2024年1月3日
元旦の夜から色んなことが重なり精神的に辛くて何も食べられなかった。
3日の早朝、テレビを見ているとテロップには地震速報以外の内容が表示された。
能登に大雨警報が発令されたというもの。
そこまでしなくても、いいだろう?という怒りが込み上げてきた。
新聞は2日は休刊日だったので、元旦の出来事は3日朝刊に掲載される。
一面は当然のように地震の内容。
電子音にドキッとする
余震はまだ、続いていて前日も何回か緊急地震速報の嫌な電子音が鳴り響いている。
このため、緊急地震速報の電子音を聞くと何とも言えない不安な感じになる。
ニュース番組で緊急地震速報の電子音が流れているものがあったが、直ぐにチャンネルを変えた・・・
緊急地震速報の電子音だけではない、テレビ番組やCMの効果音で使われるインターホンの呼び出し音でさえビクッとしてしまう。
TBS系列の地元放送局だけは、揺れたあとに表示される地震速報の際にテロップと共に「ビッビッ ビッビッ」という電子音が鳴る。
この音に条件反射的に「ドキッ」と反応してしまう。
しかも、必ず時間を少しあけて、同じ内容をもう一度流すので、この局は心臓に悪いので見ないようにした。
これらのことは、経験した者でなければ実感できないことだと思う。
金沢は元旦以降は大きな揺れは少なくなってきたこと、前日には津波警報が注意報に変わり最終的には解除された。
食欲が戻ってきた
揺れが弱まり、津波注意報も解除されたことで、3日の夕方になって、ようやく食べたいという気持ちが出てきた。
しかし米のご飯が喉を通る状態ではなかった。
麺類なら食べられそうだったが、家にあったのはインスタントラーメンとカップ麺だけ。
水を飲んでいただけで、何も食べてなかったのでインスタントラーメンやカップ麺ではなく、せめて「うどん」にしようと考えて、スーパーに買いに行くことにした。
何もない商品棚が多い?
道路に車はそんなに走っていなかったが、スーパーに入ると駐車場は見たことがないほど混雑していた。
店内に入ると棚の中が空の箇所が目立った。
まだ、3日で補充ができないのだろうか?と思いつつ、うどんの棚に向かった。
ところが、うどんが見えない。
あれ?場所が変わったのだろうか?と空の箇所を見ると「うどん」という表示があった。
うどんの棚も空で、見事に何もなかった。
他にも空の棚があったが、ゆっくり見てる余裕はなかったので店員さんを探して、なぜ、色んなものが品切れ状態なのかを聞いてみると、元旦に発生した地震の影響で断水が発生した地域もあったことから多くの人がミネラルウォーターを購入に来ているとのことだった。
また、うどん以外にもカップ麺、パン類、総菜、弁当類も多く購入されているということだった。
普段であれば直ぐに補充できるところが地震の影響で道路状況が悪くなり渋滞が発生していることもあって物流が不安定な状態だとのこと。
確かに能登の方は道路が寸断されていて渋滞が酷くて能登から金沢に戻るのに7時間もかかったという話を人づてに聞いている。
乾麺はあるのか?と思いながら乾麺の棚を探した。
すると、乾麺のうどんは、たくさんあった。
とりあえず5食入りを1袋、購入して店を出た。
コンビニも確認
しかし、ゆでうどんが欲しかったのでコンビニも確認することにした。
移動中に、誰がどういう目的で購入していくのかが気になった。
特に水は金沢市が断水ではない。
しかし、能登で水が足りないという報道を聞いていると、また地震が来た時に水は確保しておいた方が良いと思ったのだろうか?
20Km程度離れている隣の市が1月3日の18時頃まで断水だったので、近所は全て売り切れだったので金沢のスーパーやコンビニまで購入に来られた人もいるのかもしれない。
移動中、ホームセンターではブルーシートやポリタンクも品切れの状態だという情報が入ってきた。
そう考えると、やはり被災地の人に届けたいという思いの人が多いような気がした。
そんなことを考えているとセブンイレブンに到着した。
うどんのある場所に行く途中、左端のペットボトルの水などが置いてある冷蔵庫の中が全て空で何もなかった。
スーパーの店員さんが言ってた通りだった。
この光景を見て2011年3月11日の東日本大地震の時を思い出した。
あの時は被災地で水が足りないということで、知り合いや家族、親戚に送る人が増えたことで一時的に水が店頭から消えてしまった。
結局、ゆでうどんは見つからなかった。
諦めて店を出る時に惣菜コーナーを見ると、おにぎりは全くなかったが弁当類は店頭に並んでいた。
結局、何も買わずに店を出た。
次に近くにあるローソンに向かった。
駐車場には車が1台だけ。
いつもは10台程度は必ず停まっているのに・・・
店内も心なしか暗い。
店内に入ると正面奥にある弁当などが並んでる棚は見事に空になっていた。
ここの店は、おにぎりだけではなく、惣菜、弁当など全てが品切れで棚二つ分何も陳列されていなかった。
向かい側のスイーツはいつも通りに陳列されているのが印象的だった。
しかし、うどんはなかった。
ふと冷凍庫を見ると冷凍のうどんがあったので、とりあえず必要な2袋だけ買った。
いつまでも弱音を吐いていられない
帰ってからネットで調べると石川だけではなく隣の県でも同じことが起きているようだった。
ネットスーパー、宅配スーパーでも食材が売り切れているようだ。
水はともかく食品がなくなっているのを見て心配になってきたが、被災地の人達のことを考えると、まだまだ恵まれていると自分に言い聞かせた。
空からはヘリコプターの音が聞こえる。
これは被災地に物資を運んでいるということだった。
正直、元旦から、このような目に遭うとは思っていなかったので、メンタルはボロボロで、まだ怯えている状態だと思う。
しかし今も必死に被災地で頑張っている人達がいるのだから、いつまでも弱音を吐いてはいられない。
今、この瞬間から気持ちを切り替えて頑張ろう。