自民党の奇策
自民党の裏金問題で国民の信用を失った自民党だが、衆院選の前に、首相を党内野党と言われた石破氏に変えた。
石破氏は、2024年10月1日夜に発足させた新内閣の信任を問いたいとして、臨時国会会期末の10月9日に衆議院を解散し10月27日投開票の日程で選挙を行うという奇策に出た。
裏金問題で失った国民の信用がなかなか回復しないので、ご祝儀相場を期待しての奇策に出たのだと思うが、最悪とまではいかなかったが予想を超えた悪い結果だったはず。
石川県は自民王国と言われているのは、自民党派以外の人は選挙は関係ないかのような人が多いので自民党支持の票だけが多くなるので、当たり前のように自民党議員が当選する。
しかし、今回に限っては、被災地の選挙区である石川3区で立憲の候補者が当選した。
石川3区と言えば自民王国と言われる石川県の中でも強固な自民王国。
そんな、選挙区でさえ、自民党が負けたというのは自民党が考えている以上に国民の怒りは凄まじいものであったと言える。
反面、石破さんは、鳥取1区で2位以下に圧倒的大差で当選し、前総理の岸田さん、麻生さんも、菅さんも同様に圧倒的な大差で当選している。
結局、国民も一致団結できているわけではないので自民党の大物議員は逆風など関係なく当選してしまっている。
自民党に投票している人達は日本の現状をどう考えているのだろうか?
なぜ自民党に投票するのか?
自民党以外に投票する政党や人がいないという人もいるだろうし、今度こそ自民党は立ち直ってくれるという期待感から投票している人もいるだろう。
しかし、大半が自民党政権だった空白の30年間の間に、日本人の生活は向上したと言えるだろうか?
給料は雀の涙程度しか上がらず、円高で安く感じた海外旅行がいつのまにか、アベノミクスの反動で現在は円安に変わり海外に行く時に日本から食材を持ち込まないと食事もできないような貧乏な国になってしまった。
この状態が国民が望んでいる状態だとは、とても思えない。
悪夢の自民党政権
貧乏な国、日本にしたのは他でもない自民党。
そんな自民党に投票するということは、自民党を肯定するだけではなく、今の日本の状態を肯定することにもなる。
安倍さんがよく、「悪夢の民主党政権」という表現を用いていたが、民主党政権だけだろうか?
空白の30年の間に自民党は政治資金や献金を裏金としてプールする方法を確立して貯め込んでいった。
そして選挙になると「実弾」として使用していたのだろう。
保守的な考えも良いが、空白の30年間のキッカケを作ったのはバブル経済を破壊した自民党であることは間違いない。
その後、何もしないで悪化させていったのも自民党だ。
悪夢の民主党政権が行った数々の失敗よりも、30年以上も自民党が何もせずに自分達の選挙のことだけを考えた政策を優先してきたために、日本をここまで貧乏にさせたことは、民主党政権とは比較にならないくらいの悪夢だと言えるのではないだろうか?
自分に言わせれば悪夢の自民党政権だ。
総理大臣になって石破さんが何かを変えてくれるのではないか?と多少は期待していたが期待外れだった。
だったら、野党にも政権を取らせて経験を積ませることは後世の人のために必要なことなので悪魔であっても野党に任せてみたいという気持ちになる。
少なくとも、自民党が与党のままでは日本の状態は良くならない。
それは、空白の30年間からも明らか。
30年という時間を費やして自民党は何を良くしたのか?
30年もかけて、この様なので、自民党にこれ以上何を期待するというのだろうか?
自公連立で過半数割れしたとはいっても、それでも第1党は自民党であり191議席も獲得している。
逆にいうと、自民党は、これだけ日本をダメにしておきながら、56議席しか減っていないのだ。
これは国民の怠慢。
投票する政党がない、投票したい人がいない。
そんなのは言い訳であり、自民党に投票したくないなら、他の党に投票すればいいだけの話。
悪夢の自民党政権に、悪夢の国民ということになる。