公私共に毎日、メールを確認しているが読むメールより読まずに削除するメールの方が圧倒的に多い。
感覚的な比率では、読むメールが3割で、6割がメールマガジンといった広告メール、1割が怪しいメールという感じだろうか?
今回は、その中の6割のメールについて書いてみたい。
怪しいメールは自動生成してるものだと思うが、メールマガジンは誰かが、時間をかけて作っているはず。
何らかのツールを使って作りやすくしているのだろう。
いずれにしても、メールマガジンは毎日のように届くものも少なくないので、それなりの時間を費やしていることになる。
メールマガジンとは?
メールマガジンという名前なので、雑誌的要素の内容になるが、目的は、ユーザーが離れて行かないように、ユーザーが興味を示すような内容を書いて、自社の商品やサービスを忘れないように繋ぎ止めておくことになる。
このため、読んでもらえれば勝ち、メールが届いて自社の名前を認識してもらえるだけでも勝ちだと言える場合もあるのだろう。
メールマガジンは商品やサービスの内容より、いかに受信者に興味を持ってもらえるのかが?最重要課題だと言える。
メールマガジンを読んでいる人はいるのか?
自分は、電話で読んで欲しいといった案内が無い限り、メールマガジンはほぼ、読まないし、毎日、送られてくる時点で、迷惑メールとして判断する。
自分のようにメールマガジンはほぼ、読まないという人は多いと思う。
実際、メールマガジンを読んでいる人は、どれくらい、いるのだろうか?
Benchmark の調査によれば、約73%の人が1通以上のメールマガジンが毎日届いている。
その数は、以下になる。
仕事用メールアドレス
- 1通未満:(8.4%)
- 1通~5通:(27.5%)
- 6通〜10通:(27.3%)
- 11通~15通:(10.6%)
- 16通〜20通:(5.8%)
- 21通以上:(20.3%)
プライベート用
- 1通未満:(7.0%)
- 1通~5通:(24.0%)
- 6通〜10通:(28.5%)
- 11通~15通:(12.4%)
- 16通~20通:(4.6%)
- 21通以上:(23.4%)
今の時代に、メールマガジンが1通も届いていないというのは逆に驚くが、メールアドレスをネットで使ったりしていない人なのだろうか?
しかし、今では、ネットで会員登録をする際に、IDがメールアドレスになるのは当たり前で、二段階認証になると、メールアドレスに認証IDを送る場合も少なくないので、メールアドレスの登録は避けては通れないはず。
逆に毎日、21通以上届くというのは、ネットでむやみやたらにメールアドレスを使用しているのだと思う。
そういう方は、メールをあまり読まないので、毎日21通以上のメールが届いても気にならないからだと思う。
自分がこれまでに見てきた経験にはなるが大量のメルマガが送られてくる人というのは、メールマガジンだけではなく、自分に関係するメールも見ていない場合が多い。
次に以下のデータは、1日に読んでいるメールマガジンの数になる。
仕事用アドレス
- 1通未満:(20.1%)
- 1通~5通:(37.0%)
- 6通〜10通:(22.7%)
- 11通~15通:(7.6%)
- 16通~20通:(3.6%)
- 21通以上:(9.0%)
プライベート用
- 1通未満(16.1%):
- 1通~5通:(36.7%)
- 6通~10通:(24.3%)
- 11~15通:(8.7%)
- 16~20通:(2.5%)
- 21通以上:(11.8%)
※調査概要:インターネットリサーチによる調査を行った。調査期間は2022年7月26日~8月7日で、プライベート用と仕事用のメールアドレスそれぞれの購読状況の違いを調べるため、会社員、公務員、自営業、経営者など20代〜60代を対象とし、回答者の年齢分布は国勢調査の年代比率に対応させた。
【出典】メールマガジン購読状況調査 2022年度版 - Benchmark Email
注目したいのは、1通も読まない人が2割程度いるということ。
自分は、1通も読まない人の多くは、21通以上メールマガジンが届く人達ではないかと思っている。
メールマガジンは読む価値があるのか?
一概に、読む価値がないとは言い切れないが、個人的には99%のメルマガは読む価値がないと考えている。
このため、自分は毎日、送りつけてくるようなメルマガは、送信を停止してもらう手続きを取るか、取れない場合は、迷惑メールにしてしまう。
引き留めたいという気持ちから、頻繁にメルマガを送ることが、逆に煩わしいと感じさせることになり、迷惑メールとして処理してしまう人も多いと思う。
メールはタイトル(件名)だけ見て削除する人が多いと思うので、タイトルが重要。
最近は、オンラインセミナーの案内や、アンケートに答えるとAmazonギフト券を「抽選」でプレゼントするといったものが多くなっているように思う。
オンラインセミナーだと、xxxを講師にお招きして開催しますと言われても、それ誰ですか?って感じだし、画像をやたらと埋め込んだHTML形式のメールで送られてきても、画像は自動的にダウンロードしない設定なので、画像部分が歯抜け状態になり、内容がわからなくなる。
なぜ、HTML形式のメールを嫌うのか?
なぜ、ダウンロードしないのか?というと昔からの習性でメーラーのセキュリティホールを利用して画像をダウンロードさせると見せかけて、実は悪意のあるスクリプトが実行されてしまうのを防止するため。
昔、メールを受信して閲覧しただけで悪意のあるコードが実行されるからメーラーのプレビューウインドウは無効にし、メール一覧で、送信者、件名を見て怪しい点がないか確認してから内容を確認することになっていた。
このため、下図、左のようにメールの内容がプレビューされてしまうような設定は不可で、下図、右のようにメールの送信者や件名だけが表示されていてクリックすることでメール本文が確認するという使い方に慣れてしまっている。
そんなことから、自分はHTML形式のメールに対して嫌悪感とも言える感情を持っているので、HTML形式のメールを送ってくる時点で怪しい会社からのメールとして1票投じることにしている。
正直、今は、画像をダウンロードするだけで被害を被るということはないと思うが、
それでもHTML形式のメールは、テキスト形式のメールとは異なり、100%安全とは言い切れない。
このため、今でも、本文に埋め込まれている画像を含めたリンク類は全てダウンロードしたり、クリックしたりできなくする設定を有効にしている。
Webメールだとブラウザーなので、画像をダウンロードする・しないの設定がない。
あるのは、プレビューウィンドウをオフにするか?オンにするかの設定。
プレビューしてしまうと画像データ等が勝手にダウンロードされて表示されるというのが、何とも気持ち悪い。
このため、自分はWebメールでの閲覧は基本的にしない。
しかし、情報漏洩やバックアップ不備による損失防止から使用するパソコンにメールをダウンロードするタイプのメーラーの利用を禁止するのは当たり前になっている。
自分は職業柄、システムを停止した時に過去のメールが閲覧できないというのは都合が悪いので、メールをパソコン内にダウンロードするタイプのメーラーを使用している。
外に持ち出すパソコンはWebメールにしているが、社内で利用する方はメーラにして受信したら直ぐにメールサーバーから削除する設定にしている。
メールマガジンは今後も続くのか?
今でも、これだけメールマガジンが送られてくることが個人的には信じられない。
とっくに、メールマガジンの非効率性に気がついて「死語」になっているのが本来の姿だと思っている。
自分が、メールマガジンで、たまに興味をもつのは、ニュース記事が書かれている時。
最新の情報がリアルタイムにメールで送られてくるというのは助かると思う。
海外では、メールマガジンではなくニュースレターが人気らしい。
新聞社では既にメールマガジンではなく、ニュースレターに変えているようだが、メルマガで自分のように拒否感が強い人には、ニュースレターもメールマガジンなので、拒否する場合も予想される。
メールマガジン=迷惑メールにしてしまった今、まずは、メールマガジンの地位を向上させないと、ニュースレターを普及させることは難しいように思う。