QRオーダーシステム
最近、QRオーダーシステムを導入する飲食店が増えているようだ。
メニューやテーブルにQRコードが表示されていて、自分のスマホで読み込むとメニューが表示される。
注文したいものを選択していき、最後に注文を行う。
そのまま、決済できる場合もあるとか。
スマホを所有している人であれば、店員を待つ必要もなく、その場で注文して、届いて飲食かま終われば、そのまま帰ればよいので、便利な仕組みだと思う。
誰が触れたかわからないタブレットではなく、自分のスマホなので新型コロナ対策としても安心な仕組みになる。
しかし、スマホを忘れたり、スマホを持っていない人の場合は、どうするのだろうか?
その店を利用することができないことになる。
いや、スマホを持っていても、バッテリーが切れていたら、どうすれば良いのだろうか?
充電器は貸し出してもらえれのだろうか?
スマホもバッテリーも大丈夫だけど、QRコード読み込みアプリがインストールされていなくてメニューが表示できない場合もあるだろう。
環境は揃っていても海外の人でも利用できるのだろうか?
飲食店にとっても、多くの利用者にとってもメリットは多いと思うが、一部の利用者にすれば大きな負担になる。
飲食店の場合は、民間人が行うので、このような差別化は許されるかもしれない。
しかし、公的機関の場合は、許されるものではないと思う。
車検証の電子化
2023年1月4日から車検証が電子化された。
電子化されることで変わった内容は3つ
- A6サイズになった。
- 車検証情報はアプリで確認
- 記録等事務代行サービスで一部手続きが出頭不要
単にA6サイズに小さくしてアプリで見れるようにしただけ?
それが、電子化ってこと?
と思っていたら紙には必要最小限の情報だけ記載してその他の情報はICタグに記録しているようだ。
汎用のICカードリーダーが搭載されたパソコンやスマホから参照できるようになっている。
ICチップが埋め込まれているので夏場など高温になりやすい車のダッシュポードの上等には置かないようにして欲しいらしい。
小さくなったとは言ってもA6サイズの紙が残るなら、車検証は前のサイズでも良いのではないだろうか?
デジタル化にする意味はあるのだろうか?
パソコンがあってもICカードリーダーがなければ内容を確認できない。
パソコンもスマホもない人は、どうすれば良いのだろうか?
スマホの所有率は94%、パソコンの所有率は69.1%。
スマホを所有していないのに、パソコンを所有している人というのは少ないだろうから、実質、100-94=6%の人がスマホもパソコンも所有していないと考えてもよいと思う。
公式ホームページでは、3つの変更点が紹介されているが、車検証の電子化に伴い歳出が増えるため、自動車の検査時に国や軽自動車検査協会に支払う法定手数料が値上げされたり、新たに徴収対象となる手数料が増えている。
車にICタグを埋め込んでしまって車検証を不要にするというのであれば、まだわかるが、A6サイズの紙の車検証が残るのであれば、わざわざ、高い投資、いや、自分には投機のように見えることを行ってまで、車検証にICタグを埋め込む意味があるのだろうか?
飲食店がQRオーダーシステムを導入するのは、飲食店側にも利用者側にもメリットがあることはわかる。
しかし、車検証のデジタル化については、メリットが感じられない。
それこそ、車検証をマイナンバーカードと紐づけてもよいのではないだろうか?
なぜ、わざわざ新たに作る必要があったのだろうか?
お役所の仕事をデジタル化しないといけないという号令が出されたことで、何でもデジタル化しようということなのだろう。
デジタル化するのは、良いが意味のないことをしても仕方ない。
こういった税金の無駄遣いを精査してもらわないと、増税だと言われても納得できない。
官民問わず、スマホを持たない人は少数派なので切り捨てていくという感じが、強くなってきたのが何とも言えない嫌な気分にさせる。