何でもネットで購入
今は何でもネットで買えてしまう。
車さえ、ネット販売の時代だ。
衣服をネットで買うなんてあり得ないと言う人が多かったのが今ではネットで衣服を買うことは当たり前になってしまったように、車もテスラ社のようにスマホで買うのが当たり前になっていくのだろう。
車の次は家
車のネット注文が当たり前になってくれば、次は家だろう。
既にネット販売は行われているのだろうか?と気になったので一応、検索してみると「ネットでの住宅販売が現実味を帯びてきた」という記事が掲載されていた。
その記事によれば、ネットでの住宅販売ができないと考えられていたのは、以下のような理由からだと言う。
- 住宅を取得するということが人生で最も高額な買い物であり、顧客と住宅事業者が対面による綿密な検討、積極的な交流による信頼関係の構築をしたうえでないと、満足度の高いものとはなりがたいからだ。
【出典】ネットでの住宅販売が現実味を帯びてきたワケ | 街・住まい | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
まぁ確かに、多くの日本人にとって家を買うということは定年までローンを組んで、それでも追いつかない場合は退職金まで含めて計画するような一生を賭けた買い物になる。
しかし、そんな買い物をネットで行うことが現実味を帯びてきたという。
コロナ渦で対面による商談が難しくなり、否応なくオンライン商談が増えてきた。そしてモデルハウスには、顧客がリモートで操作可能な案内ロボットを設置して足を運ぶことなく自宅で内見ができるようになってきた。
これに、VR(バーチャリリアリティ)・AR(拡張現実)の技術が加わることで実際にモデルハウスに行って内見しているようになるはずだ。
コロナ渦で顧客の心理も変わり、住宅事業者はネットを活用した販売環境を整備してきたことでネットで家を買うことが現実化に近づいてきたということになる。
既に家はスマホで買う時代?
実際、「家はスマホで買う時代」を合言葉に、VR・ARなどの最新テクノロジーを活用した規格住宅の販売を手がけている株式会社ジブンハウスは創業からわずか3年4ヶ月で累計契約棟数300棟を達成している。(2019年6月)
ジブンハウスは、バーチャル住宅展示場を開発し既に公開している。
URL:MY HOME MARKET
しかし、やはり家というのは、視覚だけではなく、実際に触れたり、空気を感じたりすることも重要だと思う。
現地に行くと、意外と大きな音がしていたりとか、逆に、意外と静かだったということもあるかと思う。
家を買ってから、周囲がうるさいから、やっぱりやめた等ということは通用しない。
洋服なら買ってから肌触りが悪いなら返品も可能だが、家だとそうはいかない。
家だけではなく、ご近所さんにどんな人がいるのか?とか、駅まで実際に歩くとどんな感じなのか?自分が買う家以外にも、確認しないといけないことがあってもVRではそこまで確認できない。
このため、まだまだ、これからのもので、現段階では自分はネットで家を買いたいとは思わない。
家を買うハードルを下げる
しかし、個人的にはネットを活用した販売環境というのは家が欲しいと思っている人達のハードルを下げる役割は大きいと思う。
コロナ渦前からモデルハウス(展示場)に足を運ぶということに抵抗を感じていた人もいるはずだ。
「家を買う」という決断が出来ている場合であれば、そんなことはないだろうが、欲しいけどまだ買うという決断ができない人にとっては気軽にモデルハウスに足を運ぶことができない人もいるのではないだろうか?
対面だとどうしても、その場の雰囲気や勢いで買わされてしまう心配がある。
しかし、ネットなら気軽に見ることができるのでハードルが低くなる。
もう一つ何かを買う場合に大切なのが実際に購入した人の「レビュー動画」だと思う。
販売側の説明だけでは、どうしても良い点ばかりを並び立て悪い点はどうしても割愛される。
しかし、購入者レビューなら率直な意見がわかるので悪い点も教えてくれる。
家の場合は量産品ではないので家自身のことではなく、どんな住宅事業者で、一生付き合えるのかどうか?を知る上での大切な情報源だと思う。
売るときは親切丁寧でも売ってしまったら、はいおしまいではトラブルがあったときに困る。
そして、一番の問題は、本当に家を買えるのか?買っても大丈夫なのか?という点だと思う。
家を買う時に、どんなことを考えないといけないのか?どのような手順を含むことになるのか?住宅ローンはどうやって選べばいいか?各種控除を受けるにはどうしたらいいか?と見えていないことが山ほどある。
家なんてまだ買えないと思っていても、このような情報が対面ではなくネットで簡単に確認できるようになれば、もしかして買えるかも?という気になり、家を買いたいと思う人は増えるのではないかと思う。
家をネットで買うというのは、まだまだ、これからだと思うが大きな可能性を秘めていると思う。