信頼できる職業の犯罪
警察官が盗撮だとか飲酒運転。
それなら自衛隊員も肩を並べられるほど、ニュースを検索すると出てくる。
盗撮なら、医者や家庭裁判所の調査官だってやってるぞ。
まてまて、盗撮なら教師の専売特許だぜ。
盗撮だけでなく飲酒運転、更には無免許運転で懲戒免職。
報道回数ではNo1!じゃないか?
免停なら消防だって負けてない。
免停中でも救急車を運転しちゃうぜ!
免停と聞いては、事故を起こした都議会議員が黙ってはいられない。
「信頼」の代表とも言える職業の人達の犯罪が毎日のように報道されている。
これだけ、連日報道されたのでは、「信頼できる職業」というのは日本にはもはや存在しないのかもしれない。
世界でもっとも信頼される職種は?
世界でもっとも信頼される職種は「科学者」だとか。
日本でも科学者という答えがもっとも多かったようだ。
逆にもっとも信頼できない職種は「政治家」
広告従事者が、政治関係に従事している職業2つに次いで信頼されないという結果だった。
広告といえば、信頼できるものとできないもの二つある。
信頼できる企業だと思っていた携帯電話会社が顧客をあの手、この手で騙して契約させようという「手口」の広告を使っている。
また広告代理店といえば、過酷な業務でブラック企業の代名詞のようになっていることもあり、広告従事者に対しての良いイメージはない。
教師が信頼できないのは日本だけ
世界的には教師は信頼できる職業になっているが、唯一、信頼できないという回答の方が多かった国は日本になる。
教師が信頼できる職業だったのは、完全に過去のことになってしまった。
日本に信頼できる職業は無くなった?
信頼できる職業の方が多かった国は、中国、インド、カナダ。
逆に信頼できない職業の方が多かったのは、ハンガリー、韓国、アルゼンチンで、日本もこちら側に含まれていた。
教師は世界的には、科学者、医師に次ぐ3番目に信頼されている職業であるにも関わらず日本では信頼できない職業というのは、情けない限りだ。
面白い結果だと思ったのが、「普通の人」で、6番目という結果で裁判官を上回っていた。
ちなみに、5番目は「警察官」で「普通の人」との差は僅差だった。
もはや、「警察官」も「普通の人」も信頼面では、ほぼ同じということになってしまっている。
こんなことだから、ゴキブリが出たといって、110番をする人が出てしまうのだろうか?
日本で唯一信頼できるという回答の方が多かった職業は「政治家一般」だった。
また、「政治関係の職業」「広告従事者」「ジャーナリスト」については信頼すると答えた人は多いが、信頼できないと答えた人の数も多い。
なぜ、信頼できない職業が多いのか?
現在は、盗撮が手軽に行えるような環境が揃っている点に問題があると思う。
インターネットで成功例や方法が書かれていて、これなら大丈夫だと思ってしまう。
そして、盗撮専用の機器を用意しなくてもスマホで出来てしまう。
それだけではなく、ワークライフバランスや、働き方改革だということで、働く時間が短くなったことがあると思っている。
働く時間が短くなるということは、その分、自由な時間が増える。
さすがに仕事中に盗撮や飲酒運転をする者はいないと思う。しかし、自由な時間となれば、酒を飲む機会も増え、酔った勢いで良からぬことを考えたり行動に移してしまう機会も増える。
仕事の時間が減ったために行ってしまう機会が増えたことが考えられる。
教師は働く時間が増えているだろう?と言われるかもしれないが、教師全員の勤務時間が増えているわけではなく、犯罪を犯してしまうような教員は余裕があるからだと思う。
飲酒運転や免停中の運転というのは、更に色んな要素が重なり起きているように思う。
まず、これまでも、飲酒運転、免停中の運転は普通に行われていた。これは、見つからないだろう?
事故を起こさなければ大丈夫だろう?って気持ちからだと思う。
しかし、報道されている多くの場合は、何らかの事故を起こしてしまって発覚している。
交通マナーの悪い人が増えた
これまでと異なるのは、交通マナーの悪い人が増えたという点。
今は24時間、道路では車が走り、健康のためだと人も歩いていたり、走っていたり24時間営業のために、通勤で職場に向かう人もいる。
夜中だから、大丈夫だろうなどと考えていると、突然、人や自転車が道路を渡ってきたり、真っ黒な服装で道の脇にしゃがんでペットの糞の始末をするために、うずくまっていたりしてドキッとすることがある。
自動車を運転している方も夜中だからということから脇見運転をしたり、一時停止を怠ったり信号さえ無視してしまうかもしれない。
車も人もいないのに、信号待ちをしているというのは、何とも間抜けな感じがするものだ。
このため、夜中など交通量が少ない時だと交通マナーが悪いモノ同士が鉢合わせになる可能性は高くなる。
それでも、アルコールが入っておらず、意識がクリアな状態であれば回避できるようなことが酔っていることで反応が遅れて回避できなくなり事故になってしまう。
勿論、泥酔い状態で、まともな運転ができないという場合もあるが、人、車の交通マナーの悪さが事故に繋がっていることが増えているように思う。
働く時間が短くなり個人の時間が増えた
信頼できる職業の人が犯罪を犯す機会が増えたのは、日本人全体として働く時間が短くなったからではないかと思う。
高度経済成長時代の日本では、仕事中心だった生活が、徐々に変わっていき、個人の時間が増えるようになった。
そして、自分中心の考え方に変化していき交通マナーの悪さに代表されるモラルの低下に繋がった。
その結果が今の日本なのではないだろうか?
日本の良い文化を捨てている
真面目で勤勉だった日本人が欧米の考え方を真似するようになったことで得られたものも多いのかもしれないが、逆に長い年月をかけて根付いていた日本の文化を捨てることにもなっている。
日本の文化が全て素晴らしいものだというつもりはないが、真面目、勤勉というのは日本人が他国に誇れるものだったと思う。
それをワークライフバランス、働き方改革などと引き換えに失ってしまった。
そして、以前は信頼できる職業だったのに今では普通の人の方が信頼できるという不思議な結果になっている。
不祥事が発覚すると、今後、二度とこのようなことが起きないようにしますと謝罪している会見を見かけるが、具体的にどのようにすれば、二度と起きないようになるのだろうか?
あるというのであれば、是非、教えて欲しい。
自由な時間が犯罪を誘発するのであれば、高度経済成長期の頃の日本の働き方に戻したい。