何のCMかわからない
テレビCMの中には、CM制作者のこだわりだけで作られて、CMの対象のことが全く伝わってこないようなものが、今でも存在する。
テレビCMは、大体が、15秒~30秒なので、これだけの時間で何のCMなのか?を伝えないといけないので大変なことだと思う。
たった、15秒のCMのために、大勢の人が何千倍もの時間をかけて作っているのだろう。
15秒で伝えられることなんて、限界はあるだろう。
その結果、奇抜な内容にしてCM自体に興味を持ってもらう。
その結果、何のCMなのだろうか?と調べてくれることで目的は達せられる。
しかし、それって、最初から15秒では何も伝えられないと諦めて逃げているようにしか思えない。
CMの時間を長くできないのか?
15秒じゃ無理だけど、10分あれば無理じゃなくなるのでは?
CMの時間をもっと長くできないのだろうか?と考えるかもしれないが・・・
日本民間放送連盟では、1週間のCM総長を総放送時間の18%以内に決めている。
これをCM総量規制という。
また、19時~23時(プライムタイム)では、番組の長さよっても規制がある。
60分番組で20%(12分)以内となっている。
日本のCMにはスポットCMとタイムCMがある。
- スポットCM:番組に関係なく時間枠を指定して放送する
- タイムCM:企業が個別の番組のスポンサーとして放送する
原則として、スポットCMは15秒単位、タイムCMは30秒単位で販売する。
そんなことから、テレビCMは、15秒から長くても1分程度。
テレビCMからレビュー動画
更に、テレビ離れが進み、テレビを見ない人が増えるとCMは成立しにくくなる。
そんなことからテレビより安価にCMが出せるYouTuberを使わない手はない。
YouTubeをキッカケに話題になれば、あとはネット上で拡散される。
自分も、何かを買おうと思った時には、Youtubeのレビュー動画を探してしまう。
特に、自分で買った人の動画は、何の縛りもないので、良い点だけじゃなく、悪い点も率直に言ってくれる。
それだけではなく、開梱するところから動画にしてくれるので、どれくらいの大きさの箱に入っているのか?どのような梱包材が使われているのか?といったことまでわかる。
良いところばかりを列挙するような販売元の広告だけでは、わからない点まで紹介してくれるのは、有り難い。
テレビとは比較にならない費用で同等以上の効果が得られてしまう。
高いCM料に加えて、CM制作費も安く上がる。
レビュー動画のリスク
しかし、YouTuberといっても、所詮は素人。
責任感に加えて経験や知識に欠けるため、プライベートや動画でいつ炎上ネタが持ち上がるかもしれない。
つまり、YouTuberは、メリットをマイナスにしてしまうだけの大きな爆弾(リスク)を抱えているようなものだ。
そう考えると、テレビCMで、キッカケを作り、Youtube動画に誘導して商品を見てもらうという連携広告が増えてきても良いのではないかと思う。
しかし、販売元が制作したのでは、客観性に欠けるので販売元が、客観的に作れるのかどうか?という点が課題になると思う。