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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

日本人よ、カメになれ!

ウサギとカメ

イソップ童話の「ウサギとカメ」の話といえば、足の速い「ウサギ」に足の遅い「カメ」が競争する話。

どう考えても、カメが、ウサギに勝てるはずはない。

しかし、カメは諦めずに、地道に歩き続け、ウサギは競走の途中に油断し、居眠りをしたことで追い抜かれて負けてしまう。

諦めずに地道に努力を続ければ報われるという話。

アフリカ版「ウサギとカメ」

ところが、アフリカ版はかなり内容が違っていた。

日本版が「地道な努力」に対してアフリカ版は「知恵を使う」という話になっていた。

ウサギはカメとの競争が決まっても何の準備もしないで遊びほうけていた。

対するカメは親類中の家を回って会場に集まって欲しいとお願いをしていた。

そして競争当日に、会場に集まってくれた親類達に競走のコースに一定の間隔で道の脇に隠れていて欲しいと頼んだ。

競争が始まった。

ウサギは走り始めて、しばらくしてから後ろを振り向き、「カメくん、ついてきているかい?」と声をかけてみた。

すると、「はい、すぐ後ろにいますよ」という返事が返ってきた。

ウサギは驚いた。

自分のスピードについてこれるずのない、カメがすぐ後ろから返事をしてきたからだ。

実は返事をしたのは道の脇に隠れていた親類のカメだった。

カメは事前に親類達に、ウサギが話しかけてきたら答えてくれるようにお願いしていたのだ。

そんなことを知らない、ウサギは、ビックリして全力で走り出した。

そして、暫くして同じように声をかけた。

するとまた、道の脇に隠れていた別の親類のカメが答えた。

ウサギは更に速く走った。

そんなことを何回か続くと、負けるかもしれないと危機感を感じ、ウサギは立ち止まることをしなくなりゴールまで全力で走り続けた。

何とかゴールしたウサギだったが、ゴールしたと同時に倒れ込んで死んでしまった。

原作が同じでも国が異なれば、ずいぶん違う話になってしまうものだ。

1番の理由は文化の違いだろうか?

文化の違い?

日本は地道に努力するのが美徳という文化なので、原作のストーリーは、すんなりと受け入れられたのだと思う。

しかしアフリカでは、競争中に居眠りをするなんてことはあり得ないのだろう。

では、カメは、ウサギにどうすれば勝てるのか?

試行錯誤の末、親類(仲間)の力を借り知恵を使って勝つことはできなくても、命尽きるまで頑張らせてしまうストーリーとなった。

つまり「競争には負けたが勝負には勝った」のがアフリカ版の「ウサギとカメ」

もしカメの唄って?

そんなことを考えていると、子どもの頃、よく聞いた「もしカメ」の唄が頭の中から聞こえてきた。

  • もしもし カメよ カメさんよ
    世界の内で おまえほど
    歩みの のろい 者はない
    どうして そんなに のろいのか

この時、もしかして、この唄は、「ウサギとカメ」の物語を歌詞にしたものでは?と思った。

恥ずかしい話だが、ここまでの歌詞は知っていたが、そのあとの歌詞があることを、知らなかったので「もしもしカメよ」の歌とか言っていた。

今回、調べてみて初めて知った。

正式なタイトルは「ウサギ と カメ」で、イソップ童話の「ウサギ と カメ」を歌詞にしたものだった。

よく耳にする部分だけだと「ウサギ」は出てこない。

カメに誰かが話かけているのはわかるが、それが「ウサギ」だとは思わなかった。

この歌の2番以降を聞くと、話しかけていたのは、ウサギだとわかる。

  • なんと おっしゃる ウサギさん
  • そんなら おまえと かけくらべ
  • 向こうの 小山の ふもとまで
  • どちらが 先に 駆けつくか

そして、3番

  • どんなに カメが 急いでも
  • どうせ 晩まで かかるだろ
  • ここらで ちょっと ひと眠り
  • ぐー ぐー ぐー ぐー ぐー ぐー ぐー

最後が4番

  • これは 寝すぎた しくじった
  • ぴょん ぴょん ぴょん ぴょん
  • ぴょん ぴょん ぴょん
  • あんまり 遅い ウサギさん
  • さっきの 自慢は どうしたの

見事にイソップ物語の「ウサギとカメ」を実にわかりやすく一曲の歌に仕上げている。

今の日本人は「ウサギ」

日本人の考え方の基礎と言っても過言ではない「ウサギとカメ」の話だが今の日本人はというと、カメではなく、ウサギタイプの考え方が主流になっているように思う。

どこがウサギタイプなのか?というと、楽なことを選択するという点。

ウサギとカメであればウサギの方が足が速いのは競争するまでもないこと。

それをわざわざ、行ったウサギは、自分より明らかに早い、チーターと競争をしただろうか?

逆にカメだったら、「チーター」と競争をしただろうか?

ウサギでさえ、勝てない「チーター」であっても「カメ」なら競争しているはず。

昔の日本人は「カメ」の精神で常に「チャレンジ」だったと思う。

しかし、先人が築いた日本の地位に胡坐をかいて、カメからウサギに変わった。

日本は、今のままでは、右肩下がりの一途。

変わらないといけないのは誰の目にも明らか。

何が足りないか?

それは、「チャレンジ精神」

相手が誰であっても、諦めずに自分の力を出し切って一歩一歩、前に進んでいく。

カメの頭に「勝ち負け」という言葉はない。

自分のベストを尽くす。

これが「カメの精神」ではないだろうか?

日本人よ、カメになれ!