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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

ガソリン価格が連休になると値上がりするのはなぜ?

ガソリンが13週連続で値上がりしているという記事を見つけました。

経済産業省が13日発表した11日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、3日時点の前回調査と比べて1円10銭高い135円60銭だった。13週連続で値上がりした。

【出典】ガソリン価格、13週連続値上がり | 共同通信

ついこの間まで、120円前半だったのが、急に130円にまで値上がりし140円目前の価格が設定されているガソリンスタンドもあります。

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ガソリンは原油価格で変動?

原油価格が変わるからだと言われていますが、本当なのでしょうか?

ゴールデンウィーク、お盆休み、年末年始と連休になると価格が上がっているように思います。

全国でガソリンは16.6円も違う

以下は、資源エネルギー庁が2020年8月13日に発表した都道府県別のレギュラーガソリンの小売価格です。(価格の安い順に並び変えてあります)・・・2020年8月11日時点

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135.60銭が全国価格ということなので、それよりも高い都道府県の欄は赤にしてあります。

一番、安いのが徳島県で、128.2円。そして高いのは長崎で144.8円です。

同じ日本なのに16.6円も違うんです。 同じ金沢市でもガソリンスタンドによって5円違うこともあります。

ガソリン価格本体の内訳は?

ガソリン価格の内訳ですが約半分が税金です。
(詳細については以下の記事で書いていますので省略します。)

seege.hatenablog.com

製油所がある都道府県は運送費が安くなるのでガソリンも安いという話を聞きます。

では、製油所はどこにあるのでしょうか?

2019年3月末現在で全国に22か所あります。

【出典】石油連盟

製油所が最も多くあるのは千葉県です。

しかし、千葉県は全国で17番目です。次に多い、神奈川、大阪はそれぞれ、9番目と31番目です。しかも大阪は全国平均より高いのです。

このため、製油所が近いから安いということではなさそうです。

基本的には原油価格で決まると思います。

ざっくりと2020年4月と8月で計算してみます。

2020年4月が約20$/バレルだったのが現在は42$/バレルと約2倍に上昇しています。1バレル=160リットルなので、0.125$~0.2625$ということになります。4月は1ドル約107.5円、8月が約106.5円なので、円に換算すると、13.4円/リットル~27.9円/リットルです。

【出典】WTI原油先物チャート|チャート広場

ガソリン本体価格の何が変動しているか?

 4月のガソリン価格が約126円、現在が、135.6円。

それぞれ46.8%が税金だとすると66.99円~72.1円がガソリン本体価格になります。

原油価格を差し引くと53.59円~44.20円がマージンということになります。

以上の内容をまとめると下図のようになります。

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原油価格が10%上がるとマージンは10%程度下がっていることから原油価格がそのまま反映されているように思います。これは全国価格の場合であり、都道府県毎に価格が異なっているので、全国価格を元に各都道府県、ガソリンスタンドでマージンを調整しているということになります。

以上から、原油価格によりガソリン価格は変動するというのは間違いないようですね。