ロシア政府御用達のハッカー集団
ロシア政府御用達の自称ハッカー集団が、SNSに動画をあげて日本政府に宣戦布告したとか。
以下は動画の字幕を書き写したものになる。
今日、日本政府の全体構成は世界の状況に注意を向けるべきです!
ロシアはウクライナで犯罪を犯していません。
ロシアは、ヨーロッパの価値観と米国が思いついた危険なゲームから国民を保護しています。
日本人は知っているが、いまだに反ロシアキャンペーンを行っている!
私たちはロシア政府ではなく、もはや誰にも警告していません。
日本国政府全体に宣戦布告
私たちはロシア人です。
私たちはキルネットです。
ところどころ、不思議な日本語になっているが、日本に向けてのものなので、日本語の字幕を付けているところがどこか憎めない(笑)
全てが成功しているわけではない
宣戦布告といっても、行っていることは、DDos攻撃と呼ばれている、サイトに対して複数のIPアドレスから大量データを送信してサーバーをダウンさせているだけで、今は通信を遮断する方法もあり既に導入している企業も多いと思う。
実際、自称ハッカー集団が発表している、攻撃したとしているサイトは、攻撃が成功したところだけで、攻撃はしたものの失敗しているため発表していないサイトもあるようだ。
宣戦布告を行った日は、いくつかの企業やe-govが一時的にサーバーダウンしたようだが、今は普通に使えている。
ランサムウェアを侵入させて個人情報や企業情報を抜き取るといったことはできないようなので、過剰に心配する必要はなさそうだ。
DDOS攻撃のサブスク
今は、海外だとDDOS攻撃を1時間当たり1000円程度で代行してくれるサービスや、サブスクが存在するとか。
防犯カメラや無線ルーターなどを乗っ取ってリモートで特定のサイトなどに一斉にアクセスするといったことができるようになっている。
最近は、IoTが普及していることもあり色々な機器がインターネットに接続されているが、パスワードを初期値のままにしていたりすると、パスワードの初期値は機器のマニュアルに記載されていて、それがネットからダウンロードできるので、簡単に乗っ取ることができる。
このため、自宅にあるIot機器などでパスワードを初期値のまま使用している場合、乗っ取られている可能性もあるので、パスワードは必ず初期値以外を設定しておいて欲しいと思う。
なぜ、日本に宣戦布告?
日本以外にも、ロシアと対立している、アメリカやイギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、エストニアなどにも攻撃を行っている。
ロシアを批判し、ウクライナを指示していて、ロシアへの経済制裁にも協力している日本が今まで攻撃されなかったのが遅かったとも言える。
今回の攻撃で日本も反ロシアだと認定されたようなものなので、今後、サイバー攻撃以外にも仕掛けてくる可能性が高まった。
日本のサイバー攻撃対応は?
日本にも自衛隊に属する540人規模のサイバー部隊は存在している。
しかし、北朝鮮でも6800人規模のサイバー部隊が存在しており日本の10倍以上になる。
中国では、更に凄い規模で17万5千人規模のサイバー部隊が存在する。
中国はあくまで防衛用の部隊だと説明しているが、言葉通りに受け取ることはできないし、3万人規模のサイバー攻撃部隊が存在するとも言われている。
【出典】防衛白書 令和4年版
日本はサイバー攻撃対応も他国と比較すると遅れている。
他国に対して攻撃する必要はないが、ロシアや中国を見ていると最低限、防衛する体制だけは準備しておく必要があると思う。
ロシアとウクライナで現実を見せつけられているにも関わらず、未だに平和ボケから抜け切れていない日本は、鴨がネギを背負って歩いているようにしか見えない。
日本は、このままで良いのか?という問いを投げかけるが、不安な気持ちにしかなれない。