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東京都の寿司店のクラスタ感染、店名を公開したのは、なぜ?

クラスタ感染で店名が公開された

東京都の寿司店クラスタ感染が発生したということですが、その際に、店名が公開されていました。石川県のカラオケスナックでのクラスタ感染の時には名前を公表していなかったので、都道府県により異なるということなのでしょうか?

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  • 店名が公表された=とんでもな悪いことをした

というイメージもあるので店名の公開は慎重にしないといけないはずです。

調べてみると、以下のような報道が見つかりました。

政府は2020年7月28日、飲食店などで新型コロナウイルス感染症の感染者集団(クラスター)が発生し感染経路の追跡が困難な場合には、都道府県が関係者の同意なく店舗名などを公表できるとする通知文書を業界団体に向け出した。感染防止の指針が適切に講じられていなかったことが発生の要因と考えられる場合は、そのことも併せて公表するとしている。

www.asahi.com

感染経路の追跡ができなければ店名公開

政府が条件付きで公開を認めたということなんですね。

つまり、東京都でも石川県でも感染経路の追跡が困難な場合は、都道府県の判断で公表できるということです。

現在、協力的ではない店舗や新規感染者(経路不明)が出た場合には公表しているということです。

そういう意味で協力的ではない店舗が多いと感じたのは新宿歌舞伎町です。

しかし、店名は公開されていなかったように思います。

これについて新宿区の区長さんが以下のようなことを話されています。

感染がどのように広がっているのか調べるのに大変苦労しました。なかなか職業を明かしてくれない人や、どこの店で働いているのかを教えてもらえなかったからです。ホストクラブの経営者の方に電話をしてなぜ自分の仕事を明かせないのか、どこの店で働いているのかを言えないのか、その事情を聞いてみました。

すると、若い時から下積みをして店を持ち、グループを形成してきた人たちが、もしかしたらこの感染症のせいで、感染したことが分かってしまうと店を廃業しなくてはいけないと追い詰められた気持ちになっていることが分かりました。疫学調査に協力してもらう代わりに店名の公表は控えていく。プライバシーは守る。その約束をしてきました。そうして少しずつ理解してくれる店舗が増えて、今は非常に多くの店の協力をいただいています。

www.tv-tokyo.co.jp

新宿区の対応が真の協力?

新宿区が歌舞伎町の店名を公開しなかった対応は、国の指針には反し、感染を拡げないという意味でも好ましくないのかもしれませんが、「協力」という言葉の意味に即しているのは新宿区の対応なのではないかと思います。

協力というのは、「目的に向かって心を合わせ努力すること」です。

今回、店が協力的でなかったというのは上記のような事情があるからです。協力して廃業になった場合に国、都、区は保証してくれません。これでは同じ目的に向かって心を合わせるなんてできません。国が求めている協力は一方的なものになります。しかし、区が行ったことは店側の心配している感染源がわからないようにするという約束をした事で協力が得られたということになります。

感染防止ということで、負担やストレスのたまることが増えて、人を病原菌のように見てしまっている自分がいます。

東京での感染者が増え始めた頃は新宿歌舞伎町での感染者ばかりでした。しかし店名も公開せず、都に対しても歌舞伎町に対しても悪い印象を持っていた時期がありました。

今回、寿司屋の店名が公開されていたことをきっかけに、調べていったことで、新宿区の対応を知ることができました。