2020年12月5日の夕方、テレビを見ていたら6時から菅総理が記者会見を行うというテロップが表示されていました。
臨時国会が閉会したということで行うものですが、菅総理になってから記者を集めて質問を受けるという形のものは今回が初めてだということで注目されたようです。
菅義偉首相が4日午後6時から、臨時国会の事実上の閉会を受け、記者会見をしました。首相の会見は、外遊時を除いて就任時以来2カ月半ぶり。自ら推進してきた「Go To トラベル」や、安倍晋三前首相側の「桜を見る会」夕食会問題などをめぐり、どう説明したのか。
何を言われるのか見ていたのですが、うーん・・・何を言っているのか頭に入ってきません。
臨時国会の閉会について
新型コロナについて
- 医療従事者の方への感謝
- Gotoイート・トラベルについて
- ワクチンについて
- 医療環境について
- 年末年始の過ごし方
- 経済対策について(助成金等も含む)
- グリーン・デジタルについて(カーボンニュートラル等)
- 東京オリンピック・パラリンピックについて
不妊治療について
携帯電話料金について
●質疑応答
- Gotoトラベル事業は政府が主体的に関わる方向で見直す考えはありますか?
→ありません。- 新型コロナウイルスの特措法改正案を来年の通常国会に提出するつもりはありますか?
→政府として必要な見直しは迅速に行っていきたいと思います。- 日本学術会議の会員6名を任命されなかった理由と今後の対応、今後、6名は任命される可能性があるのでしょうか?
→会員は、公務員と同様でありますので人事に関することは答えられません。新たに任命を行う場合には学術会議から推薦してもらう必要があります。- 日本学術会議の在り方の見直しについて、政府から独立した組織にすべきとお考えでしょうか?
→梶田会長と学術会議として国民から理解をされる存在として、よりよいものをつくっていきたいということで合意しました。今後、どのように行っていくかについては、井上担当大臣の下で、学術会議の皆さんとの議論の中で、方向性は出てくるはずです。- 桜を見る会の問題で、前総理本人を含めて事実関係を確認した上で、国民に御説明するお考えはありますでしょうか?
→私は国会で答弁したことについて責任を持つことは当然です。- 過去の国会答弁の責任は総理にあり事実と違った場合には対応するということですが、誰のどういった判断を基に確認し、どのような対応を採るお考えでしょうか?
→安倍前総理が国会で答弁されたこと、あるいは必要があれば私自身が安倍前総理に確認しながら答弁を行ってきました。- 新型コロナウイルスのワクチン接種については、いつ頃から始めるような目標でしょうか。総理御自身は接種される予定はありますか?
→最新の科学的知見に基づいてしっかり審査した上で承認したものについて、全額国の負担で接種を行ないます。接種の時期は、安全性・有効性をこれはしっかり確認した上でとなります。現時点では時期を明確にすることできません。
自身の接種については自分に順番が回ってきたら接種させていただきたいと思います。- 2050年カーボンニュートラルで、技術革新は非常に大事ですが、国民の理解をどのように得ていくのでしょうか?
→様々な世代や分野の方が参画をして意見交換をする会議や、あるいは国と自治体の間で議論を行う会議、こうしたものを早期に開催をし、先進的な取組を広げていきたいというふうに思います。こうした会議も含めて、今後様々な広報活動を行いながら理解を促すと同時に、機運向上に取り組み、全国的な地方の市町村を巻き込んだ会議も開きたいと思っています。- 安全保障環境は今度の予算でまた増額をするのでしょうか?
→中期防を踏まえて、現在、政府内において検討中でありますけれども、厳しさを増す安全保障環境の下で、国民の命と平和な暮らしを守る、そのために必要な防衛力の整備、これは着実に推進していきたい。- 安倍内閣でミサイル阻止について、年内までに方策を示すということでしたが、結論は、いつまでに出したいとお考えでしょうか?
→引き続き検討し、調整していきたいというふうに思います。検討中のため現段階では話せません。- 来週の経済対策の規模と、その裏付けとなる第3次の補正の規模感についてどのようにお考えでしょうか?
→雇用と事業の支援、地方向け交付金1.5兆円、グリーン投資の基金2兆円、デジタルで1兆円、予定しております。そして、当面何が起きるか分からない状況でありますので、予備費、これもしっかり確保したいと思っています。総額等は検討中なので、この場では回答できません。- 75歳以上の医療費負担で、一定の収入のある高齢者の負担を2割として負担を分かち合うことについて、どのように対応されますでしょうか?
→先日、全世代型社会保障制度の会議の中で、関係大臣に対して私は、与党との調整も十分に図って取りまとめるよう、具体的な検討を進めるよう、指示いたしました。政府与党においても、最終的な調整が行われているだろうというふうに思います。- 現時点で具体的な訪米や会談の時期についてどのようにお考えでしょうか。
→先月、バイデン次期大統領との電話会談において、日米安全保障条約第5条の尖閣諸島への適用、日米同盟の強化、そして、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた協力、これを電話会談で確認しました。私の訪米については、コロナ感染状況も見つつ、できる限り早い時期に会おうということで一致しています。今後しかるべきタイミングで調整をします。- 総理は国民への励ましといったことを、今までと同様に会見、国会が終わるといったタイミングでしかされないのでしょうか?
→官房長官が1日2回記者会見を行い方針を伝え、2回ある閣議で関係官僚も会見を行っています。私自身は機会があるとき、ぶら下がりなどでメッセージを発出していますが、コロナを始めとする対応策については、もっと発信できるようにしたいと思います。- 衆議院議員の任期が来年秋に迫っておりますが、衆議院解散総選挙の時期についてはどのようにお考えでしょうか?
→新型コロナの感染拡大阻止、経済の再生が最優先なので、ここに全力で取り組んでいきたい。私の任期の中で、よく考えていきたいと思います。- 日本学術会議の会員6名の任命見送りを判断されたときに、これほどまで反発が広がると思っていたのかどうか?また、これほどまでアカデミズムのほうが反発しているということにどう思われているのでしょうか?
→これほど、反発が広がると思ったかどうかについては、私は、かなり大きくなるのではないかな?と思っていました。
※アカデミズムの反発に関しては未回答と判断- 自民党の二階幹事長が全国旅行業協会の会長を務めているので、自民党は、このトラベル業界を優遇しているのではありませんか?
→日本には観光関連の方が900万人います。観光に従事されている方が地域をしっかりと支えています。そして観光に従事されている人の5月~6月の稼働率が1割~2割でこのままだと事業継続ができないという状況からGotoトラベルを実行しています。二階幹事長が特別ということではなく、この地域の経済を支えるのに一番役立つのか?という判断で行っています。【出典】令和2年12月4日 菅内閣総理大臣記者会見 | 令和2年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ
読む人が変わったというだけで、中身は、ほぼ同じです。
こんな話を期待していたわけではないんですけど・・・
普通は文章より実際に話をしてる方が伝わってくるものですが、菅総理の場合は逆です。実際に話している内容を聞いていても、伝わるものもなく、頭にも入ってきません。「心から感謝を申し上げる次第です」と口から言葉は発せられても無表情なので、本心ですか?と質問したくなりました。
これ以上聞いていても、時間の無駄だと考えて、途中で見るのを止めました。
ということで、文章で読んだ方が内容が理解できると考えて、首相官邸で公開してくれた情報を翌日、読んで今回の記事を書いています。
質疑応答については、安倍前総理の時よりも質問に対する答えが適切になっているように感じました。
しかし、答えの基本は「現在の肯定」です。
質問している側は、「現在に疑問」を感じているからであって、理由もなく肯定だけされても納得はできないわけです。
現在を肯定するのであれば、その根拠を示して欲しいんですよね。
それがないので、眠くなる会見になってしまうんでしょうね。