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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

アパレル業界のCo2排出量が2番目に多い? 

衣料の過剰供給

衣服の過剰供給が問題になっているようです。

店舗で在庫がなくならないようにということで、売れると思われる着数の2倍程度生産するということなので、余ることを最初から前提に生産しているようなものです。 

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余ったものは、ブランド品だと安売りをしてブランド価値が下がるのを嫌って全品廃棄処分が基本という事で、製造メーカーが廃棄されるまで立ち会うというのが原則です。

特に今年の冬は暖冬ということもあり冬服の売れ行きが良くなく、更に昨年は台風が多かったということで百貨店などに足を運ぶ人も減ったこともあって売り上げが落ち込んでいます。今は、コロナウイルスも加わりトリプルになっています。

ブランド品に関しては店頭に並べる前に品質チェックを行うそうですが、その基準が厳しいために、返品が多くなりこれが廃棄品を増やす要因にもなっているようです。

アパレル業界のCo2排出量が2番目に多い

衣類の廃棄量は例年、100万トン単位で着数にすると30億着というもの凄い数になります。

そして、衣類に使われる綿の栽培で、虫が繁殖してはいけないということで殺虫剤や除草剤が使われるのですが、使用量が多くて、洋服用の綿の栽培だけで、農業全体で使用する殺虫剤の16%、除草剤は7%を使用しているそうです。農薬の影響によりガンなどの健康被害に悩まされる農家も多いので、衣料の生産というのは環境に悪いことしかしていないように思えます。環境被害はまだ、続きます。

洋服の色を染色するために使用される化学物質が川や海に流れて汚染しているのです。

そして廃棄するために焼却するのですがアパレル業界が排出するCo2の量は、石油産業に次ぐ第2位になっているのです。

日本では、レジ袋ばかりがターゲットにされていますが衣料品こそ環境破壊の黒幕と言えます。

何とか、廃棄を減らせないか?廃棄している衣服を販売できないか?と大手アパレルメーカー等が思案しています。

新しい形の洋服の販売方法

店頭から洋服が無くなるのを防ぎたいという要望については方法があるように思います。店頭には試着用の各サイズだけを用意しておき、買う時は、工場などから自宅に配送するような仕組みを取れば、店頭に服が並んでいないという状態はできないはずです。実際、探してみたら、洋服の青山青山商事が既にそのようなサービスを開始していていました。

自社のECサイトと連動するタッチパネル式の大型サイネージやタブレット端末を複数設置し、来店客はこれらの端末を通して、ECサイト上にある約1000万点以上の在庫から好みの商品を選ぶことができる。

www.ryutsuu.biz


デジラボとは | 洋服の青山 公式チャンネル

スーツは買ったその日ではなく、直しのために数日待たされるのですから、デジラボのような仕組みで十分対応できると思います。そしてブランド品も、その日の内に着ないといけないということは滅多にないはずなので、店頭で試着、工場発送という形で十分なのではないかと思います。

そう考えると、店頭から洋服が消える状態を避けたいという要望に関しては、方法が色々ありそうな気がします。そもそもブランド品は大量販売ではないので、そんなに数多く在庫が必要だとは思えません。

地球環境を考えていないメーカー側の都合のように思えてきました。

新品未使用品が最低100円

更にブランド品は廃棄するしかないというタブーに挑戦している、Colors(カラーズ)という激安販売のショップが人気になっています。

全て新品で未使用品にも関わらず、ブランド品などが1000円~100円で販売されています。勿論、違法販売ではなく、メーカーやブランドから、しっかり指定された条件に基づいて販売しています。条件というのはブランド価値が下がらないようにする必要があるので、タグを切ってノーブランド品として販売するといったものです。

 タグカットなど訳あり商品が激安!アウトレットショップ カラーズ

fashionoutlet.jp

上記のショップはブランドから提示された条件の元、販売できるのですが無条件で廃棄というブランドもあるでしょうから捨てても安売りは絶対しないという思いは凄いものです。

ZOZOタウンでもブランド品の安売りが問題となり撤退したブランドが多かったことからもブランド価値が下がるというのはブランドにとっては死活問題になるんでしょうね。単に自社だけでなく決して安くない価格で仕入れてくれる販売店にも影響があるので衣服ロスよりも重大な問題かもしれませんが地球の環境破壊をしないといけない程、重要な問題だとは思えません。

廃棄することを前提に製造しているアパレル業界に光を当てて、このようなことが当たり前のように行われていることを正さないといけません。