新型コロナとの生活
2023年5月5日、WHO(世界保健機関)は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて出していた「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を終了すると発表した。
2019年12月初に、中国の武漢市で第1例目の感染者が報告されてから約3年と5ヶ月、世界中の生活が変わっていたことになる。
緊急事態宣言、ソーシャルディスタンス、STAY HOMEと騒がれていた頃は、こんなに長い間、続くとは想像していなかった。
日中なのに、誰もいない渋谷スクランブル交差点なんて存在しないはずだったが、新型コロナが実現した。
正直、半年もすれば、終息して元の生活に戻れると思っていたが、街中に誰もいない光景を目の当たりにして考えが変わった。
当たり前だった日常へ
色々な制限が解除されたとは言っても、直ぐには、完全に元の生活に戻ることはないだろうが、それでも今は既にコロナ禍前の状態に近くなっている。
それが証拠に、街中はマスクをしないで歩いている人の方が多いし、店などに入る前にアルコール消毒をしている人を、ほぼ見かけなくなった。
一番、変わったと感じたのが、毎日、テレビで挨拶代わりのように報道されていた、毎日の新型コロナ感染者に関する情報が、2023年5月8日からは、5類に変わったことで、インフルエンザと同じように月曜日~日曜日までの感染者数を公表することになる。
放送していた頃は、いつまで、こんなことをやっているのだろう?と疑問を感じていたが、いざ、無くなってしまうと、どこか寂しい気がするので身勝手なものだと思った。
この報道がなくなると、コロナが終わったんだなぁという気がする。
これで、ようやく当たり前だった日常が戻ってきた実感が出てきた。
自分が通っていた、歯医者でも2023年5月7日までは防護服を着ての診療だったが、2023年5月8日からは、日本でも新型コロナウィルス感染症の位置づけを現在の「2類相当」から「5類」へ移行することで、防護服の着用は廃止してマスクの着用に関しても個人の判断に委ねるということだった。
右目の乱視が酷くなってきたので、5月9日に眼科に行って来たが眼科は、アルコール消毒、体温測定、マスク着用が必須となっていた。
マスクをしていない男性が受付の女性にマスク着用をお願いされていたが、2023年3月13日から「着用は個人の判断に委ねること」になっているので、強制はできないはずでは?
しかし、男性は黙ってマスクを着用していた。
ただ、自分は、気になったので待合室で待っている間に、厚生労働省の「マスクの着用の考え方について」を確認してみた(笑)
【出典】マスクの着用について|厚生労働省
「事業者の判断でマスク着用を求められる場合がある」という部分に該当するのかもしれないが、「個人の判断」が基本となるとも書かれている。この場合、どちらが優先されるのだろうか?
これに対しては、「留意事項」として、以下のように書かれていた。
- マスクの着用は個人の判断に委ねられるものではありますが、事業者が感染対策上又は事業上の理由等により、利用者又は従業員にマスクの着用を求めることは許容されます。ただし、障害特性等により、マスク等の着用が困難な場合には、個別の事情に鑑み、差別等が生じないよう十分配慮をお願いします。
【出典】マスクの着用について|厚生労働省
何となく、事業者の判断の方が優先されるニュアンスではある。
眼が辛くて眼科に来ているのに、スマホで調べる行為は、どうかと思ったので、スマホを使用するのをやめた。
心配ではあるが・・・
ゴールデンウィーク明け直後から5類へ移行というのが、これまでの経緯から考えると心配になる人も少なくないと思う。
今年のゴールデンウィークは、多くの人が脱コロナの気分になっているので、コロナ前のような賑わいになっていたように思う。
マスクは基本的に、個人の判断ということでマスクをしていない人も多かったので、5月8日~しばらくは、大規模感染の可能性がないとは言えない。
これで、何もなければ、当たり前の日常が戻って来る日も近い。