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もっと早く教えてくれよって思った内容を書いていきたいと思います。

人事・経理業務のアウトソーシング

働き方改革の講演

以前、パソナという人材派遣業の会社の人の働き方改革の講演で、今後、人でなくても行える業務は無くなっていくという話をしていた。

具体的には、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)などが進化していけば、コンピューターが業務を行えるようになっていくと力説していた。

そうすると、人が行う業務というのは、減っていくので、会社の中にいなくても仕事ができるようになっていく。

自分は既に移動中などにオンラインで処理を行っているので、一つの会社にだけ席を置くのではなく複数の会社に席を置いて、仕事をしている。といったような内容だった。

会計業務というのは、どこの会社でも、ほぼ同じなので、社内システムでも、会計システムだけは、カスタマイズがほぼ必要ないので、パッケージ品を購入してそのまま使えてしまうので、手間がかからない。

逆に言えば、会計業務というのは、法律で決められたことを、忠実に行わないといけないので、企業内で勝手にルールを変えたりすることができないので、必然的に同じような業務になってしまう。

そうすると、経理業務というのは会計の知識と経験があれば、どこの会社に行っても、やっていけることになる。

仮に現在、勤めている会社が会計業務を外部に委託したりして、職を失うことになったとしても、しっかりしたスキルと経験があれば会計のアウトソーシングを行っている会社に転職することだってできる。

もう一つ、今後、アウトソーシングされていく業務が人事ではないだろうか?

こちらも社内システムではカスタマイズが不要なので、手間がかからない。

会計、人事、給与の3つは、カスタマイズなしで使える貴重なシステムだ。

つまり会社を問わず共通する内容が多い業務と言える。

人事業務は人と関わる仕事なので、社内に必要では?と思うかもしれないが、人事部門の人と業務で関わりを持った経験がどれくらいあるだろうか?

社内研修、自己啓発、査定の提出、会社見学などで説明を依頼されるといった頼まれごとだけではないだろうか?

つまり、社内の人事業務というのは情報だけが得られたら、得た情報だけで業務ができてしまうことになる。

学校を回ったりする採用業務は必要ないのか?と思うかもしれないが、これも人材情報を専門としている会社があるので委託すれば、客観的に判断して会社にあった人材を見つけてくれたり、紹介してくれるはずだ。

こんなことを人事部門の人間に言えば、「お前は何もわかってない、人事の仕事は人との関わりが大切なんだ」と反論されると思うが、システム導入の仕事がなければ、自分は人事部門と関わりを持つことはないし、一社員として考えても、人事部門から何か話があるなんてことはこれまで皆無だった。

このため、いつ人と関わっているんだ?各部門から上がってきた情報とだけ関わっているのではないか?と疑問を感じる。

逆に同じ会社の中に人事部門があると「変な力」が作用して適正な判断が行われない可能性が高い。

社外に委託した方が客観的に判断してくれるので、会社のためには、むしろ有益だとも言える。

給与業務だけは・・・

給与業務だけは社内システム的にはカスタマイズが不要なシステムではあっても社内に不要か?と言えば簡単にYESとは言えない。

同じ社員に自分の給与や賞与が知られているというのは、あまり気分は良くないし、給与業務を行っている方も気持ちの良いものではないと言っている。

そういう意味では外部に委託した方が、双方共にスッキリすると思うが、意外とまだ休暇届や残業、休日出勤の指示や申請は紙で行われている会社が多いように思う。

そうすると、紙で出されたものと勤怠実績を照合したりして提出漏れがないか?

重複していないか?といったチェックが必要になってくる。

その上で、個々に集計処理を行って給与システムに流し込むための元データを作成しないといけない。

もう一つ、勤怠業務のシステムというのは、意外と費用がかかる。

これは、ライセンスが、会社単位ではなく、社員の数でカウントされるためだ。

今では、勤怠管理システムも出先からでもスマホ・パソコンなどで、打刻ができてしまうために、社員一人一人が勤怠システムを利用するという考え方からだが、これが、工場のように代理入力の場合であっても、考え方は変わらない。

そんなことから、費用対効果が出せないということで勤怠管理システムを導入できないのでエクセルで行っているところもある。

そんなことから、給与業務だけは勤怠管理・労務管理システム等から給与システムに渡すまでの処理が社内のルールに基づき行うことになるので、泥臭いことをやっている場合が多いのではないだろうか?

そう考えると勤怠・労務管理に関する業務は、統一性がないので、アウトソーシングは難しいと言えるかもしれない。

複雑な業務はシンプルにする

パッケージ品でシステム化できる業務というのは、社内に専門の部門を持つ必要はないが、作り替えるくらい複雑なカスタマイズが必要な業務というのは、アウトソーシングは出来ないと思っている。

複雑な業務というのは、業務に携わってきた人達の怠慢ということが少なくない。

システム化しようとした時に、業務をシンプルにしようと打ち合わせを行うが、必要性ばかりをアピールしてきて変えようという気持ちが感じられない。

しかも、業務フローさえ作られておらず、業務の流れは、担当者の頭の中にしかない。

自分がいなければ、この業務はまわないと思い込んでいるので、最後には自分でやってみろ!という言葉で終わらせようとする。

そうなれば、もう末期なので、業務担当を変えることを検討せざる得ない。

新しい人が担当すれば、会社の総力をあげて一から業務を見直すことになるので、これまで必要と思われたことであっても次々に廃止してシンプルにしようとする。

「可能性がある」から残されている業務というのは、意外と多く、断捨離でいうところの、「いつか使うかもしれない」と同じだと思う。

いつ使ったか、覚えていないようなものは、とりあえず捨てるというのが断捨離のセオリーだと思う。

机の上も、いつか使うかもしれないと処分しないで放置しておけば、あっという間に物で埋まってしまって作業スペースがなくなってしまう。

常時、机の上に必要なもの以外は、業務終了時に片づけるか、捨てるかすることで悩むことがなくなる。

業務も同じで、「可能性」を重視していると、業務はドンドン増えていく。

だったら「レアケース」であれば、発生都度、対応した方が圧倒的に無駄な時間は減るはずだ。

そうすると、複雑な業務というのは会社から無くなっていく。