他愛もない話について
- 気楽に書きますので、気楽に読んでください。
- あまり役に立たない内容になるかと思います。
- 特に何かを決めて書いているわけではなく、書いている内に、横道にそれたりするかもしれないので、最後はどんな話になっているのかわかりません。
- 僕の主観や記憶に依存する内容が多くなるので、間違っている内容もあると思います。(書いている内容について基本、裏付けを取ったりしません)
金沢に観光に行ったら、行きたい場所とか、案内する場所というと以下の6か所が今では定番になるかと思います。
写真提供:金沢市
地元の人は意外と観光地のことを知らない
多分、金沢に観光にくる場合って下調べをするかと思うのですが、おそらく、地元の多くの人より観光に来られた方の方が観光地に関しては詳しいのではないかと思います。
まだ、金沢に新幹線が開通するより、いやカーナビが普及する前の話ですが、六枚町(前 芳斉2丁目)の歩道を歩いていた時に、観光バスが僕の右側を通り過ぎて止まったんですね。ここって路線バスは止まるのですが、観光バスが止まることはありません。この辺に観光するような場所があったかな?と思いつつ歩いているとバスからバスガイドさんが降りてきて、こちらに向かって走ってきました。
すると僕に向かって武家屋敷の場所を教えて欲しいというのです。
恥ずかしながら、武家屋敷(長町)という名前は聞いたことがあったのですが行ったことはなかったので、そのままお伝えして、僕が知っている範囲の情報で、長町は後ろにある交差点を左に曲がり真っすぐ行ったところで、今の道を真っすぐ進んでも武蔵が辻と尾張町なので、道を1つ間違えたのではないでしょうか?ということしか言えませんでした。
それくらい、地元の人は金沢の観光地に行くことがないんですね。
兼六園は小学校の頃に遠足、年末年始に近江町(金沢の人は近江町市場とは言わず、近江町と言います)に行ったくらいで、武家屋敷、ひがし茶屋街、それどこ?って感じで観光案内をするときに下調べしたくらいです。
逆に僕は、東京に行くことが多い関係で東京で道を聞かれた時には、答えられないことはありません。なぜか、東京・横浜を歩いていると道をよく聞かれます。
驚いたのは、横浜のランドマークタワーから桜木町駅に向かっている時に、反対方向から1人の女性が来られて赤レンガ倉庫の場所を聞かれことがあります。どこかで見たことがある顔なんですね。でも知り合いではないはずなので、その時は結局、誰かは思い出せなかったのですが、電車に乗って突然、思い出しました。名前は出てこなかったのですが、女優さんです。今も顔は思い出せますが名前は知らないままです(笑)
最近は、スマホが普及したこともあり、道を聞かれるということはなくなりましたが、それまでは歩いていると必ずといっていいほど、道を聞かれたものです。
あと、写真を撮ってくださいというのも多かったですね。
そのおかげで、写真の撮り方も自然とおぼえていきました。
多かったのが、大きなオブジェを背景に撮影してくださいというリクエストですが、大体、オブジェの目の前で撮影して欲しいって言われるんですね。そうすると人を中心に撮影するとオブジェは一部しか映りません。背景にしたいオブジェから人が離れないと、オブジェの全体が写らないんですね。試行錯誤している内に、人がオブジェから離れる必要があることに気が付いて、それ以来は、もっと前に来ないと写りませんよといってスムーズに誘導できるようになりました(笑)
ディズニーランドのカリブの海賊で船に乗っている時に写真を撮ってほしいと外国人の方に頼まれたときは疑問を感じながら撮影しました。
中が暗くて、更にトンネルの中に入った時に撮影して欲しいというリクエストでした。どうして、真っ暗なところで、撮影するんだろう?と凄く疑問に感じました。言われるがまま、トンネルに入った時にシャッターを押して撮影しカメラを返しました。
これは今でも謎です(笑)
横道にかなりそれてしまいましたが、地元の人は、地元の観光地には行かないので意外と知らないってことです。
地元のホテルの予約を頼まれても・・・
出張で金沢に行くのでホテルを予約して欲しいということもあります。
これは、新幹線開通前からのことでした。
予約は、どこでも良いわけではなくて、しっかりとリクエストはあるんですね。
温泉のあるホテルで、朝食が美味しくて駅から近い場所、駐車場が近くて・・・それで、xxxx円以下でと色々と注文も付きます。更に、水曜日に依頼してきて金曜日で予約して欲しいというんです。新幹線開通前は、それでも余裕で予約は取れました。
新幹線開通後の金曜日の宿泊なんて至難の業でした。金曜日は既に予約済みでしかも従来は1泊5000円~5500円で朝食付きで宿泊できたのが、7,000円とか8,000円に上がり、それが1万円近くになっていくので、前回は、同じホテルに5000円で宿泊できたのになぜ、今回は8,000円もするんだ?、出張申請を5,000円で出したとか言われるのですが、こちらとしては、どうしようもないことで、説明するのですがなかなか納得してくれずホテルを変えて同じような料金のところがないのか探して、駅からかなり離れた場所で見つけた記憶があります。
新幹線開通前でも苦労したことがあります。
国体が石川県で開催された年があって、丁度、国体の何かのイベントと重なってしまったことで、金沢中のホテルが国体関係で全て事前に予約されていてほぼ、金沢市内だけでなく、隣の市まで満室ということがありました。
その時は、海外の人だったので宿泊できるところがないというのは致命的です。金沢中のホテルに確認してようやく1件だけ見つかったのですが、場所が片町という絶好の立地で見つかりました。午前中から午後2時くらいまでずっと電話とパソコンで空き室の確認を繰り返していました。
余談が長くなってしまいましたが、ホテルの予約を簡単に依頼してくる方は、金沢に住んでいるのでホテルがどの辺にあるかを知っていると思っているのでしょう。土地勘のない人だと、駅からどれくらいの距離なのか?といったことを全て地図で調べないといけないので、依頼してくるのですが、こんなに苦労しているとは夢にも思っていないでしょう。どの辺にあるのかは住所を見れば確かに直ぐにわかります。しかし、金沢に住んでいるから、金沢のホテルには泊まることがないんですよ(笑)だから、金沢のホテルを利用している方の方が、よくご存じなんですね。
それでも、こんな感じで予約することを繰り返していると自然と、どこのホテルがよくて、どこが悪いというのが、わかってきます。実際に宿泊した人の評価が直接、届いたり、苦労して金沢中のホテルを探しまくるということもしているからです。
今回泊まったホテルは、部屋の壁が薄くて隣の部屋の音が全部聞こえてくるとか、朝食が美味しかったとか、温泉があってよかった、駅から遠かったとか、こんな感じで情報が入ってくるので、泊まらなくても何となくイメージができています。
金沢の便利な店
案内していて困ることがあるのが食事です。
東京から来た人だと、金沢らしい食事が良いと思っていると、実は魚が苦手なので魚は避けてほしいと言われた時です。
正直、魚以外となると肉、麺類、中華、イタリアンといった感じになりますが、どれも東京の方が美味しい店が沢山あります。
更に東京の方だと味付けが濃いのが好みの方も少なくないので、麺類だと味が薄かったと言われることもあります。
そんな時は、「八兆屋」が便利です。
郷土料理が食べられて、肉・魚・麺類と何でもありますので、魚がダメな人、肉がダメな人が一緒の時でも安心です。
和食の居酒屋で金沢駅前のポルテ地下1階にあります。
金沢駅の地下からそのまま行けるので、雨の日でも駅から濡れずに移動できます。
金沢駅以外にも片町、県庁前、野々市と幅広く店舗がありますので、車で移動しているときでも県庁前、野々市店は駐車場があるので重宝します。
それ以外の店
魚が大丈夫な人ばかりであれば、魚匠庵とか、えん屋というのがリーズナブルな価格で美味しいものが食べられるのでお勧めです。
肉ということだとだと、金沢市ではなく隣の白山市になりますが、すき焼きの犀与亭、変わったところで、仏蘭西風懐石料理の酒蔵レストラン高砂茶寮は地酒を飲みながら食事が楽しめます。更に離れた場所だと、能都町の千代寿司も観光客の方には知られていないかもしれませんが地元では有名なお店です。
ガイドブック等に書かれているような店だと、居酒屋割烹 田村、貴船、寿司職人が通う寿司屋で有名な小松弥助他、他ミシュランで1つ星、2つ星の評価を受けた店もあります。最近はどうなのかわかりませんが、予約が取れず1年待ちという店もあったので最近はご無沙汰です。
宿泊施設では?
金沢のホテルだと、やはりホテル日航金沢だと思います。
金沢では一番高い建造物で、部屋からの眺望は海側、山側どちらからも一面が見渡せますし、6階の日本料理の店、弁慶の朝食も絶品でした。(新幹線が開通してからはご無沙汰です)
金沢の旅館だと僕は、料亭旅館 滝亭です。
料理は地味ですが、どれも丁寧に調理されています。新館の部屋は露天風呂付で春の季節は旅館の隣を流れている犀川に沿って桜があり、とても綺麗です。この時期が僕は一番好きなので1年に1回だけ利用させて頂いていました。(こちらも、新幹線が開通してからは予約が取りにくなりご無沙汰しています。)
旅館の周りは滝と川と緑以外、何もなくて離れ小島という感じの場所です。
コンビニも、一番近いところでも、歩いて1.5Kmくらい離れています。(片道15分~20分)
僕はどちらかというと近くに何でもあるような都会的な場所が好きでコンビニも1階に降りればあるような立地が好きなんですね。
周囲に何もない旅館がなぜ、1番なのか?というと、旅館内にいるとコンビニが必要とか、近くに何かないと困るということを感じさせないところです。
具体的には、チェックインが午後3時~と遅めなので、午前中は家で普通に過ごします。距離的には車で30分程度で到着する場所なので2時20分頃に家を出れば、3時少し前には到着します。旅館のある離れ小島に向かう1本道の道路が狭くて車1台が通れる幅しかないので、前から車が来ないことをしっかり確認しないとバックで狭い道路を戻らないといけなくなるので、ここは注意が必要です。
チェックインだと告げると、直ぐにラウンジに通されて、待つことになります。待っている間、お茶とお菓子が出されます。
ラウンジの前には池と庭があり、池の反対側に大浴場があります。本館の通路は環状になっていて、右回りでも左回りでもどちらからでも大浴場に到着しますので、迷うことはありません。1周すれば最悪、元に戻ってきます。
大浴場の奥には滝亭の名前にもなっている、滝が流れています。温泉は泥が混じったような感じのお湯なので、床もヌルヌルしていますので滑らないように注意しないといけません。
大浴場の横には露天風呂があり露天風呂から滝が綺麗に見えます。
新館は、入り口を右に向かった端に、犀川に沿うように建っています。1階と2階があります。そして1階には新館専用のラウンジがあり、フリードリンクとなっています。アルコールが欲しい方は、館内の自販機で購入することができます。
二階建ての建物ですがエスカレーターもありますので、階段が苦手な方も安心です。
僕は、部屋に案内されて暫くすると部屋の露天風呂ではなく、大浴場の露天風呂に向かいます。そこで滝を見ていると、すっかり時間を忘れます。
風呂の帰りにビールを買って部屋で飲む一瞬が幸せです。
そんなことをしている間に、夕食の時間となります。
部屋食ではないので、食事専用の場所に向かいます。旅館入口の左側にあります。
畳の堀こたつ式の個室が用意されていますので、正座や胡坐が苦手な方でも大丈夫です。
夕食は夕方6時から始めても夜8時までは最低かかります。それくらい色々な料理が少しずつ出されてくるのです。ゆっくりと出されるので、意外とおなかはスッキリした感じなので、小食の自分でも、お腹いっぱいで気持ち悪くなるということはありません。
食事が終わって部屋に戻り、部屋の露天風呂または大浴場で風呂に入って出てくると、もう21時過ぎです。
こんな感じなので、滝亭では知らない間に時が過ぎていくのです。不思議と時間に縛られるという感覚はありません。
それくらい、ゆっくりと時が流れていきます。
そして朝になれば起きて温泉に入り、暫くすれば朝食の時間です。
朝食は朝7時~ですが、こちらも1時間くらいはかかります。
朝食は夕食と異なりテーブルに料理は全て出されています。
朝食が終わるともう8時です。
部屋に戻り、一休みして出発の準備をしていると、チェックアウトの時間(AM10時)になります。こんな感じなので、離れ小島でも何も不自由せず、退屈もせず過ごせるのです。
これが滝亭の良さです。
僕が初めて利用させて頂いていた時は、まだネット予約ができず電話予約だけでした。その後、ネット予約ができるようにはなりましたが、予約後の確認メール等がないので、何となく不安な感じでした(笑)
今は、予約サイトからでも予約ができるようです。
石川県だと、和倉温泉 加賀屋が有名です。
加賀屋といえば、おもてなしの心です。
気配りされることが好きな方には、加賀屋は申し分ないと思いますが、気を遣われているって感じが嫌だという場合にも、滝亭がお勧めです。
滝亭の接客は、おもてなしというよりも、フレンドリーという感じなので、気を遣わなくて済むので僕にはあっているように思います。
新幹線開通で生活が変わった
考えてみると、新幹線が開通してからは、地元で通っていた店や場所が、すっかり利用できなくなってしまったなぁ~って感じです。食事に行く店が変わり、1年に1回宿泊していた旅館にも行かなくなり、年末の恒例行事だった近江町への買い出しも近所の大型スーパーに変わりました。
新型コロナで生活が変わったと言われていますが、金沢の人は2015年の新幹線の開通の時に生活が変わったという方が少なくないと思います。
これって金沢に限ったことではなく、観光客が多い場所では、生まれた時から観光地には行ったことがないという人が多いのかもしれません。東京に住んでいるのに東京タワーに行ったことがないという人が意外と多いということが証明しているような気がします。
外出自粛でふと、こんなことを考えてしまったので、他愛もない話として書いてみました。
滝亭のゆっくりした、時間を過ごした、ひと時が懐かしくなりました。