seegeのまとめサイト

もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

安芸高田市議会には是々非々が存在しない?

安芸高田市市長と市議会の争いが、まるで「ドラマ」を視ているような展開になっている。

当然のことながら内容がリアルなので、市政のライブ配信を見ているような感じだ。

公職選挙法違反で辞任

2019年7月の参議院議員選挙をめぐり当時、衆院議員の河井克行と妻の参議院議員である河合案里が公職選挙法違反で起訴された事件で、克行議員の買収に応じた、安芸高田市の当時市長だった児玉浩と当時市議会議員の前議長先川和幸、前副議長の水戸真悟青原敏治の3名が辞職した。

このことからわかるように、安芸高田市自民党が強い選挙区と言える。

しかも、この時代にまだ、実弾(現金)が使われているのだから、よく言えば、旧態依然の保守的な体質、ハッキリ言えば、腐りきった体質になる。

37歳の新市長誕生

その後、前任者辞職による市長選が行われた。

腐った選挙区なので、副市長で決まりだと誰もが考えたはず。

そして、多くの人が予想した通り、2020年7月8日 当時の副市長の竹本峰昭さんが立候補すると発表した。

そのニュースを見た翌日、石丸信二さんは銀行に退職すると伝え、市長に立候補することを決めた。

自分のキャリアがあれば、当選すると思っていたと週刊誌のインタビューで語っていた。

石丸さんは、京都大学経済学部卒業後、三菱UFJ銀行に入行したエリート。

シニアアナリストの肩書を持っていて、ニューヨークで働いた経験もある。

まるで、池井戸潤さん原作のドラマの主人公になってもいいような経歴の持ち主。

おそらく、選挙での現金受け渡しによる自民党派閥への逆風がなければ、キャリアだけでは勝てなかったと思う。

全国的に悪いイメージで有名になってしまった、安芸高田市

これが安芸高田市民の意識を変えたのではないだろうか?

その結果、石丸さんが副市長を破り37歳という若さで見事当選した。

居眠りをTwitterで糾弾

凄いのは、経歴だけでない。

市長に就任してからが凄い。

石丸市長の武器はTwitter

人は簡単に変われるものではないというのが石丸市長の持論。

だから、市議の意識を変えようなんてことは考えていない。

あなた達が選んだ議員のダメなところをTwitterで公開していく。

早速、初議会の一般質問の際に、1人の議員が大いびきで、かなりの時間、眠り込んでいた。何と、その時間は30分。

早速、その日の18時34分に以下のように書き込んだ。

本日午前、議会の一般質問が行われている中、いびきをかいて、ゆうに

30分は居眠りをする議員が1名。

「市民の関心により生まれる政治の緊張感」が、まだまだまだ足りないという証左なのか。でも、傍聴席は一杯だったしなぁ..。

ここで、市民の皆さんにお返しします!!

安芸高田市#議会 #居眠り

【出典】https://twitter.com/shinji_ishimaru/status/1309426100603240448

すると、市長は後日、議会から呼び出された。

その時の書き込みが以下になる。

昨日、定例会後に議会から異例の呼び出し を受けました。

居眠り事件について話があ る、と。
数名から、 議会の批判をするな、 選挙前に 騒ぐな、事情を補足してやれ、 敵に回すな ら政策に反対するぞ、と説得?恫喝?あり。
これが普通かどうかわかりませんが、実態 なのは確かです。
#安芸高田市 #議会

【出典】https://twitter.com/shinji_ishimaru/status/1311433140896817152

2020年11月15日に「安芸高田市議会議員一般選挙」が控えていたので、居眠りごときで、自分の派閥の議員を陥れるようなことをするなということなのだろう。

そして、自分達の力を誇示するために、「政策に反対するぞ」という脅迫のような事を言われたのだろう。

普通は、そんなことを言われても、市長がTwitterに書き込むなんてことはしないと思う。

しかし、石丸市長は違った。

選挙前だからこそ市民に知らせる必要がある。

自分の信念に基づき、そのままTwitterで公開した。

しかし、市長の気持ちとは裏腹に11月15日の選挙では居眠り議員は18人中、5番目に多い得票数で当選した。

安芸高田市有権者は何を考えて、こんな人に投票するのだろうか?

自分には理解できない。

市長と多数派が対立

居眠りの件が、キッカケで、議長を筆頭とする多数派(現:清志会)が反市長派として市長と対立することになる。

まず居眠り議員のレッテルを貼られた武岡隆文議員は、自分は軽い脳梗塞で意識が喪失していただけだとして、議長を通じて診断書を提出した。

しかし、病院名と医師名が黒塗りにされた診断書で、市長は個人情報を本人からではなく、議長から届いたということで内容を確認せずにいシュレッダーにかけたとのこと。

その後、反市長派は、言葉通りに市長が提出した政策に対し、市長が納得できるような理由なく反対し次々に否決していった。

市長は反対理由の確認等を求めて協議の場を要求しているが反対議員は誰一人受け入れてくれなかった。

 

道の駅の問題

道の駅(吉田町)の一般社団法人市観光協会が入居していたスペースが協会が解散したことで空いてしまった。

そこで、生活雑貨店の無印良品を手がける良品計画(東京)が出店する方向で安芸高田市側と最終調整していた。

市が負担する施設改修工事費は、3300万円となることが分かったので、市議会定例会に関連経費を盛り込んだ2023年度一般会計補正予算案を提出した。

しかし、議会側は公共施設であるのに公募手続きがなかった点など、誘致過程や公金支出の妥当性への疑問や、市側の説明が不足しているといった理由で否決した。

それだけでは済まず、出店に絡む関連予算の一部について、市長が議決を経ない専決処分をした行政手続きなどを問題視し「法令違反(コンプライアンス違反)」「議会軽視」と指摘し、問責決議案が提出された。

しかし「法令違反」とまで言われるのであれば、それは法的拘束のない「問責決議」ではなく、不信任決議案の提出を市長側の議員が提出した。

しかし、不信任決議案は否決され、問責決議案だけが可決された。

これには、驚いた。

反市長派が不信任決議案を提出するならわかるが、何と、市長側の議員が提出したのだ。

地方自治体では、二元代表制といって、首長(市長)と議会議員を住民が直接選挙で選ぶ制度になる。(国政は、議員を国民が選び、内閣総理大臣は議員で構成される国会で選ぶ議院内閣制になる)

元代表制では市長が議会を解散する権利を有していない。

では、誰が議会を解散することが、できるのか?というと、議会の議員の4分の3以上の同意または、首長に対しての不信任決議案が可決された場合。

不信任決議案が可決されれば、市長は、辞職するか、議会を解散するかのどちらかを選択することができるようになる。

普通なら、目障りな市長を退けたいはずなので、市長が法律違反だというのであれば不信任決議案を提出して可決すれば良い。

にも関わらず、なぜ問責決議案を提出したのだろうか?

安芸高田市民は市長を支持する傾向にあることを多数派議員は認識している。

不信任案が可決されれば市長は辞職ではなく、市民に是非を問うために議会の解散を選択するはず。

是々非々

本来、議会は、「是々非々(ぜぜひひ)」で判断するべきである。

是々非々というのは、立場にとらわれず良いことは良い、悪いことは悪いと判断することを指す。

市の政策は本来、市長が提出したかどうかではなく、政策が良いか?悪いか?で判断しなければならない。

是々非々が行えような人は議員になる資格がないと思う。

しかし、安芸高田市議会は市長が提出した政策は市のためになるか、ならないかに関わらず「集団の掟」に基いて否決していたのだから、市民の代表としてふさわしくないことをやってきたことになる。

このような状態で、選挙になれば、多数派議員が不利になることは明白。

この状態で議会を解散されたら次の選挙で勝てる保証はない。

だから、問責決議に留めた。

新たな敵

もう一つ、これは憶測になるが、地元新聞の中国新聞に多数派議員達に都合のよい記事を書かせることで市民が多数派議員に向くように仕向けようとしていたのではないか?という疑惑を感じた。

実際、中国新聞は市長に対する問責決議案が可決されたことだけを記事にして、不信任決議案が否決されたことには触れなかった。

これに関して、市長はTwitterで以下のように述べている。

不信任の発議は「議会の正常化には解散(選挙)しかない」という主張です。

しかし、#議会 の多数派は市長の対応が法令違反だとしながらも、不信任を否決しました(市長に信任を与えました)。

この矛盾は単なる議員の保身であり、権力の私物化です。

【出典】https://twitter.com/shinji_ishimaru/status/1674425115705241600

 

取材にも来ていない胡子洋という記者が、議会の実態には触れず、もっともらしく書き立て、市長の責任を追及するというのは、片腹痛いとしか言い様がありません。

中国新聞社のガバナンスが心配です。次回の記者会見で直接問い質します。

https://chugoku-np.co.jp/articles/-/325246

#安芸高田市 
@ChugokuShimbun

【出典】https://twitter.com/shinji_ishimaru/status/1674569494776393729

 

事の発端は、2020年9月に起きた武岡隆文議員の居眠り問題、続く山根温子議員の恫喝問題です。

共同通信が「事実を認識していなかったが、訂正は出さない」と言うので、訂正しておきます。

https://nikkei.com/article/DGXZQOCC299460Z20C23A6000000/

#安芸高田市 #日経新聞 
@nikkei

【出典】https://twitter.com/shinji_ishimaru/status/1674614986776399872

 

臨時記者会見で、問責決議(可決)と不信任決議(否決)について説明しました。 #議会 の矛盾をきちんと指摘するメディアがないから、地方政治は腐敗し易いのだと捉えています。広島を汚職事件の舞台にした地元メディアは、もっと真摯に反省すべきです。


https://youtu.be/-ME4DUM8Zms

#安芸高田市

【出典】https://twitter.com/shinji_ishimaru/status/1674732007413170177

市長は、この件に対して、かなり苛立ちを感じたようで、次回の記者会見で直接問い質しますと発言されていた。

個人的には、中国新聞は意図的に不信任決議案を否決したことを記事にしなかったのではないか?と最初、考えていた。

しかし、市長の7月定例記者会見で、市長と中国新聞の次長・記者とのやり取りを見ている限り、これ意図的に書かなかったのではなく、本当に抜けてしまっていただけではないか?と思えてきた。

以下の動画は、7月の定例会の内容になるが、中国新聞の次長と記者が完膚なきまでに市長に論破されているので、是非、ご覧いただきたい。


www.youtube.com

モニター調査の結果で再挑戦

市長は毎年、安芸高田市市民モニター調査を行っている。

調査の目的、対象者等の詳細については以下のリンクの内容を参照して頂きたい。

【出典】2023年度安芸高田市市民モニターについて | 安芸高田市

そして、2023年の第一回は、今回の道の駅に関する内容だった。

その調査内容と結果は以下になる。

設問は全部で3つ

【設問1】無印良品の出店は市の将来にとって必要だと思いますか?(回答数:72)

【設問2】議会の判断は市民の声を反映していると思いますか?(回答数:72)

【設問3】無印良品の出店についてご意見・ご感想があれば記入してください。(自由記述)回答数:56

【出典】【第1回:道の駅「三矢の里あきたかた」への無印良品の出店について】

設問1は、半数以上が必要だと思っている、設問2については、市民の声を反映していないという意見が半数以上。

このモニター調査結果については、2023年8月15日の「全員協議会」で議会に報告するとのこと。

おそらく、結果は同じだと思うが、正しいことを繰り返すことで、議会側がその都度、受け入れなければ、それは間違ったことをしていることになるので自身の首を絞めていくことになる。

市長は冷静に状況を見つめて、正しいことを根気よく繰り返して頂きたい。