主演はベテラン俳優にしないと
暴れん坊将軍が復活
1978年から2003年にかけて放送された「暴れん坊将軍」が17年ぶりに復活するという発表があった。
最近、時代劇ドラマが減っていることベテラン俳優の主演ドラマも減っている中で「暴れん坊将軍」を復活させるというのは現在のテレビ局の常識を覆す決断だと言える。

テレビ局は若者のテレビ離れを食い止めようと若者にウケるような若手俳優を採用したドラマが目立っている。
この決断が吉と出るのか凶と出るのかはわからないが同じようなドラマばかりというのは、見ていてもつまらないので、とても良い決断だと思った。

大ヒットドラマがなかった2024年
2024年は大ヒットドラマと言われるものは、なかったように思う。
2024年の流行語大賞に選ばれたという「ふてほど」(不適切にもほどがある)は?と言われるかもしれないが平均視聴率が7.6%なので大ヒットとはいえないと独断で判断した。
年別平均視聴率

以下は年別の平均視聴率で1番だったドラマになる。
2014年
- ドクターX~外科医・大門未知子(テレ朝) 米倉涼子 22.8%
2015年
2016年
- ドクターX~外科医・大門未知子(テレ朝)米倉涼子 21.5%
2017年
- ドクターX~外科医・大門未知子(テレ朝)米倉涼子 20.7%
2018年
- 99.9-刑事専門弁護士-(TBS)松本潤 17.4%
2019年
- ドクターX~外科医・大門未知子 (テレ朝)米倉涼子18.4%
2020年
2021年
- ドクターX~外科医・大門未知子 (テレ朝)米倉涼子16.4%
2022年
- DCU (TBS)阿部寛 14.5%
2023年
- VIVANT(TBS)堺雅人 14.3%
ドクターXの独壇場
ドクターXは放送すれば必ず1位と言ってよいほど絶対的で、まさに「私、失敗しないので」という感じだ。

2016年の平均視聴率1位は新垣結衣と星野源の逃げるは恥だが役に立つ(TBS)だと思っていた。このドラマ、社会現象とも言えるくらいに話題になった。
平均視聴率はなんと14.5%で20%にも満たず、ドクターXの圧勝だった。
2022年もミステリと言う勿れ(フジテレビ)菅田将暉が話題になっていたが、それでも視聴率は11.8%
2023年には 川口春奈主演の、silent (フジテレビ)がTVerなどで再生回数が史上最高と言われていたが、視聴率は7.6%
この結果が示すことは、最近はドラマをテレビで見る人が激減しているということ。
テレビはどうしても放送時間が決まってしまう。しかし、今時は放送時間に合わせてテレビを見るなんて人はいない。
TVerなどの動画配信サービスもあるし、テレビのタイムシフトや全録レコーダーといったものもあるので放送時間に合わせて見る必要がなくなっている。
実際、自分もドラマはテレビでは見なくなった者の1人だ。
自分がテレビで見ているのは、朝の情報番組と夕方のニュースだけ。
ドラマをテレビで見るなんてことは偶々、平日の昼などに家にいてテレビをつけると再放送のドラマが放送されていた時くらいだ。
このため、ドラマをテレビで見てくれるのはパソコンやスマホを使っていない人達だけだと思っている。
毎年の平均視聴率の1位の視聴率が下がってきているのは、パソコンやスマホを使える人が毎年、増えていくことからで、それは若い人に限ったことではない。
放送時間に縛られない生活を知ってしまうと、もう昔には戻れない。

積極的にベテラン俳優を
もう、テレビ離れは止められない。
それでも、テレビを残さなけれいけないのであれば、若者主導の番組作りではなく「テレビを見てくれる人」主導で番組を作るべきだと思う。
つまり、スマホやパソコンで動画を視聴しない人達ということなる。
それは子供かもしれないし、若い人もいるだろう、高齢者だとテレビを見る人はまだ多いだろう。

そういう人たちが見てくれる番組を作らなければ、本当に見てくれる人がいなくなるはず。
自分もテレビを見る時間は短くなったとは言っても、全く見ていないわけではない。
年末にTBSでグランメゾン東京の再放送が行われていたが、若い俳優が主演のドラマよりも見ていて安定感があった。
現在のテレビドラマでは若手俳優が主演を務めることが多いが、それが今後の成長に繋がるとは限らない。
ベテラン俳優の演技をしっかりと見て学ぶ機会がなければ、長いキャリアを築くのは
難しいだろう。
テレビドラマや映画を後に残し、継続的に発展させていくには、ベテラン俳優を主演に起用した作品をもっと増やすべきだと思う。
それが視聴率を上げることにも貢献するものと考えている。
それは、年別の平均最高視聴率のテレビドラマの主演を見てもわかるはず。