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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

ガソリンの税率が高過ぎます。

アメリカがイランのソレイマニ司令官を殺害したことで、原油価格が高騰しました。
そういえば、ガソリンって半分くらいが税金だったと記憶していましたが、今はどうなっているのでしょうか? 

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1リットルが150円の場合だと下図のような感じで、50%弱が税金です。
1リットルが130円だと、税金の比率は50%を越えてしまいます。

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ガソリンの税金って色々なものが合わさっているんですね。
ガソリン税と言われていますが、正式名称は「揮発油税及び地方揮発油税」です。
これが、本則税率と暫定税率の二つが合算されたものなんです。
本則税率というのは、元々設定されていたものですが、1970年代にオイルショックがあり、石油の消費を抑制する目的で一時的に制定したものです。それが延長を繰り返し現在も残っているのです。しかし現在は、道路財源が減らないようにという目的に変わってしまっているのだと思います。

2008年3月31日が暫定税率の期限で、更に原油化価格が高騰していたこともあり、暫定税率の廃止という意見も強まりました。結果は、そのままとなり、2010年3月31日には暫定税率の期限を定めないとした、特例税率となっています。

ガソリン税と石油税の違いって何でしょう?
ガソリン税石油元売り(石油精製会社)にかかるもので、石油税は輸入する際に発生する税金だそうです。

そして更に消費税が加算されるのですが、消費税は以下の計算式で算出されます。

消費税 = (ガソリン本体価格+ガソリン税(本則+暫定)+石油税)×10%

ガソリンの消費税ってガソリン本体価格だけではなく、ガソリン税、石油税も含まれているのです。税金の二重課税だと思うのですが、言い分としては、ガソリン税、石油税はガソリンを販売する時のコストに含まれているものだからというのです。

上図では内訳を示すために、税金の部分とガソリン本体価格を分けていますが、販売価格は、以下の計算式だからということです。

 ガソリン販売価格 = (ガソリン本体価格+ガソリン税(本体+暫定)+石油税

そう考えると、企業が支払っている税金って元を正せば、消費者が支払っていることになるんですよね。

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図にしてみると、どうみても二重課税にしか見えません。
税金をコストに含めることがおかしいと思うんですよね。

以上から考えると下図が本来の形だと思います。

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ガソリンの税率が高いと思ったのですが、国土交通省に言わせると、日本のガソリンに課している税金は決して高くないという事です。

2003年のデータでは、日本はOECD諸国内で7番目に安いそうです。

国土交通省道路局 | 道路IR・道路整備効果事例集/道路関連データ | 2004年度版日本の道路

ちなみに、ビールですが、 350mlの酒税は77円です。小売価格が220円とすると・・・

消費税は22円で、合計すると99円。45%が税金です。

発泡酒でも、麦芽比率が50%を越えていると、酒税はビールと同じ77円です。
酒税が高いことから少しでも安価に提供したいということで開発された発泡酒にまで国の魔の手が伸びて今では、こんなことになっていたのですね。

サラリーマンは家に帰ってのビールだけが楽しみという方も多いと思いますが、そのビールが高すぎて飲めなくて発泡酒に変えたのに、その発泡酒にさえビール並みの酒税をかける日本って、ブラック企業ならぬ、ブラック国のような気がします。

たばこは、更に酷いことになっています。

たばこには、以下のような税金がかけられています。

1箱490円のもので計算すると、なんと、309.42円が税金で63.1%が税金だそうです。

嗜好品については、もう少し税率を下げてくれないと、働く意欲にも影響すると思うんですよね。国は何も努力せずに民間企業の努力の成果を吸い上げるだけ。
その割に、公務員は民間企業よりも収入が高いのですから、しっかり働いてくださいって感じです。

今回は、愚痴っぽくなってしまい申し訳ありません。