seegeのまとめサイト

もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

中国の「新」コロナ戦略

春節

中国の春節は日本の元旦(1月1日)に相当する。

日本でも新しい年の最初の日である元旦が特別な日であるように、中国人にとっても、特別な祝日になる。

春節は元旦とは異なり旧暦(太陰太陽暦)に基づくため、現代で使われている太陽暦では毎年日付が変わってしまう。

太陽暦は地球が太陽を1周する期間(約365日)を基準にした暦で、太陰暦は月の満ち欠け(約30日)を基準にしている暦になる。

このため、太陽暦の1月1日が、太陰太陽暦では1~2月の間で春節が変わる。

今年(2023年)は1月22日(日)が春節となる。

そして中国では春節の前後約7日間が連休となり今年は、1月21日(土)~1月27日(金)までの7日間が連休になっている。

2023年1月7日から中国の出稼ぎ労働者達の帰省が始まった。

今年は中国のゼロコロナ政策が解除されているため、春節の前後40日間で21億人の移動が予想されている。

ゼロコロナ解除でコロナ感染拡大?

帰省先(高齢者が住む農村地等)でのコロナ感染者の拡大が懸念されると共に世界中に中国人が旅行などで出かけるため、2020年に世界中に新型コロナが拡大した悪夢が繰り返されるのではないかと心配している。

現在も中国のゼロコロナ政策が終了したことで感染が拡大しているとの報道が行われている。

その上、2022年12月25日に中国の国家衛生健康委員会は新型コロナウイルスの感染者数などの統計公表を取りやめたと発表した。

これは「ゼロコロナ」政策の大幅な緩和を受けてPCR検査数が急増し感染者数の正確な把握ができなくなったからだと説明している。

同日午後には中国疾病予防コントロールセンターがコロナの感染情報を参考と研究のために提供するとコメントしているが、中国の公式統計では実質、感染実態が分からなくなっている。

そんなことから、中国国内では、薬局や病院には連日、長蛇の列ができるようになった。

抗原検査キットや解熱剤、胃腸薬といった市販の薬が不足している。

検査が十分にできないことから、過去にコロナ感染したことがあるか?で店への入店判断を行なっている場合もあるようだ。

過去に感染していれば抗体ができているからという判断のようだが、複数回感染している場合もあるので、感染していないという根拠としては弱い気がする。

首都北京で2022年12月末時点の感染率は80%を超えたとか、多くの大都市で感染者はすでに5割を超えているという見解を示す専門家もいる。

手に負えなくなった中国が選択したのは?

21億人が国内外に移動すると予測されているが、海外への移動先で多い国の3位に日本があげられている。

どうしても、2020年に中国人がマスク不足の中、春節で日本にやってきた時のことを思い出してしまう。

中国人が日本で大量にマスクを購入していった結果、日本ではかなりの期間、マスク不足が発生した。

今の中国は各種検査キットや市販薬が不足しているというのだから検査キットや市販薬が不足することが予想される。

それだけではない。

中国での感染者の数は2020年の比ではないので、入国を認められても、その後、発症する者も少なくないはず。

もしも、中国政府が国内では感染拡大を抑えることができないと判断して春節を利用して世界中に中国人を分散させる判断をしたのだとすれば、それはあまりにも無責任な行為だと思う。

渡航先で感染が見つかれば、渡航先で一定期間待機することになるし、症状が出れば治療もしてくれる。

中国国内の負担は大幅に減る。

中国に戻って来た時には完治している。

しかし、世界中で感染が拡大する可能性も考えられる。

コロナが世界中に拡がったのは、2020年の春節で中国人が世界中に移動したことからだと思う。

そして、中国以外がアフターコロナに移行しつつあるこの時期に中国がまた春節で中国人が世界に移動する。

これで2020年のことを思い出さない人はいないはず。

コロナ爆弾の投下

中国国内では間違いなく感染者が史上最大数になっているはず。

それでも、感染者数の情報も公開しないで、春節の時期にゼロコロナを解除した。

これはコロナ爆弾を世界中に投下するような行為だ。

そして中国のコロナ戦略だと思われても仕方ないはず。

受け入れ側の国では当然、中国からの入国を厳しくするのは当然のことである。

それは中国もわかっているはず。

それでも中国は、これを差別的なことだと考えての対抗措置で2023年1月10日に中国を訪れる日本人へのビザの発給を一時停止すると発表した。

共産主義の国は、ほんと、めんどくさい。