当選後、一回も議員活動をしなくても除名されない
2022年7月の参議院議員選挙で、NHK党から当選した「ガーシー参議院議員」はアラブ首長国連邦のドバイに滞在していて、当選後一度も国会に登院していない。
本名は東谷義和となるが、「ガ―シ―」で議員登録されているようなので本ブログでも「ガ―シ―」と記述する。
【出典】ガーシー(がーしー):参議院
2022年8月3日、参議院議員選挙後初の国会(臨時)が開かれた。
その前日に、ガ―シ―議員は参議院の議院運営委員会へ海外渡航届を提出しているが全会一致で却下されたので議会の許可を得ず臨時国会を欠席したことになった。
ちなみに、参議院議員選挙で初当選を果たした42名のうち14名が欠席している。
欠席者のうち、1名はガ―シ―議員、12名が体調不良で欠席、残り1名は家族がコロナ感染のため国会にまでは来たものの本会議場には入らなかった。
42名の内、14名が欠席ということなので、初当選の議員のうち3分の1が欠席というのは、ちょっと多すぎるのではないだろうか?
2022年10月3日に開催された臨時国会も欠席しており、参議院議院運営委員会の石井委員長は速やかに帰国して出席するよう求める書面を出している。
そんなことから、参議院議院運営委員会の石井委員長は、2022年12月に12月下旬までに欠席の理由を書面で回答するよう求めている。
なぜ欠席しているのか?
欠席理由については以下で書いているので、そちらを参照して頂ければと思う。
当選してから、ガ―シ―議員は、議員活動を一切行っていない。
それでも、議員報酬、冬のボーナス(歳費)は辞退することなく、しっかりと受け取っている。
民間企業であれば「懲戒解雇」されてもおかしくないような状態だと思う。
日本国憲法 第58条でも以下のように定められている。
両議院は、各々その会議その他の手続及び内部の規律に関する規則を定め、又、院内の秩序をみだした議員を懲罰することができる。但し、議員を除名するには、出席議員の三分の二以上の多数による議決を必要とする。
それでも、除名されないのは、参院選の比例代表で28万7714票を得ているからだという。
つまり、選挙で選ばれた国会議員を除名するということは民意(28万7714票)を無視することになるので簡単には除名できないというもの。
しかし、これは表向きであり、実は除名に賛成すると、暴露が得意なガ―シ―に自身の公開されたくないような事実が暴露されるのを恐れて除名できないという裏事情があるということも言われている。
責任という文字が選挙にはない
何も考えない有権者が何も考えない候補者に投票した結果だと言える。
選挙という仕組みには「責任」という言葉が必要ない。
当選すれば選挙の時に言っていたことを実行しなくても問題さえ起こさなければ任期まで議員でいられる。
そして一生懸命に頑張っている議員と同じだけの報酬が任期の間、得られる。
何の責任もない。
これは、投票した側にも言える。
面白そうな人が選挙に出るから投票してみよう。
それがガーシー 議員のように国外に逃亡したまま国会をずっと許可なく欠席を続けるような人であっても投票者にも何の責任もない。
ここに問題があるように思う。
具体的な改善案については、別の記事で書いてみたい。