかを探しているようだ。
歩道橋の上で、渡されたファイルを開くとアニメの少女キャラのチラシのようなものが入っていた。
チラシには時刻が記載されていて、少女は腕時計を見ると、また駆け出した。
怪しげな漢方薬?の店に入ると店主は、彼女が誰かを察したようで、黙って顔を左に向けて、あっちの部屋だと教えてくれた。
奥に進んでいくと、パソコンが置かれていて電源も入ってる。
少女は渡されたファイルを見ながら何やら、コマンドのようなものを入力していくと、「Diversity completed.」と表示された。
すると、渋谷の街に文字が戻ってきた。
LEDビジョンには、「未来へかける」の歌詞の一部が表示されている。
渋谷の街に出てきた人達は、空から降って来る文字を見上げていた。
明るい未来だけじゃない
文字が無くなる世界なんて考えたこともなかった。
そして、以前は未来というのは明るいものだと思っていた。
だから、一刻も早く明るい未来が来て欲しいと駆け出したいのが本当で、文字が無くなり管理される社会なんて、あり得ないと当時なら思っていただろう。
しかし、今の世界の状況を見ていると、未来ではなく過去に向かって駆け出したい気分になってしまう。