花火大会
「なにわ淀川花火大会」で打ち上げられている花火を嬉しそうに見ている人がたくさんいる。
ビルの鏡のような熱線反射ガラスに映る花火が幻想的だった。
3年ぶりの花火大会ということで感無量という気持ちが伝わってきた。
また、花火業者の方にとって、新型コロナにより花火大会が中止となったことは色んな意味で辛かったことだと思う。
2020年は各地で花火大会が中止となり事前に準備していた花火玉は大量の在庫となってしまった。
在庫になった花火玉を少しでも有効に活用したいと全国各地で5分間だけ打ち上げるイベントを花火業者の有志が行なったりもした。
しかし、突然の花火なので観客は花火に気が付いた人だけ。
その映像を見ていて、花火も無観客なのかと悲しくなってきたのを思い出す。
新宿のタヌキ
場所は変わり、東京の新宿駅ではタヌキが現れたという。
新宿駅構内からはタヌキを見た人が「めっちゃかわいい」という声があげていた。
タヌキは新宿以外に渋谷にも現れた。
今回、現れたタヌキは人に慣れている感じだったので、新宿御苑や皇居にいるタヌキが都内各地に出てきたのではないかと言われている。
新宿御苑や皇居にはタヌキがいるという話は聞いていたが、これまで街中に出てくるようなことはなかった。
それが、今年は、なぜ出てきたのだろうか?
新宿駅に現れたタヌキの映像を見ていると何かを探しているように思えた。
タヌキは雑食性なので、人が出した生ゴミまで食べてしまう。
新宿御苑、皇居内には食べるものがみつからず、テリトリーから出てきたのだろうか?
しかし、渋谷のタヌキは、マンションの植え込みで数時間にわたり寛いでいたということなので、食べ物を探しに来たのではなく、猛暑に耐えられなくなり、涼みにきた?
もしかすると、花火大会の花火に驚いたタヌキが新幹線に飛び乗り、やってきたという可能性だってある(笑)
日本は円安で、値上げラッシュの真っただ中。
タヌキも、値上げラッシュの影響を受けてしまったのだろうか?
縁起
花火とタヌキの報道を見ていて考えさせられたことがある。
新型コロナウイルスにより日本の夏の風物詩である花火大会が3年間も中止されてしまった。
花火大会だけではない。
新型コロナウイルスが拡大したことで世界中の国々が影響を受けている。
むしろ影響を受けていないことを探す方が難しいのではないかと思う。
なぜ、こんなことになったのだろうか?
全てのことは、縁起で成り立っている。
縁起の正式名称は因縁生起。
因に縁が結びついて果となる。
マッチに火をつけて(因)、爆弾の導火線に着火させる(縁)と爆発する(生起)
新型コロナとい「因」が「縁」である人と結びついて世界が混乱した。(生起)
因である新型コロナだけでは世界中に拡がることはなく、縁である人間が、人から人へと繋いでいき、世界中に拡がった。
そこには、悪意も善意もない。
つまり何の感情もなく、自然に起きていった。
新型コロナ自身も因と縁により生じたもの。
因となったウイルスが縁となった何かにより新型コロナウイルスになってしまった。
ここにも、悪意も善意も存在しない。
世の中は、こうやって因と縁により人間の意思とは関係なく次々に移り変わっていく。
同じ状態が続くことは決してない。
新型コロナは、人間の生活を変えてしまった。
そこには何の感情もないのだろう。
新型コロナにとって花火大会が中止になったことは、単なる結果であり望んだことではない。
たぬきが新宿駅に現れたのも、因と縁が結びついて起こったことになる。
バタフライ効果
地球の温暖化が進み、タヌキは暑さに耐えられなくなっていた。
そんな時に、あるタヌキが偶然、外には涼しい場所があることを経験した。
そのことが、バタフライ効果か何かにより、タヌキ達に伝わっていった。
バタフライ効果というのは、小さな出来事が最終的に予想もしていなかったような大きな出来事につながることを「1匹の蝶の羽ばたきが嵐を起こす」というたとえたことから名付けられている。
これも、最終的には縁起と同じことだと思う。
新型コロナがなぜ、生起したのかはわからない。
しかし、人間が縁になっているのは間違いない。
花火が中止になったのも、たぬきが新宿駅に現れたのも、人が縁になったために起きたこと。
一見すると関係のなさそうな二つの出来事でも、「因」を辿っていくと同じなのかもしれない。