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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

依存症は完治しない?

株式会社山口達也

TOKIO山口達也さんが、株式会社山口達也を設立したとの報道があった。

同じようなタイミングで、滝沢秀明さんが、株式会社TOBEを設立している。

滝沢さんは、ジャニーズでの副社長の経験から、アーティストをプロデュースする会社ということだが、山口さんの方は、以下のような内容で、???って感じがした。

  • これまでの経験を活かし「アルコール依存症の周りにいる方々」、「依存症全般」に対する講演活動また自分の経験を活かした「企業向けの危機管理セミナー」を開催したいと考えています

これって、事業として成立するのだろうか?

また、株式会社山口達也のホームページには、以下のようなことが書かれていた。

私がこの度患っている「アルコール依存症」は、完治しないと医師に宣告されました

この病気と一生付き合って行こうと決めました

この病気を克服する方法はただ一つ、「アルコールを一生一口も飲まない」事です

【出典】株式会社山口達也

アルコール依存症は完治しない?

ちょっと、信じられなかったので検索すると、病院のホームページにも、確かに、全く同じ内容が書かれてあった。

完治しない
 アルコール依存症が、他の病気と違う点、それは「完治をしない」ところです。一旦アルコール依存症と診断されれば、健康的、社会的生活を送るためには「生涯酒を断ち続ける(断酒)」ということが必要になります。

【出典】医療法人十全会 回生病院

他にも、いくつか病院のホームページを見ていたが、同様の内容が書かれてあった。

アルコールに限らず、依存症は完治しないというのが、今の常識となっているようだ。

では、依存症とは、どんな状態のことだろうか?

依存症は、日々の生活や健康、大切な人間関係や仕事などに悪影響を及ぼしているにも関わらず、特定の物質や行動をやめたくてもやめられない(コントロールできない)状態

 

脳内に報酬を求める回路ができあがり、アルコールや薬物を体に取り込む行動が習慣化されると、快楽物質が強制的に分泌されることが繰り返されます。
そうすると、次第に喜びを感じる中枢神経の機能が低下していきます。
快感・よろこびが感じにくくなるにつれ、以前のような強い快感や喜びを得ようと、ますますアルコールや薬物の量や頻度が増えていきます。
すると、ますます快感・よろこびは感じにくくなり、焦燥感や不安、物足りなさばかりが増していく…という悪循環に陥っていきます。

【出典】https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_dependence.html

やめたくても、やめられない。

これは、一度、あったことは、忘れたくても、忘れられないって事と同じってことだろうか?

褒められ依存症

子供の頃に親などに褒められると、いい気なって次も頑張ろうと考えてしまう。

この場合、褒められることが「報酬」になり、また褒められたいと頑張ることが「行動」となり、回路ができてしまう。

  • 褒められる=報酬
  • 頑張る=行動

今は、子供を褒めて伸ばそうとする親が増えていて、ちょっとしたことで、過剰に褒めるので、子供が褒められ依存症になっている場合もあるという。

褒められたいから頑張るのだからそれが、依存症のようになったとしても、問題はないのでは?と思うかもしれない。

ところが、やはり問題はあるようだ。

子供は褒められたいと思う理由に、親が喜ぶから頑張ろうと思うことが要因の一つにある。

そうすると、何かを行動したり選択したりする時の基準が「親が喜ぶから」ということに変わってしまう。

これが、子供の時だけで終われば、まだ良いが、大人になってからも「親が喜ぶ」が基準になったのでは、友達を選ぶ、職を選ぶ、結婚相手を選ぶといったことまで「親が喜ぶ」かどうかが選択基準というのは怖くないだろうか?

もう一つ、褒められない時のことを考えて、必要以上に失敗を恐れたり、難しいことにチャレンジしなくなるという弊害もあるようだ。

依存症の確認方法

依存症かどうかを確認する方法は、以下の6つの項目に対して、3つ以上同時に見られれば、依存症と判断される。

  • アルコール・薬物を摂取したいという強い欲望、切迫感がある
  • 量を控えよう、やめておこうと思っても、自分ではコントロールが効かない
  • 摂取をやめると離脱症状が出る(発汗、震え、不眠など)
  • 効果に慣れて「耐性」が生じている(以前と同じ量では効かなくなってきた)
  • そのことで生活が占領されている(仕事など他のことへの影響)
  • 心身の健康に悪影響が出ていると分かっているのに使用を続けている

【出典】問題は「依存症かどうか」ではない - 依存症ってなんだろう?|これって“依存症”?|NHK福祉ポータル ハートネット

しかし、一番問題なのは、依存の対象となることを止めることができないために、生活に影響が出ているかどうか?ということ。

仮に、上記の項目に該当するのが1項目であっても、生活に影響が出ているのであれば問題だし、3つ以上、該当したとしても生活に影響が出ていないのであれば、まだ大丈夫ということになる。

生活に支障が出ていないか?

人は何かに依存したくなる生き物であるのは間違いない。

病気になれば薬を処方してもらう、頭を使う作業をしていたら、何か甘いものが欲しくなる、コーヒーが飲みたくなる、長時間勉強をしていて、気分転換に音楽が聴きたくなる、

しかし、どれも過度でなければ、何ら問題のないことばかり。

これが止められないようになると心身に影響が出たり、生活にも支障が出たりと問題になってしまう。

では、なぜ、依存症になるまで、続けてしまうのか?

本来は、何らかの苦痛が生じ、その苦痛を解消してくれるから、薬を服用する。

会社で嫌な上司にハラスメントを受けたりするので、アルコールで嫌な気持ちを忘れようとする。

薬を服用することで症状が無くなれば、同じ症状が出た時にはまた、薬に依存してしまう。また、上司に嫌なことを言われたら、ストレスを発散するためにアルコールに依存してしまう。

この頻度が多くなれば、身体が慣れてくることもあって、効果が薄れてくる。

そうすると、薬の服用間隔を短くしたり量を多くしたり、アルコールの場合だとアルコールが強いものを飲むようになったり、量を増やしたりして効果を維持させようとする。

すると、許容量を超えてしまい、止めたくても止めることができなくなってしまう。

つまり、依存症になる前に、止めないと、取り返しがつかないことになる。

依存症になる前に止められるとすれば、間隔を短くしたり、量を増やしたりする前。

依存症にならないためには、当たり前のことだが、依存症になる前に、間隔と量を自分でコントロールできるようにすること。

我慢することを覚える

そのためには、普段から我慢することを経験して、少しずつでも耐性を高めておくことだと思う。

最近は、ちょっと嫌なことがあると、我慢できずにキレてしまう人が多い。

ストレスを溜めすぎるのは、良くないと言われるが、溜めすぎるのが問題なのであって、全てのストレスが問題だというわけではないことを理解しておくべきだと思う。
乗り越えることが、できるストレスに関しては乗り越えるべきだと思う。

人それぞれ、乗り越えられる高さは違うかもしれないが、乗り越えるということが大切なのであって、繰り返し乗り越えていくことで徐々に高くなっていくはず。

依存症になってしまうと完治しないということであれば、依存症にならないように耐性を高めることが大切になってくる。